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2007年1月27日 (土)

IRI発表のIXIによる循環取引(続編)

1月24日にIXI(アイ・エックス・アイ)の民事再生手続の申し立てとして、書いていますが、この中の2) 循環取引に関連してIXIの52.19%の株式を保有する親会社であるインターネット総合研究所(IRI)が、そのWeb上でIXI民事再生手続開始申立てに関する当社の経営環境と経営姿勢についてと題した代表取締役藤原氏の名前での1月24日付け株主宛報告を掲載しています。

実は、この報告の中に、循環取引という言葉が使用されており、次の文章がありました。

当社がIXIより2007年1月19日に調査報告を受けてから、そこで初めてわかったことは、IXIは、メディア・リンクス事件の循環取引に関わっていたということ、そして、ここ数年のIXIの売上の大部分をスルー取引と循環取引が占めているということでした。

メディア・リンクス事件については、前回の1月24日の2)の最後に書いたのですが、例えば、このNIKKEI IT Plus[2006年7月24日]-IT業界のコンプライアンス診断-第5回 止まない架空売り上げ事件、不正は何故起きる?(落合和雄氏著)の様にメディア・リンクスの循環取引には多くのIT関連企業が絡んでいたようです。”この取引には、伊藤忠商事のIT関連子会社伊藤忠テクノサイエンスやライブドアなど80数社もかかわっていたと言われている。” IRIの株主宛報告により、IXIを含む多くのIT関連企業がメディア・リンクスの循環取引に関わっていたことを認識しました。

株主宛報告には「メディア・リンクスの2003年3月期決算発表では、売上高165億円と公表したものの、その85%の140億円ほどが架空取引(循環取引)であったことが判明したとされています。」との文章もあり、すごい量の循環・架空取引が実在したのだと思います。上に引用した文章は「ここ数年のIXIの売上の大部分をスルー取引と循環取引が占めているといっています。IXIの右肩上がりの好業績は、嘘であったと52.19%の親会社が言っているのです。

IRIがIXIの52.19%の株式を取得し親会社となったのは、2005年8月であり、TOBを行っています。IRIとIXI(ややこしいい略称ですが)の決算月は6月と3月であり、少しずれていますが、IRIの連結売上高は683億円で、子会社IXIが403億円です。従い、IXIの売上がなくなるとIRIの売上高は280億円です。

IXIへの投資については、IRIが親会社だから、IRIの目を通してWatchされているから安心だろうと考えてIXI株を買われた方もおられるのではないかと思うのです。IRIの株主宛報告を読むと、「友好的TOBを成功させるために、2005年春から夏にかけて、資金調達、財務諸表の分析、営業取引に関する担当責任者からのヒアリングなど、当社の財務・法務チームは、証券会社をアドバイザーとして、会計および法務の専門家などと共に、徹底的なデューデリジェンスを行いました。また、並行して、当社の事業担当役員による、IXI側の営業担当役員へのヒアリングなどの事業デューデリジェンスも実施いたしました。」と書いてあるのです。私などは、会計・財務・法務なんかより一番大事なIXIが持つITの技術力、その将来マーケットが会社を買う上で一番大事ではないのか。この一番大事な評価は、どうなっているのだろうと思ってしまったのです。

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