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2008年6月16日 (月)

食糧問題

食糧問題を書こうとして、なかなか書けずにいましたが、少し書き始めます。

1) 食料価格は上昇しているか?

勿論、上昇しているのですが、グラフに書いてみます。図1が1980年からの価格推移で、1980年1月価格を1.00として書いています。データ元はIMFの統計資料です。(クリックすると別ウィンドウが開きます)

Foodimf1980

黒色で原油価格の推移も示しましたが、28年間の価格の動きを見ると、食料は長期的には安定していてくれていたのだと思えます。次の図2は2000年1月から2008年5月までを拡大したチャートです。

Foodimf2000

2000年以降の拡大チャートを見ると、鮭は物価の優等生みたいに思えます。但し、原油価格ほどではないにしろ、全般的には上昇しています。そこで、もう少し直近の2007年1月以降2008年5月までを拡大したチャートが図3です。

Foodimf2007

2007年1月を基準にすると、昨年末から本年初め頃は小麦と大豆の値上がりは原油より大きく、今は少し落ち着いているといった感じです。米(タイ米)は、今年になってから急に価格上昇し、高値で少し落ち着いている感じでしょうか。メイズ(トウモロコシ)も上がりました。

食料は、絶対必要な物ですから、貴重です。大豆価格が2倍近くになっているというのは、豆腐屋さんにとって大変だし、メイズ価格は酪農家に影響が大きい。小麦価格の影響も、あると思います。

2) 穀物生産

世界の穀物生産のグラフを図4として書きました。データ元は、FAOです。

Cereal1961production

穀物生産は、右肩上がりに伸びています。なお、データは2006年の生産量までです。耕作面積の拡大、灌漑の整備、肥料の使用、品種改良といったことが、生産量右肩上昇の背景にあることと思います。但し、右肩上昇を評価するには、人口一人あたりの生産量を見てみないといけないので、そのグラフを表5として掲げます。

Cerealpopluation1980_3   

1984年・1985年頃は人口一人あたり年間415kg程度の生産量があったのですが、2006年は346kgでした。人口一人あたりで評価すると、減少しているのであり、これから先の長期見通しは、むしろ苦しくなっていくのかも知れません。

バイオ燃料なんて悠長なことを言っておられないし、日本の食料確保もよく考えた方がよいのではと気になります。中国、インドが食料にしても、エネルギーにしても需給バランスを崩している原因のように言われることがありますが、私は決してそうではないと思います。例えば、穀物の世界最大生産国は中国であり、4億5千万トン(世界の20%)の生産をしています。世界の10位までの穀物生産国と日本についての表を掲げておきます。(2006年のデータです。)

 

生産量
(百万トン)

世界シェア
1 中国 445.4 20.1%
2 米国 346.6 15.6%
3 インド 239.1 10.8%
4 ロシア 76.9 3.5%
5 インドネシア 66.0 3.0%
6 フランス 61.8 2.8%
7 ブラジル 59.0 2.7%
8 カナダ 50.9 2.3%
9 バングラデシュ 45.0 2.0%
10 ドイツ 43.5 2.0%
32 日本 11.7 0.5%

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