NHKスペシャル「やくざマネー」
NHKスペシャルで「やくざマネー~社会を蝕(むしば)む闇の資金~」というのを放送していました。「金には色はない。」のであり、行為そのものに違法性がないのであれば、やくざであるからと、それを非難はできないと思います。「やくざ」の定義が明確でないと、単に金を動かすことで、非難はできないし、「やくざ」が違法行為をする集団とその構成員と定義するなら、違法行為を取り締まるべきであると思います。
「やくざマネー」を一般投資家を翻弄し、資金を欺し取ろうとすることであれば、実はたくさんあるし、気をつけておかねばと思います。そんな感じで書いてみます。
1) モックの新株予約権
モックの新株予約権については、9月15日のエントリー 株式会社モックをめぐる推理と9月27日のエントリー モック株主総会決議成立で書きました。株価は、以下のチャートの通り下げ続けています。10株を1株に併合していることから、過去の株価は10倍で表示されています。
そして、モックは、この11月1日付開示資料の通り、「2007 年10 月において月末上場時価総額が5億円未満となりましたので、今後の見通し等につきまして、・・・・・」と上場廃止になる可能性を発表しました。既に、新株予約権は10月31日に発行済みであり、これを購入した香港のペーパーカンパニーMaxi Point Investment Limitedは、15,000円で株式を購入できるのであり、株価は15,000円に張り付くはず。私は上場廃止は確実と思っていました。
しかし、11月に入って少し株価は持ち直し、9日には38,350円となったことから、不思議に思う次第です。現在、モックは、11月1日開示資料にも記載の通り子会社株式を含む資産の売却を進めており、Maxi Point Investment Limitedに新株を発行し、60億円の資金を得たならば、何に使うのでしょうかと思います。考えられることは、現在の株価で売却すれば1株あたり15,000円以上の売却益をMaxi Point Investment Limitedが得られること。但し、400,000株も売却することは、困難と思えます。もう一つは、NHKスペシャルで「やくざマネー」であった、Maxi Point Investment Limitedの裏に存在する本当の資金の出し手に戻すこと。もしかしたら、この2つが絡み合っているのではないかとも勝手に思います。
「金には色はない。」と書いたのですが、一方でIR開示内容と企業が実際に実行していることに差がある場合は、やはり投資家を欺すことであり、犯罪であると思います。そう言った点については、強制捜査が可能である警察力に依存せざるを得ない面があるのではと思いました。
2) オックスホールディングス
オックスホールディングスのホームページはここにありますが、10月3日に30億円の発行株価変動型の新株予約権(対価3百万円)の発行を発表し、10月18日に発行しています。この会社の驚くべき所は、11月8日付業績予想の修正に関するお知らせ で、2007年9月期の業績予想が17億円ダウンして、連結27億円の赤字、個別25億円の赤字と発表していることです。従業員17名で関係会社を入れても100名にならない会社です。
何がどうなっているか、私にしたら恐ろしくて投資などは考えられないのです。オックスホールディングスの30億円の新株に相当する新株予約権を引き受けたのも、香港のペーパーカンパニーです。
「やくざマネー」なるものがあるかも知れませんが、昔からあるのはヤミ金融です。嘘と詐欺が存在すると同時に、金も存在する。モックとオックスホールディングスの2社を書きましたが、ヤミ金融が絡んでいるとの根拠は何もありません。共通項は、これら2社の新株引き受け権を購入したのは、香港の会社であり、その資本金がモックは1香港ドル(13円)でオックスホールディングスが2香港ドル(26円)でした。
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