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2007年12月28日 (金)

地方税はどうなるの?

地方税はどうなるのだろうかと自民党の税制改正大綱(平成19年12月13日) を読んでいて思いました。自民党の税制改正大綱はここにあります。

1) 事業税を減税(法人のみ)で、地方法人特別法人税をつくる

次の表をご覧下さい。(1) + (2)が「現行」とほぼ同じであることが分かります。

  現行 改正案(1) 特別税(2) (1) + (2) 事業税割合
資本金1億円超の普通法人
400万円以下 3.80% 1.50% 2.22% 3.72% 40.32%
400万円~800万円 5.50% 2.20% 3.26% 5.46% 40.32%
800万円~ 7.20% 2.90% 4.29% 7.19% 40.32%
資本金1億円以下の普通法人
400万円以下 5.00% 2.70% 2.19% 4.89% 55.25%
400万円~800万円 7.30% 4.00% 3.24% 7.24% 55.25%
800万円~ 9.60% 5.30% 4.29% 9.59% 55.25%

資本金1億円超の法人の税率が低いのは、資本金1億円超の法人は外形標準課税が適用となり、付加価値割と資本割が所得割に加わるからで、上の表は所得割の税率だからです。

だから、法人の所得に対して特別税(2)と書いた税率が、地方法人特別税になるのだと思えばよいのです。

2) 不思議な地方法人特別税

企業は都道府県に納付します。都道府県は国に支払います。国は、地方法人特別譲与税と名前を変えて、都道府県に分配します。その分配の金額の決め方は、2分の1を各都道府県の人口割合とし、2分の1を納付した各企業の従業者数の割合とします。但し、この結果、差し引きで損をする都道府県が出るかも知れません。損をする都道府県が、財源超過団体であった場合は、損を少なくする調整を少しします。

財源超過団体とは、地方交付税を受け取っていない税収の多い金持ち都道府県です。そんな都道府県はたった2つ。東京都と愛知県です。

一見、合理的に見えるのですが、法人事業税とは、法人の本社所在地の都道府県のみに納付するのではなく、支店、工場、倉庫等その法人の施設が存在する各都道府県の従業者の数で分割して納付するのです。工場を誘致すると、都道府県の税収は増加します。何故なら、工場の場合は、分割の計算をする際に1人を1.5人で計算しますから。

そもそも、各都道府県の従業者数で分割することになっている税をいじって、どうするのだろうかと思います。よっぽどの賢人か、よっぽどの阿呆と思います。法改正にも経費がかかるし、これを運用するのにも経費がかかるしと思います。

3) 地方交付税の充実が本当の姿ではないの

「三位一体の改革」とか言った人がいました。ほとんど理解できませんでした。「地方交付税が地方の独立をそぎ、各省庁の横暴を許す。」なんて話があったようにも思いますが、地方交付税法第1条は次のように書いてあります。

・・・・・・地方自治の本旨の実現に資するとともに、地方団体の独立性を強化することを目的とする。

そして、第3条第2項は次の文章です。

国は、交付税の交付に当つては、地方自治の本旨を尊重し、条件をつけ、又はその使途を制限してはならない。

変なことをせずに、正々堂々と議論をすべきだと思います。愛国心のない方々が、立法に携わっているのでは疑ってしまいます。何故なら、愛国心の反対は国家分裂だと思うからです。同じ国の人間だから、一緒に理想を追求しましょう。困っていれば助け合いましょうというのが、愛国心だと思うのです。金がなくて困っている地方に、いくら金が必要かのアプローチではなく、この方法で分配するから文句を言うなという論法に思えるからです。

そう言えば、道州制なんて言った人もいましたね。道州制分裂国家の危険性はないのでしょうか。

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