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2011年7月28日 (木)

粉飾決算は許されるべきではない

ニイウスコーの巨額粉飾を書いていて、粉飾決算は許されざるべき犯罪と思いました。しかも、被告は「違法な粉飾決算に加担しているという認識はなかった」と、罪の意識も感じていないような報道であった。

1) ニイウスコーは140億円をだまし取った

一つ前のエントリーにニイウスコーの決算短信の訂正を表にして書いたが、訂正をした2003年6月以降全て純利益は赤字であり、2005年6月期以降は、債務超過であった。ところが、2005年6月期と2006年6月期に増資をして140億円を手にした。そして、2008年5月に民事再生法の適用を申請し、その年の11月には100%原資となった。140億円をだまし取って、出資者には無価値とした。

140億円は泡と消えたが、何に使ったかと言えば、役員報酬や役員賞与を含む会社の支出である。次の表が、有価証券報告書から抜き出した数字です。取締役は、大村紘一、末貞郁夫と割方美奈子のたった3人でした。監査役が3人いるので、単純に3で割れないが、それでも年間2億円近い金を3人が各自取って行くのです。赤字会社ですよ。

単位 2005年
6月期
2006年
6月期
合計
資本金 百万円 5,346 8,564 -
株式発行による収入 百万円 7,500 6,435 13,935
期末発行済み株式数 633,452 686,452 -
発行株式数 347,192 53,000 -
役員報酬 百万円 431 378 809
役員賞与金 百万円 156 156 311

2) 誰からだまし取ったか

一般投資家が一番に考えられる。しかし、ニイウスコーの株主には、証券・金融関係も多い。但し、固定されているのは、最大株主の野村證券。野村證券もうまく欺されたのかも知れないが、外資証券・金融も多い。1部上場株であったので、投資信託や年金資産に組み込まれていた可能性もある。年金資産に組み込まれていたなら、被害者は相当多いこととなる。ちなみに、ニイウスコーの株価は、以下のような推移であった。(Yahooチャートより。)

ニイウスコーは、コンピュータ・ソフトの会社であった。成功していなかったのかも知れないが、コンピュータ・ソフトについても悪事を働いた可能性はある。コンピュータ・ソフトとは、性能や価格を評価することが極めて困難なものであり、メンテナンス、将来の拡張性、他システムとの融通性等があり、価格はあって無きのごとし。だから、1円入札もあり、結局は、その業者の信頼性が評価基準の大きい位置を占める。ニイウスコーはどのような売り込みをしたか、想像できる。まさか、欺された地方自治体等は、ないだろうと思うが、心配でもある。もし、欺されていたら、その地方自治体の住民も被害者である。国庫補助金が出ていれば、日本国民全員が被害者。

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