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2008年5月31日 (土)

IXI前社長他計4人の逮捕

1) IXIの架空循環取引

IXIの循環取引について、1年以上前ですが、過去のエントリーで書いたことがあります。

2007年1月24日のエントリー IXI(アイ・エックス・アイ)の民事再生手続の申し立て
2007年1月27日のエントリー IRI発表のIXIによる循環取引(続編)

IXIの前社長、元常務、元取締役と元執行役員の4人の逮捕に関する朝日 5月29日 IXI前社長らを粉飾決算容疑で逮捕 大阪地検特捜部には、「02年3月期以降の売上総額約1205億円のうち、98%にあたる約1182億円が循環取引によるものと疑われるという。」と書いてあります。98%が循環取引なら、正常な売上高はたったの2%となりますが、本当?と驚きました。

2007年1月27日のエントリーで循環取引の例としてメディアリンクスの場合は、85%が循環取引と書いており、よもやIXIがそれ以上とは思っていませんでした。

2007年9月20日に、52.19%の株式を保有する親会社であるインターネット総合研究所(IRI)が架空循環取引の事実を伏せてIXI株式を高値で売りつけられたとして、TOBで購入した相手先であるCACに対する損害賠償を東京地裁に提起しています。その際の、このIRIのプレスリリースには、「こうした不正な循環取引による売上高の架空計上は、当社がCAC等からIXIの株式を取得した平成17年8月の時点までには、IXIの全売上高の90%以上に達しており、その時点において既に、同社の株式は、正常な取引通念に照らして実質的に無価値の状態でありました。」と書かれてあります。

ということは、90%以上は架空循環取引であったと考えて間違いないのであり、IXIは新記録だと思いました。

2) 関係者への波紋

4人の逮捕について冒頭の朝日の記事には、「繰り返して架空の売り上げを計上し、03年3月期の有価証券報告書に実際より売上高を約17億円以上、純利益を12億円余り水増しするなど虚偽の実績を記載。同年6月、近畿財務局に提出した疑い。」となっています。

東洋経済 5月28日 大詰めのIXI事件 浮かぶ業界の「無法」には、循環取引の関係者として多くの会社の名前が出てきます。影響はあるのでしょうか?それと、5月14日 ニイウスコーの推理を書きましたが、ニイウスコーの関係者も1年と少したてば逮捕される可能性が出てくるのでしょうか?

財務諸表の虚偽記載は、金融商品取引法の刑事罰だけではなく、IRIが提起したように、民事賠償がつきまといます。IRIが損害賠償を求めた相手は、CACのみならず、新日本監査法人が含まれています。

ニイウスコーの財務諸表の監査はトーマツでした。そしてこのブログで最近取り上げた財務諸表の問題は、武富士の300億円の社債について債務が消滅したとしてオフバランスとしたことを書いた5月27日のエントリー 武富士の300億円に思うでした。武富士の監査は新日本監査法人でした。

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