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2010年6月29日 (火)

世界・アジア金融市場と日本金融市場

NHKのクローズアップ現代が急成長 アジアマネーを取り込めとしてアジア金融市場のことを取り上げていました。

国際取引所連合(World Federation of Exchange: WFE、本部・パリ)が統計データを公表しており、世界の52カ所の証券取引所時価総額の統計を出しています。2009年のデータを抜き出したのが、下の表です。

Wfeequity509

日本の市場については、色を付けました。日本3市場合計で、390兆円、2009年の平均為替レートで米ドルに換算すると4.2兆米ドルです。これをアジアの15市場の合計14.4超米ドルと比較すると、アジアの中での占める割合は22%です。アジアの中でも、中国株価が上昇したこともあり、上海市場の方が大きく、今や世界一です。

日本はアジアに席捲されると考える考え方もあるでしょうが、むしろ、こんな成長する魅力ある市場にいる日本と積極的に考えるべきと思います。堅苦しい日本で上場するより、アジアで上場している方が、資金調達の面でも有利となる時代が来るかも知れません。アジアに目を開いて、事業活動も財務活動も、その分野を広げることが企業発展には欠かせない時代になってきていると思います。

金融市場を携帯電話のようなガラパゴス諸島市場にしてはなりません。金に色はないからです。金融市場とは、まじめに運用した人が確実に利益を得る市場としなければならないのです。もし、それが崩れたら他のそれがあてはまる市場に資金が流れます。資金や金融の仕組みとは、資本主義経済のインフラです。インフラがしっかりしていないと、発展が望めません。ずるをして儲けるのが勝ちであれば、誰もまじめに働こうとしない。株式市場が、投資家を欺す場、利用するだけの場、あるいはバクチ投機市場であってはならないのです。

それからすると、例えば東証は、アジアの投資家が盛んに投資をし、その結果として、アジアの多くの企業が資金調達のために東証に上場する。なかなか実現しないかも知れないが、そのような市場を目指すべきと思います。そのためには、インフラが整備された魅力ある市場でなければならない。

そう思って、よく考えると、民営化路線を転換する郵政改革法案なんてありました。郵貯や簡保を市場金融競争から遠ざけ、組み入れようとしないことを目指す法案の様でした。まさに逆行で、日本は日が沈む国で世界から取り残された国とするなら、それでもよいと思います。そうなったら、優秀な人達は、日本から逃げ出して、沈没船日本丸となる恐れもあると思います。税を理由に逃げ出す人はごく一部あるかも知れませんが、自分の能力を発揮できなかったり、能力に見合う収入が得られないと、逃げ出す人は、山ほどいます。

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コメント

東証の現状ですが、なかなか厳しいようですね。何回かネットで検索をかけてみたのですが、よい話が出ない。一番最近で、関連性が近そうな記事はこちらでした。

「東証プロ市場、開設1年で上場ゼロ 相場低迷、証券業界もソッポ」
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100601/fnc1006011712010-n1.htm

東京AIMが不調という記事で新規上場も低調。上海の活況ばかりが目につきます。

日本の内需はともかく、眠っている民間資金はかなりある、といわれていますが、どのように掘り起こせばよいのか。

海外の投資を呼び込むための方策。

うーん、今の私には少し難しい問題です。

ただ、資産の格差が広がりすぎている(世代間もふくめた)状況に打開策が一つくらいありそうに思えるのですが。

投稿: 根津幸夫 | 2010年7月 2日 (金) 18時24分

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