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2009年5月27日 (水)

西松建設の裏金

小沢一郎・前民主党代表の秘書・大久保隆規が26日に、3月3日の逮捕以来、84日ぶりに保釈されたとのニュースがありました。

読売 5月26日 小沢・前民主代表の第1秘書を保釈

西松建設は少し前の5月15日に内部調査委員会の調査報告書を公表しています。大久保秘書の保釈と直接の関係はありませんが、西松建設の調査報告書を読んでの感想を書きます。

特に、調査報告書の、第3章 海外裏金問題、第4章 政治献金問題、第5章 特別支出金を読むと、すさまじいものでした。

1) 海外裏金問題

調査の対象としたのは、マレーシア、タイ、香港、米国の6案件となっていますが、可能性としては、もっと多いことも考えられると思いました。1件ごとに裏金を捻出したのではなく、種々の方法で作った裏金を別の案件に回したりしています。

6案件のみの調査で、報告書の文章をそのまま書けば、「約9 億円という巨額な裏金が捻出されたにもかかわらず、これまで発覚しなかった・・・・・」や「高原の横領した金額もしくは費消された金額は推測ではあるが、1.4 億円前後に上ると思われる。」なんて、この会社どうなっているのだろうと思う次第です。

2) 政治献金問題

この部分の報告書は、次の文章で始まっています。

平成6 年の政治資金規正法改正(平成7 年1 月1 日施行)により、企業から政治家個人への献金が禁じられたことから、当社は、平成7 年8 月下旬ころ、政治団体を設立した上、政治団体からの献金を装って政治家個人の政治団体等に献金することを画策した。」

画策ではなく、「社員による政治団体への寄附の原資に関しては、当社が一部の社員に対して特別賞与の名目で金銭を交付し、その代わりに当該社員から年に2 回、政治団体への寄附をさせていた。」です。

いくらの金額が政治献金として動いたかも述べられています。「両政治団体では、総収入591,814 千円のうち、103,758 千円を人件費など政治団体の運営等に使用した。政治活動に使用されたのは488,055 千円で、他の政治団体への献金やパーティー券購入に使用されたのは478,239 千円、政治活動の経費として9,816 千円が支出されている。」西松建設は、特別賞与加算金として約11 億円を支給し5億円近い金額が政治献金として動いたのです。

政治献金の効果は、「献金を行う趣旨に関しては、工事の発注を得たいという積極的な動機よりも、受注活動を妨害しないでほしいという消極的な理由もあったと供述する者もいた。とも書かれていますが、なにがしかの費用対効果はあったのだろうなと想像します。なお、最終受取人の政治家の名前は書かれていません。

3) 特別支出金

これ何?でありますが、「「特別支出金」とは、個別の事情により対外的に支払先、支出目的及び個々の金額等を説明することができない支出であって、税務上は使途秘匿金として処理された金銭である。」と書かれており、日本国内で捻出した裏金です。何と、「平成16 年度から平成20 年度までの過去5 年間に、本社及び各支店において計上した特別支出金は総額約26 億円であり、単純に1 年平均をとっても5 億円を超える規模で支出されていた。とあり、すごいものです。

特別支出金が、政治家個人にわたり、賄賂完全犯罪を形成することだってあり得るかも知れないのですから。報告書には、「大別すると、いわゆる近隣対策費及び民間同士でのリベート等での支出が主たるものであった。と書かれていますが、その根拠は何もないし、近隣対策費やリベートって何ですか?となります。政治家に対する支払いでなくとも、裏金であることに間違いはなく、表には出せない支払いに使われたことは確実だと思います。

4) 感想

何をどう考えて良いのやら、訳が分からなくなりました。

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