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2010年4月 3日 (土)

足利事件の検証

4月1日に警察庁と最高検察庁が検証結果を公表したとニュースがありました。

日経 4月1日 DNA鑑定過信、供述吟味も不徹底 足利事件検証 警察庁、警察の「ずさん捜査」を認める

日経 4月1日 足利事件検証結果、最高検も公表

私は、警察庁および検察庁のWebを見てみましたが、発見できませんでした。一方、足利事件が、どのように報道され、我々はどのように受け止めていたかを検証してみることも必要と思います。菅谷さん逮捕当時の新聞を探し出してみました。事件の発生が1990年5月で、菅家さんの任意同行が1991年12月1日、そしてその日のうちに自供で、逮捕が翌日の12月2日です。

1) 事件の報道

朝日、読売、毎日と日経を取り出しました。朝日、読売、毎日の3紙は、1日付け朝刊で、警察からの情報で動きを察知して書いたのだと思います。最初は、朝日です。(クリックで拡大します。)

1991121asahi_2

次は、読売です。第1面であったので、日付が確認できます。

1991121yomiuri_2

次が毎日です。

1991121mainichi_2

日経は、12月2日朝刊で、逮捕後の記事となっています。

1991122nikkei

2) DNA鑑定

DNA鑑定については、読売、毎日、日経が解説記事を載せています。それぞれ、読売は「個人を365通りに分類でき、血液鑑定と併用すれば百万人中の一人を特定できる。」としており、毎日は「この方式だけで百%の個人識別はできないが、科警研は「従来の血液型分類法を併用すると精度が高まる」としている」と書いており、日経は、同じ内容の文章もあるが、「しかし、絶対的な指紋鑑定と違い、確度は極めて高いものの100%識別できるわけではなく、病歴や遺伝などの個人情報を持つDNAが分析対象となるため、プライバシー保護や採取方法の刑事手続きなどの問題を指摘する声もある。」との記述もあります。

従い、当時DNA鑑定について、絶対的な信頼を確立していた訳ではないと思うのです。DNA鑑定の結果が、当時において既に絶対視されていたように言われるのは、少し違うと思います。

3) 心理学

12月1日に任意同行で、その日のうちに自供が得られたとして、警察は犯人と思いこんだのでしょう。このことについて、このMSN産経4月1日【足利事件】心理学専門家が取り調べ関与も 再発防止策のように心理学者いう言葉を耳にますが、これも問題があると思います。何故なら、このWikiにありますが、菅谷さんを小児性愛者であるとした精神鑑定も存在したのです。

不確定・不確実を積み重ねることの恐ろしさです。

4) 支援者

足利事件の最高裁の上告棄却は2000年7月であり、再審請求は2002年12月で、その結果のDNA再鑑定の決定は、2008年12月でした。DNA再鑑定の決定まで長期間を要したことも大きな反省材料と私は思います。

この事件で、忘れられないのは、支援者です。婦人公論 2009年7月22日号に書かれておらられる西巻糸子さんのインタビュー記事が、この3月28日のAsahi.com MyTown栃木 菅家さん支え17年/この人 このテーマに写真付きで出ていました。

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