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2008年4月12日 (土)

福島交通会社更生法を申請

昨日福島交通が東京地裁へ会社更生法の適用を申請しました。負債総額は福島交通(株)が約73億9000万円で、同時に会社更生法の適用を申請した関係会社の福交整備(株)が約7億1700万円であり、2社合計で約81億700万円です。

福島交通(株)の路線は、福島交通のWeb(ホームページはここ)から拝借しましたが、以下のように、福島県の郡山を中心とした中通りであります。

Photo

直ちにバスが運行を停止したり、鉄道が廃線になったりすることは考えられませんが、ある程度から先のことは何の保証もないと考えるべきです。そうすると、一番困るのは利用者で、特に他に交通手段を持たない老人や弱者だと思います。

ガソリン税・軽油取引税等の暫定税率のことを何度も書きましたが、道路とCO2対策なんて言わないで、最も重要な公共交通機関の維持を図るべきです。インフラは重要です。インフラがなければ、人々の生活は貧しいものです。そして、発展も産業も意味はありません。少し前に、「改革なくして・・・」と言った人がいますが、これを「インフラ」に置き換えればよいのです。

今後、更生計画が検討されていきますが、その中でバス路線の廃止、運転本数の減少、鉄道の廃止も検討対象になることは間違いがないし、地方自治体からの補助金額の増額も検討対象になってくる。再建する一番手っ取り早い方法は、金が稼げる路線を残し、赤字路線は撤退し、現在800人近くいる従業員を減らすことです。それでよいのですか、福島県中通りの皆さん?ということですが。でも、発言する場が、限られるかも知れませんね。地方自治体は、税収不足、交付金削減、三位一体とか言われていじめを受けて「袖を振りたいが、振る袖なんてありません。」という状態でしょうか。

そのような中で、政府・県・市町村が年間1億6千万円の補助金を支出していました。これについての報道は、この河北新報 4月12日 旧経営陣の負債重荷 福島交通破たんにあります。又、どの路線に対して払われていたかは、この福島交通のWebにあります。

日本の田舎は美しいと思います。そして、人間的な暖かみをもった人たちが、そこに住んでいます。そこに、バスも走っていて欲しいと思います。

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コメント

私は「利用者の再開拓」が必然かと考えます。
バス通勤と同じ交通費をもらってマイカー通勤をする公務員が何人居るか?
先ずそれを考え、数字化すれば「何故?」も見えて来ませんか?

直ぐに「経費節減」「人件費削減」
そんな誰でも提唱出来る念仏の様な話ばかりで斬新な答えは何処にも見えない。
綺麗事ばかりで「税金投入での救い」ばかり。

経営コンサルタントの方ならお解りではないですか?

殴り書きのようなコメント、失礼しました。

投稿: 遊佐浩一 | 2008年4月12日 (土) 20時58分

こんばんは。これは非常に微妙な問題だと思います。少し再生を手伝った記憶から、よっぽど都会の幹線を押さえていないと(人口50万以上程度がめどといわれていました)、補助金込みでも「事業」としての再生は厳しいと思います。
少子化による学生数の減少、老人の運転率の向上、原油高、結構強い労組をもつ運転手の給与の相対的な高さ(名門企業が多いので比較的よい給与のケースあり)などで構造的に厳しいと感じます。

結論が出なかったのですが、

沿線住民とルートや時間、本数を徹底的に話し合い、既存ルートの抜本的見直しを図る(ルートが昔とぜんぜん変わらないなどよくある。ただし、時間が年単位でかかる)、

車両をバスからワゴン車のような軽車両に変える(停留所や転回所などの施設が縮小できる、整備コスト減)、

運転手の給与を固定から委託制に変える。労組の抵抗が激しいが、社員ではなく委託社員として市と契約してもらい、会社は設備管理会社になる)、学校や地元工場と駅を結ぶシャトル便など社用バスの肩代わりの営業を行う、

などを提案してみましたが、年単位で見直す時間的猶予がなく、頓挫してしまいました。

地公体は政治的理由から廃線だけは避けようとするでしょうが、診療所と往復する老人・病人等の方や学校帰りの学生・児童が利用者の70%超、あとは買い物客程度で、もしそうであればそれだけに的を絞った方法も考えざるを得ないと思います。

