谷垣自民総裁の八ッ場ダム発言と対応
10月2日に谷垣自民総裁は、八ッ場ダムの現地を訪れ、意見交換会を持たれましたが、八ッ場ダムを大規模公共工事のありかたについての具体例として、国会他で、民主党と議論をして頂きたいと思っています。上毛新聞の記事を掲げます。
上毛新聞 10月3日 八ツ場視察で自民・谷垣総裁「手続きに瑕疵」
1) ふがいない選挙(政策)
地元住民に対して「皆さんが(ダム中止を)心配している原因は、我々がふがいなく選挙で政権交代を許したから。まことに申し訳ない」と陳謝した。 |
と谷垣総裁は、述べられてたと報じられています。正確には、政策に問題があったから、選挙に負けたのであり、政策について見直しを図らないといけないと思うのです。もっとも、そこを、谷垣総裁は選挙と表面の結果を先ずは表現して、原因については、言及しなかっただけと思いますが。
2) データを基に議論
何十年も前の計画を前提にすることは、間違いであると確信します。必要かどうか、有効かどうか、他の代案との比較はどうか等を十分に行って、実施、中止、凍結、変更、見直し等を常に行うべきです。
谷垣総裁は意見交換後、記者団から八ツ場ダムの必要性についての認識を問われ「(自民党が進めてきた)今までの治水、利水計画の考え方に合理性、根拠があると思っている」とする一方、「治水、利水の必要性のデータを集め、議論しなければいけない」とも語った。 |
と、谷垣総裁は、意見交換後の記者会見で発言したとあります。是非合理性とその根拠を国民に示し、どうどうと議論をお願いしたいと思います。谷垣さん!頑張ってください。
以前、長野県で田中康夫氏は、知事として「脱ダム宣言」をし、長野県が実施主体であるダムについては、一時的にストップしました。田中康夫氏の主張する森林の保全・緑のダムは正しいと思います。しかし、緑のダムも万能ではなく、ダムと組み合わせることにより、効果が大きくなると考えます。ダムは、理念によって、建設したり、しなかったりでは、おかしいのです。合理性かあるかどうかという正しい議論をすべきです。
民主党は、多くの必要なデータを開示し、正しい議論を、これからしてくれると期待します。もし、そうではなく、民主党が議論もせずに中止であれば、自民党が頑張らねばならないし、データを開示し、議論をするように動かすのも野党としての重要な役割です。
どうか、谷垣さん頑張ってください。
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コメント
必要なダムなら造りましょうよ。
作らずして、災害を防止できないより数段ましです。
やたらと国債発行を気にされている方がおりますが、米国、イギリス、フランスなどと
その比率を比較して欲しいです。日本人の借金嫌いは理解できますが、家庭の感覚を国家
にも適用するのは間違ってます。家庭も地方行政も企業もお金を刷る事はできません。
唯一政府のみ、お金を刷る事が出来ます。その点が全く分かってない。
無秩序に刷れとは言いませんが、現在の国債の金利はホント低いです。金利の低いときに
資金を調達して公共事業を行い、低迷する民間を活性化させるのはに当然のことかと思い
ます。それを言うと"公共工事は土建屋ばかり潤わせている"と大声を上げる方が居ますが、
土建屋さんの収入は回りまわって地域を潤わせます。その点が欠落しています。
国債が多くなれば、インフレ、円安、そして金利も上がり、まさにデフレ克服です。
世の中、不況で収入が減ったと嘆いてる方がいますが、なぜか一切デフレには触れない。
物価が低くなったことを伝えずに、収入が減ったことのみ伝えています。なぜなのか?
現政府が取り組んでいる予算の付け替えは、全く持って無意味。意味を見出そうとしても
それは団塊世代が夢見た"革命"を"政府ごっこ"として無邪気に戯れている姿にしか見えない。
投稿: 鳩左ブレ | 2009年10月 3日 (土) 21時25分