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2007年10月21日 (日)

赤福の今後

連日のように赤福に関する報道があり、しかも、その内容は、悪い方向にどんどん向かっていると思えます。これから先、株式会社赤福と同社が製造する赤福餅が、どのようになるかを独断と偏見に満ちているとは思いますが、考えてみます。

1) 最新報道(22時30分現在)

次の報道を見て、驚き唖然としました。

10月20日 20:26 【共同通信】 冷凍保管せず再出荷 赤福に再度立ち入り検査

売れ残りを冷凍保管し、後日販売していたということが、それまで判明していた内容ですが、一部は冷凍せずに包装しなおし、再出荷していたとは、外部の人たちは誰も思わなかったでしょう。

2) 赤福の無期限営業禁止

報道は、次の共同通信の記事です。

10月19日 01:08 【共同通信】 赤福を無期限営業禁止

この無期限というのは、永久という意味ではなく「期間を設定せず営業を禁止する処分であり、違反事項について、改善計画書を提出し、これに基づいて食品衛生上の安全性を確認した段階で処分を解除になる」ことが、この処分を決定した三重県の10月19日の発表に説明されています。食品メーカーが食品衛生法違反により無期限の営業禁止というのは、考えられないことが発生したと思えます。本年1月に不二家の期限切れ原料の使用がありました。この時、不二家は自主的に工場を閉鎖し、安全性確保の確認が取れたとして製造・販売を再開したのであり、食品衛生法による処分はなく厳重注意で終わったと記憶しています。厳重注意も無期限営業禁止も、食品である以上は、あってはならないことでしょうが、やはり無期限営業禁止は重く受け止める必要があると思います。

不二家に関する参考記事は、朝日 2月2日20時31分 埼玉県、不二家に厳重注意 安全管理体制の確立求めるです。

3) 真摯な対応がない赤福社

食中毒を起こしたとの報道はありませんが、虚偽により一般消費者を欺した。欺いたということは言えると思います。自社の製品が不良品であり、法により製造・販売禁止になったことに加え、偽りの発表を何度も重ねたことは、会社の対応としては絶対に行ってはならないことと思います。では、赤福社の発表のどこかというと、次の2つの発表を読んでみます。

10月12日 発表文
10月18日 発表文

10月12日の発表文には、「一度出荷した製品を冷解凍したことは一切ございません。
」と書いてあります。10月18日の発表文には「当社配送員に指示がなされておらず、区分せずに取り扱った事実があることが判明いたしました。」と書いてあります。このあたりを読むと、この会社は何を言っているのかなと思います。

4) 食品製造者は最も温かい人であるべき

もし、心が伝わるなら、温かい心の人に作ってもらった食物を食べたいと思います。赤福社とは、とても冷たい会社だなと思います。3)の10月18日の発表文の「3. 「むきもち」「むきあん」について」の(作業従事者)という部分ですが、「聴覚障害者が2名」、「身体障害者が3名」 との言葉が入っています。何故、障害者のことを言わなければならなかったのか理解に苦しみます。

山一証券の自主廃業発表の記者会見で、当時社長であった野澤は「社員らは悪くありません。悪いのは、われわれです。再就職できるようお願いします。」と泣いて頭を下げた。生き馬の目を抜く証券会社の方が、人間味があるなんて、皮肉だと思います。

5) 赤福の今後

私は、再建不可能だと思います。赤福社は、この情報によれば、売上高84億円、社員460名ということですが、会社としてやるべきことは、社員に対し十分な退職金を支払うことだと思います。下手に、延命を計れば、財産を失うだけであり、創業者一族が仲間割れをすれば、財産の分捕り合戦を始めてしまい、社員は自宅待機となったまま、退職金すらほとんど手にできない恐れもあるのではと、上の1)から4)を書いていて思ってしまいました。それを避けるためには、従業員が赤福社の破産手続き開始の申し立てをする。通常は、経営者が会社再建のために、会社更生法や民事再生法等により再建を目指しますが、今回の赤福社の動きを見ていると従業員のことは全く考えていないのではと危惧してしまいます。

でも、赤福が残ること。再建されることが、当然望ましいのです。不二家は山崎製パンの出資を受け入れ提携して営業を再開・継続しました。赤福の場合は、どこか?近鉄だと思います。84億円もの売上高は不要です。規模を縮小して、地域の銘菓・名物として生き残ったなら、それでよいと思います。消滅したら、伊勢の地盤沈下と近鉄の構造不況を招くだけかも知れない。近鉄も手をこまねいているよりは、積極的にのれんを含む赤福の資産を安値で入手することが、最善の策であるように思いました。規模を小さくするために、解雇せざるを得ない従業員については、十分な退職金を支払う。近鉄のブランド力で赤福の地に落ちた評判を挽回する。

どうでしょうか?夢物語でしょうか?

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コメント

個人的には赤福好きです。「冷凍までは許容範囲だけど、それなら冷凍していることをちゃんと言わなくちゃいけないね」と思ってたら、これですものねえ。さすがに弁護不能です。

へそ曲がりの私としては、今こそ赤福を食べたいですけど。でも、根性の腐りきった創業者一族が退陣しないと再建も無理かも。

投稿: 山口(産婦人科) | 2007年10月21日 (日) 15時56分

赤福は今でも不正を続けている。
事件後、赤福餅製造における冷凍設備を
一斉に撤去して計画生産が出来なくなってしまった為
半製品を含めた廃棄量が多くなり、
またもそれを「もったいない」として
再利用しようと社内規定を変えようとしている動きが
最近見られる。
一昨年の事件をもってしても、
彼ら経営幹部の連中は何も学んでいないのだ。

そんな彼らの不正を指摘し改善しようとするなら、
その者は「消される」のだ。
昨年、単なる株主である前社長(会長)の濱田益嗣が
グループ会社従業員を大量解雇した。
赤福の役員幹部は、それを見て見ぬふりをしている。
自分たちの私利私欲でしか物事を判断できない
経営陣を抱えた赤福には未来はないと思う。

投稿: 従業員 | 2009年8月 4日 (火) 11時21分

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» 「赤福」製造日改ざん [歌は世につれ世は歌につれ・・・みたいな。]
伊勢神宮参拝の土産物として知られる赤福の製造元「赤福」が、製造年月日を改ざんしていたことが12日、わかりました。農林水産省は同日、日本農林規格法に基づき、同社に表示の改善などを指示しました。農水省が先月以降、赤福本社と工場に立ち入り検査を実施した結果、出荷の際に余って冷凍保存した赤福をその後解凍して出荷する時に、製造日ではなく解凍した日を製造年月日として表示し、さらに消費期限も同日を起点としていました。 ***♪餅を凍らせて♪ あなたの餅だけは お伊勢の餅だけは 他の餅とはちがうと 思って... [続きを読む]

受信: 2007年10月24日 (水) 00時20分

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