時間が許せば、沿線のニーズの現状を市等を巻き込んで徹底的にやった方がいいですね。それから存在意義を再定義するしかないと思います。

投稿: gonchan | 2008年4月12日 (土) 23時30分

遊佐浩一さん、gonchanさん

コメントありがとうございます。私は、地方のバス事業の会社更生法申請が他の県、他の地方にも広がるような気がして、このコンエントリーを書きました。

例えば、高齢者免許返納なんて多く叫ばれているようですが、そうするなら、最低限の公共交通機関は維持すべきではないか。道路をつくるよりバスを走らせることの方が、重要な場合も、あるのではというのが私の気持ちです。

投稿: ある経営コンサルタント | 2008年4月12日 (土) 23時51分

丁重なるご回答、感謝申し上げます。

gonchanさんがおっしゃった「車両をバスからワゴン車のような軽車両に変える」
これは現在福島県の「川俣~浪江線」で民間委託事業として路線バスが走ってますね。他にもありますが。
過疎化となってそれなりに頑張っている地方公共団体の苦肉の策ではあります。
「やる気があれば」「困った時は」の実例なんだなと、富岡に仕事に行く時に思いました。

>高齢者免許返納なんて多く叫ばれているようですが、そうするなら、最低限の公共交通機関は維持すべきではないか。
ある経営コンサルタントさんのご意見はある意味「ごもっとも」なのですが「タクシー利用の減少」を引き起こしている一番の原因だとは考えませんか?

>地方のバス事業の会社更生法申請が他の県、他の地方にも広がるような気がして

それもワタシは懸念しております。
いや「同例=西部鉄道グループ」を考えれば、今回は「やはり」なのですが・・・
ただ「マイカー通勤」を公務員の方々が止めて、世間の方々に「公共交通機関を利用しましょう」って言わない限り、歯止めが利かないんじゃないのでは?

何か「目線が高すぎる」から解決方法にあぐねてませんか?

素人が生意気な事を言ってすいません。

投稿: 遊佐浩一 | 2008年4月13日 (日) 01時33分

いずれにせよ、「事業」というからにはいくばくかの利益を残す前提で考えざるを得ません。
しかし、その目線と福祉的な価値がもはや両立しないのが現状だといわざるを得ません(だから補助金が各路線につく)。
この現状を無視して、バスを維持するというのは既存会社にも難しいのではないかと。
会社更生を申請しても「更正(再生)の見込み」(黒字化)が本当にあるのか、なければ破産ですし。
赤字で行き詰っている路線バス(バス会社は観光部門は何とか黒字だが路線バス部門はほとんど期待できないと思います。確か統計で7割赤字だったはず)は必要な路線を市町村と連携して徹底的に残し、存在意義を見直す、結果、株式会社化を抜本的に見直すのも仕方ないような気がします(運転手はNPOとか)。

残念ながら、公務員が利用するという案は、逆に公務員すら魅力を感じていない裏返しで、株式会社としての存在意義という結論に行き着くものと思います。
民営化への逆行なので、実現可能性は厳しいといわざるを得ませんが。

投稿: gonchan | 2008年4月15日 (火) 01時07分

郡山市出身者(赤字路線利用者)です。
正直言って地元民はバスはほとんど利用しておりません。
ほとんどの世帯に自家用車が大人1人につき1台ありますので、運行本数が少なく不便なバスは利用しません。
また、お年寄りが病院に通うときは子供や近隣住民がクルマを出しますので、路線が廃止されて困る方は少ないです。
私が正月やお盆に帰省する場合も、郡山駅前まで兄弟に迎えに来てもらうか、(多少料金はかかりますが)タクシーで帰るかしているのが実態です。
30年前程前からバスはガラガラの状態で運行されてきましたので、いつかは廃止されるだろうと考えておりました。
私は現在都内に住んでおりますので田舎をのんびり走るバスへの郷愁の気持ちはわかりますが、(観光バスは別にして)定期便は廃止されても影響は少ないと思います。かえって定期便を残すために道路予算を使うのはいったい誰のため?と思ってしまいます。

投稿: cleo777 | 2008年4月15日 (火) 08時28分

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