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2010年5月23日 (日)

韓国哨戒艦への北朝鮮魚雷攻撃のねらい

韓国哨戒艦「天安」の沈没は、北朝鮮の魚雷攻撃であると、大々的に報道されています。読売の記事は次の通りでした。

読売 5月21日 韓国哨戒艦沈没の調査結果

国連も調査を開始するとのことです。

Reuters May 22 U.N. body probes North Korea's possible truce violation

韓国が発表した推定に間違いはないと思うのですが、不思議さが多いとも感じると共に、様々なことが頭に浮かんできます。

1) 哨戒艦「天安」の哨戒能力

哨戒艦とは、哨戒にあたる船であり、一般の船ではなく、潜水艦がいれば、それを発見する能力を備えた船と了解します。沈没した地点は、北朝鮮との境界付近で、北朝鮮はその境界を認めておらず、自国の範囲内としている場所。そのような地点であれば、厳しく警戒をしていると思うのですが、何故魚雷攻撃を簡単に受けたのだろうかと思います。「天安」の哨戒能力は低かったのでしょうか?

2) 北朝鮮の国家破綻度

北朝鮮の魚雷攻撃とした場合に、その狙いが分からなくなるのです。しかし、国家としての統制がなく、軍閥割拠みたいな状態で、ある一部の組織が行動してしまったということなら、その可能性はあると思うのです。下関事件の長州藩や、盧溝橋事件を契機として戦闘を拡大していった日本軍のようなものです。国家のある組織が単独で、行動する。

ソマリアについて、アフガニスタンについて、イラクについて、何故苦労しているかと言えば、武器を持った集団が、力を誇示して、自分の天下を譲らない勢力が存在するからです。北朝鮮が、そうなったら、恐ろしいと思います。そして、もし既にそうなっているのなら、北朝鮮政府を支援して安定した民主国家建設にあたることと思います。

北朝鮮の攻撃だとして断定するのみで、終わらない大変な問題がある可能性があるかも知れません。

3) 北朝鮮からの武器輸出

もし、韓国哨戒艦「天安」を沈没させる小型潜水艦と魚雷を持っているなら、それらを輸出できることに他ならないと思います。武器としての威力は証明済みですし。他の破綻国家やテロリストが買わないとは限りません。ソマリア海賊が、金を払わない船舶については安全航行の保証をせず、北朝鮮製小型潜水艦と魚雷により沈没すると発表したらどうなるでしょうか?

そのほか、世界には傭兵会社も存在し、我が社は北朝鮮製小型潜水艦と魚雷を保有していると宣伝して、海上警備を引き受ける。これも、武器投資が簡単に回収できるビジネスだろうと思います。

そして、北朝鮮の武器輸出人が政府ではなく、末端のある組織であったなら。国家破綻度は、更に酷いのでしょうが、そこまでなってはいなくとも、なる可能性はあるとして、対策を講じる必要があると思います。

4) 電気自動車の部品から小型潜水艦と魚雷を制作

高性能電池が世の中に出るようになりました。ガソリンやディーゼルエンジンは排気ガスが出るために潜水艦には不向きであったし、魚雷だって高性能電池があれば、製造が容易になると思います。i-MiEVを買ってきて、その電池とモーター及び制御機器を取り外して、軍事転用する。どうですか?これもあり得る話だと思うのです。

民間用と軍事用は異なると考えられてきた。しかし、民間用の機器が開発により高度技術を採用しているが、安く大量に身近に存在し、それらを軍事転用すれば、高性能武器が安く大量に手にはいるようになった。どうでしょうか、そんなことが、現在は生じているのではないでしょうか?そのような方法で武器をつくって金儲けをしている人は、黙っているはずです。ここらも、気をつけないとならない現代の悩みだと思うのです。

破綻国家やテロリストが簡単に安く武器を入手できるとしたら、国家の安全という概念について、考え直す必要があるように感じました。

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