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2011年3月11日 (金)

米国務省メア日本部長の「ゆすり」発言による更迭

メア部長の退任を米国務次官補キャンベル氏が3月10日に伝えたと報道がありました。

日経 3月10日 「ゆすり」発言のメア部長更迭 米国務次官補が謝罪 米大使も沖縄訪問へ

米国務省日本部のメア部長(Mr. Kevin K. Maher, Director of the Office of Japan Affairs, Department of State)が2010年12月3日に国務省内で行った講義での発言ですが、講義の内容は、どうであったのか琉球新報に英文メモとその翻訳が掲載されていたので紹介します。

琉球新報 3月8日 メア氏講義メモ全文(English)

琉球新報 3月8日 メア氏講義メモ全文(日本語訳)

問題の発言は、以下の部分にありますが、masters of “manipulation” and “extortionとは表現がまずいのではと思いますが、私も英語が、そこまで得意ではありません。

”While the Japanese would call this “consensus,” they mean “extortion” and use this culture of consensus as a means of “extortion.” By pretending to seek consensus, people try to get as much money as possible. Okinawans are masters of “manipulation” and “extortion” of Tokyo.”

但し、of Tokyoとなっているのです。日本語訳では、「沖縄の人々は日本政府を巧みに操り、ゆすりをかける名人である。」となっている部分です、沖縄に対しての東京との表現です。日本政府には違いないのですが、ニュアンスとしては、沖縄という地方が東京の中央政府に対抗するためには・・・・というのがあると思います。沖縄は外交権もなく米国と直接交渉できないのです。力からすれば、沖縄は弱く、強くなるには、そうであって欲しいとの気持ちにもなります。

このメモを、「ゆすり」発言の前から読むと、民主党政権になって「県外移設」と県外に候補地が存在しないにも拘わらず政権は約束をした。それを実行できないと言われて、沖縄は、簡単に合意できない。結局は、政権に掛け合って、金で解決するしかないというのは、実は多くの人が思っていることではないのだろうか。言ってみれば、沖縄とは無関係の東京の人間だから、沖縄をもてあそべる。沖縄は、かつて琉球王朝という独立国であった。戦争で国内唯一の地上戦があった。戦後の米国統治の時代に、日本政府は沖縄の人々の保護に、どれだけあたったのか。サンフランシスコで講和条約を締結する際には、沖縄の返還や保護より、東京の人達は自分たちの利益確保に目が行っていなかったか。今も、米軍基地の大半が沖縄に存在する。難しい課題や問題が存在すると思います。

沖縄の人達が、東京の人達と様々な交渉をして、沖縄の権利を守るのは、当然のことと思います。メア部長が「和」について述べていますが、これも、当を得ている部分があると思います。私自身、「和」とは何かよく分かりません。反対論を述べず、長いものに巻かれろとするのが「和」でしょうか?もし、そうだとするなら、「和」に反対します。

なお、メア部長の退任については、その役職では、発言に注意をせねばならず、当然のことと思います。しかし、日本人にとって、ケシカランと怒るだけではなく、メア部長の発言内容について一考をしても良いように思います。

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コメント

口を開けば、実況放送・現状報告の内容ばかりが出てくる。

未来のことは、未来時制で考える。
日本語には時制がなく、日本人には未来に関する筋道立った考えがない。

会議を開いても、成案のある人が見当たらず、腹案の人ばかりである。
日本人には問題解決の能力はないが、事態を台無しにする力を持っている。
だから、厄介である。
この厄介が日本人にもアメリカ人にも閉塞感を生み出しているに違いない。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

アメリカ人の日本人に関する悪口は言わせておけばよい。
笑い飛ばすだけで十分である。我々には、何の影響もない。
だが、考え方の違いには注意を払う必要がある。メア氏の主張はまっとうな評価としてアメリカ政府に支持されているのである。
彼の論理的な指摘を無視すると、今後、ことあるごとに交渉に際して無意味な対立が生じ、我が国の命運にかかわる。
先の大戦で我が国の責任者が現れなかったことにもあるように、わが国民は烏合の衆から抜け出すことができない。

http://shinakosan.ti-da.net/e3385451.html

投稿: noga | 2011年3月14日 (月) 09時31分

別の訳もあります。
ピープルズ・プラン研究所 武藤一羊訳
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=84

投稿: tu-ta | 2011年3月29日 (火) 18時29分

tu-taさん

別の翻訳の紹介をありがとうございます。

投稿: ある経営コンサルタント | 2011年3月30日 (水) 14時41分

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