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2009年4月16日 (木)

痴漢事件最高裁判決

多くの方がブログで書いておられます。私も、思うままに書いてみようと思いました。報道は、次でした。

日経 4月15日 防衛医大教授に逆転無罪 電車内痴漢、慎重な判断必要 最高裁

判決文は、ここ全文)にあります。

1) 最高裁は何を判断したか

私は、「被告は真っ白である。」とも「女子高生が嘘をついている。」とも判断していないと考えます。

「裁判で真実が明らかになる。」なんて言うことがあります。本当は、言い逃れに過ぎない。裁判とは、争点について争うのみであり、争点にならなかった部分は、そのままです。そして、争点についても、真実に近づく努力であって、人間のすることに限界は存在する。

裁判は、人間の限界の下での、仕組みである。人間は、白・黒つけられるほど、賢くて偉いのだろうかと思うのです。

被害者参加や極刑主義、復讐主義に偏りすぎているように感じる時があります。光市事件で、極論を叫ぶ橋下に人気が出る。真実より、パフォーマンスが大事という風潮は嫌です。

2) 痴漢事件と最高裁

痴漢事件で最高裁まで争われることは、ないと思います。痴漢をしていなくても、「そんな誤解を与えてしまったのは、失敗であった。」として、謝って、示談解決するのが通常だろうと思うからです。最高裁まで争ったら、弁護士費用等の直接費用も大変だし、この名倉正博氏の場合も、収入がなくなり、大変だったと思います。

名倉正博氏には、敬意を払いたいと思います。最高裁まで、争っていただいたから、この判決がありました。

私は、女性が痴漢を受けた場合に、被害申告をすることができるのは、当然であり、証拠があるないの問題ではないと考えます。そこは、人間社会の出来事であり、100%黒になる白になると言うのは、ないことと考えます。合理的な解決しかないことを受け入れるべきと思います。

3) 車内監視カメラ

磯崎さんが、2007年1月のIsologで、「犯罪・冤罪を発生させないための鉄道会社の人道的責任(なぜカメラに投資しないのか?)」を書いておられました。プライバシーや肖像権の問題もあり、鉄道会社が自らリスクを増やすことになり、実現は難しいと思います。しかし、社会の要請であれば、鉄道会社は喜んで協力すると思います。

タダの普通の男にとってみれば、写されても、痴漢と間違われるよりよいとなりますが、女性にとっては、どうなのでしょうか?

しかし、一方で、監視カメラが多くの場所で設置されているようにも思います。例えば、車内にはなくとも、駅構内にはあったりして。それからすると、車内にあっても良いように思えるし、痴漢対策だけなら、撮影後のデータ保管時間も1日は必要ないと思いますし。

いずれにせよ、何らかの取り組みがあっても良いように思うのです。

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コメント

この裁判は判決文を読んでみたいと思ったので、本当にありがたかったです。ありがとう。

投稿: ひろ | 2009年4月16日 (木) 22時38分

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