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2011年4月21日 (木)

被災者の人体放射能汚染トラブル

このニュースには、驚いた次第です。

読売 4月20日 放射能検査問題、配慮足りなかった…つくば市長

1) 厚生労働省からの都道府県や市区町村保健所への連絡

厚生労働省から保健所に対する3月21日付け事務連絡は次です。

放射線の影響に関する健康相談について(依頼)(一部修正及び追加)

証明書等の発行を希望する方もおられると想定されますが、このような証明書等を発行することは、健康相談の趣旨にそぐわず、サーベイ実施施設に過剰な負担をかけるため、望ましくないと考えているので、そのように対応願います。

と書いてあります。この文書は、放射線の健康相談に対する保健所の対応であり、希望者については、測定することで対応すべきであると述べている。範囲を拡大して、それ以上の解釈を、すべきではない。

また、厚生労働省からの3月18に付け事務連絡には「③受入れに際し、放射線の除染証明書を提示することなどを条件として付さないこと」と書いてあります。

2) サーベイメータによるサーベイ結果

福島県の緊急被ばくスクリーニングの活動状況についてによると、 4月17日(日)までに実施したスクリーニングした結果で、159,269人中に100,000CPM以上であった人は、102人であり、すべて3月中に測定した人であった。そして、健康に影響を及ぼす事例は見られなかったとあります。

3) 100,000CPMの意味

厚生労働省の事務連絡に添付された原子力安全委員会の3月20日付書類には、「実効性に鑑み、国際原子力機関(IAEA) が「放射線緊急事態の初期対応者へのマニュアル」において規定した一般住民の体表面汚染に対する除染の基準である1μSv/h(10cm離れた場所での線量率)というスクリーニングレベルに変更します。この変更によりスクリーニングレベルは、100,000cpmとなります。」と書いてあります。IAEAのマニュアルというのがこのマニュアル Manual for First Responders to a Radiological Emergency です(74ページ?)。

では、100,000CPM以上の値が出たらどうするかですが、放射線医学総合研究所の医療機関等における放射線緊急モニタリング対応マニュアルに書いてあります。3月18日10時現在なので変更があるかも知れませんが、大きな変更はないと思います。

即ち、数10万CPM以下であれば、自宅等でシャワーならびに洗髪するのです。着ていた衣服は洗濯し、排水はそのまま下水に流してよいとあります。

放射線医学総合研究所のこの説明第25項目には、100,000CPMは400Bq/cm2に相当するとあり、金町浄水場の水、1リットルあたり210Bqと比較すると大きいように思ったが、そうでもないと思われます。このあたり、私には未だ難しそうですが、口から体内に入って被爆する内部被爆と、皮膚への吸収線あるいは外部被爆の違いがあるのだと思う。なお、皮膚(深さ70μm)の吸収線量率は0.53(mGy/h)とありますが、単純にカロリーに熱量換算すると時間当たり0.00013カロリーです。

最後に、CPMとはCount per Minuteであり、1分当たりの放射線の数ですが、今回の100,000CPMは計測部分が直径5cmの広窓GMサーベイメータで計測する場合の値です

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