« 大淀病院事件のその後 | トップページ | ビラ配布事件 »

2010年4月10日 (土)

権力者は腐敗する

「権力者は腐敗する」と改めて認識させてくれたのが、郵貯上限2000万円への改訂です。

読売 3月31日 郵貯上限2000万円で決着 亀井・原口案通り

郵貯上限2000万円やかんぽ生命保険加入限度額2500万円へ増額することで、誰が利益を得るのかと言えば、政治家および権力者であるように思えます。公的機関の資金も、税金と民間企業や個人が拠出した資金であり、民間企業の資金も最終的には個人が拠出した資金です。

資金を必要とする公的機関もあり、その場合は政府借入れや公債発行あるいは個別の銀行借り入れがあって問題はない。資金は将来のための投資に使われて意味があり、その場合、社会にとって最も望ましい投資に使われるべきである。郵貯の上限を1000万円引き上げることが、社会の発展になるとは全く思えないのである。

1) 預金者に便利か

不便になることはないが、現状の1000万円で困ることもないと思う。銀行が遠くても郵貯が1000万円あれば、日常の生活に特に不便はないと思う。今や銀行預金もコンビニのATMで預金の引き出しが可能であり、ゆうちょ銀行と提携している銀行であれば、郵便局のATMでその銀行の預金の引き出し、預け入れ、振り込み等が可能である。例えば、ふくぎん

2) 民間銀行との競合

「百害あって一利なし」と思える。なぜなら、ゆうちょ銀行には預金を集めても、貸し出しを行う能力がないからである。経験のない素人が、資金を貸し付けたり、運用したりすると、どうなるかと言えば、恐ろしいことがあり得ると思う。経験とは、失敗の積み重ねであり、失敗から学び、リスクを把握する。資金貸し付けや運用においてリスクゼロはないのである。民間金融機関の貸し付け審査や貸し出しに問題はないかと言えば、ある。しかし、失敗すれば、自らが倒産するか、そこまで至らずとも、他行に吸収されたりする事業リスクが存在することから、現在のゆうちょ銀行より市場原理が働く。

ゆうちょ銀行の資金運用は、国債となっており、現状はこれで仕方がないと思う。預金を増やし、国債保有高を増やすことに意味があるかと言えば、日本の金融市場をゆがめると共に政府の財政健全化を遠ざけるだけで、政権の権力者とそこに結託した人たちを喜ばせるだけと思う。

預金についても、定額貯金とは不思議な預金で、6月間は引き出しできないが、預金時の利率が原則10年間適用される。6月間の預金を固定することで、10年間の預金利率を手に入れることができ、そのキャンセルに手数料は不要である。預金のデリバティブである。こんなマーケットからかけ離れた預金を民間銀行は提供できない。もし、定額貯金まで2000万円に含めるなら、むちゃくちゃである。

3) 預金保険料の引き下げ

預金保険とは金融機関が預金者保護のために預金保険機構と締結する保険である。従い、預金保険料の引き上げ・引き下げは、政治が関与するのではなく、預金保険機構と対象となっている金融機関が先ずは検討をすべきである。

そもそも、ゆうちょ銀行も民営化法の施行により預金保険の対象となったのである。リスクが低くなったから下げるということではなく、民間銀行預金を優遇するために預金保険料を下げるという話はまるで変な話である。

4) 郵政民営化

そもそも郵政民営化とは何であったのか?郵貯と簡易保険の民営化は必要であった。衆議院通過して、参議院で否決されたとして、総選挙をした。国民不在の選挙ごっこを政治家たちはやっていた。また、同じようなことをしている。立派な政治家を育てることができない社会になってはならない。

|

« 大淀病院事件のその後 | トップページ | ビラ配布事件 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200131/48051223

この記事へのトラックバック一覧です: 権力者は腐敗する:

« 大淀病院事件のその後 | トップページ | ビラ配布事件 »