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2008年4月 2日 (水)

インドのタタ自動車

インドのタタのナノの驚異というエントリーを書いたのは、1月21日でした。あれから、2月半ほど経過しましたが、その後のニュースとしては、次の話題があります。

産経MSN 4月2日 インドのタタ自動車、今夏に東証上場

日経 3月26日 印タタ自動車、英ジャガーとランドローバーを買収・フォードと基本合意

思ったより展開が早いですね。インドの力強さをみなぎらせているみたいです。本日は、またタタ自動車(Tata Motors Ltd.)について。

1) 東証上場

NO PROBLEMですね。何故なら、1月21日のエントリーにも書きましたが、ニューヨーク証券市場(NYSE)にADR(American Deposit Receipt)を上場していますから、NYSEでのADR上場の基準をタタは満たしており、且つ米国基準で作成された監査済み財務諸表を含め必要な情報開示を実施しているからです。NYSEで上場が大丈夫なら、東証でダメとは考えにくいです。

タタが東証で上場しようというのは、ADRの日本版JDR(Japanese Depositary Receipt)で、読売 2007年4月25日 日本型預託証券 年内実現へに読売新聞の記事で説明があり、「JDR上場は年内にも実現」と書いてありました。少し遅れて、この夏からと言うことでしょうか。

私は、アジア株を日本の証券取引所で取引を容易にすることは良いことと思います。タタ株が現在取引できないわけではなく、日本の証券会社経由で、あるいは直接インドの証券会社を通じてタタ株をインド・ルピーで売買できるし、必要な手数料を支払えば済むわけですから。しかし、東証に上場していれば、東証と証券会社の手数料だけで済みますから、多分安いはずです。アジアの株式がJDRという形を含め、日本でたくさん上場してくれれば、面白いと思います。今、XX国は金融引き締めに入った。だから、AA株は手放して、YY国で資源をもっているBB社の株を買うかなんてことになります。

金融の世界でも、日本にリードして欲しいというか、アジアのお手本になるような市場になって欲しいと思います。

2) ジャガーとランドローバー

会社ではなく、自動車のブランドとその製造事業の買収です。だれから買ったかというと、フォードからです。タタ自動車とフォードのプレスリリースを掲げます。

フォード 3月26日 プレスリリース
タタ自動車 3月26日 プレスリリース

フォードは約23億ドル(2300億円)で、タタ自動車に売却するのですが、次の記事によればフォードが買収した時の半分にも満たない額と書いてありますので、これを安いと考えるか、高いと考えるか。少なくも事業を買ったときより安く売るのは、その事業が損失を生んでいる事業の場合です。

NBOnline-BusinessWeek 4月2日 ジャガーとランドローバー、タタに売却

次の記事は、興しろいですね。昨年11月の時点で、方向が見えていたようです。

日経WOMAN11月22日 「ジャガー」労組、印タタ自動車による買収支持・米紙

16000人の従業員を引き継ぐことになりますが、この従業員のために6億ドル(600億円)の年金資産をフォードが追加拠出することが条件ですから。従業員にすれば、1人あたり4百万円近くの年金支払いが、確実になる。逆に言えば、肩たたきをされやすくなるかも知れないが、年金を確実に受け取れるようになることは最高です。

タタ自動車は、簡単に首切りなんかしないでしょうが、労務問題が少なくなっていることは、歓迎するはず。そして、何よりもタタにはない高級車ジャガーと高級四駆ローバーのブランドを手に入れましたから。かつての宗主国のブランドです。どう発展させていくか、フォードが持っているより、よほど楽しみが増えた気がします。

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