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2011年8月30日 (火)

野田首相には、ズバリ増税への取組を望む

野田佳彦氏が、第95代の首相に選出された。

日経 8月30日 第95代首相に野田氏 衆参両院が指名

多分「増税を望む」なんて、書いたら、多くの人に反発・反感を買うでしょうね。しかし、増税をしないと日本社会が、どんどん悪くなるとしたなら、誰かが、増税を叫ばねばならない。首相が人格者ぶって、人気を保つ仮面をかぶり、財務大臣が財政上は増税をと叫ぶ茶番劇は、国民をだますだけと思うからである。

やはり、増税には、首相自らが、国民にその必要性を訴えて初めて実現すると思う。そうせずに、うやむやのうちに増税することこそ、国民に政治不信を振りまくことになる。あるTV番組では「野田首相は、増税論者であり、不安がある。」と述べていた。そのように思われているなら、逆に野田新首相には、それを利用して欲しい。何故なら、増税を唱えることで自らのイメージを悪化させたり、失うものはないからである。

実は、増税とは、簡単ではない。成功する増税も、容易ではないかもしれない。現実に、消費税率3%から、消費税および地方消費税合計で5%への増税は、1997年4月から実施されたが、法人税率の引き上げもあり、その後の景気落ち込みから定率減税や税率引き下げにつながった。しかし、消費税率は、そのまま残った。政府財政健全化や福祉充実を掲げて実施された増税であったが、最終的には消費税増税のみが残った。それが、本当に国民の望むことであったのか、国民にとっては不満の残る増税と減税として残っているから、不信があるように思う。実際に、政府財政はむしろ悪くなったし、福祉もよくならなかったように思う。

野田新首相がいくら叫んでも、総選挙前に増税法案を国会に提出することは無理である。しかし、一方で、次の総選挙後は、増税が最大の政治課題になることに間違いはないと思う。何故なら、医療保険(健康保険)も年金も、持続しないからである。医療保険と年金の危機について、政治家は実情を知りながら、本当のことを言わない。原子力神話と言う言葉があるが、全く同じことが、医療と年金に当てはまる。いや、むしろ、原子力より酷い。原子力は、確率や可能性の問題であったが、医療と年金は現実の話である。

多くの議員や政治家は、嘘で堅め尽くすであろう。その中で、自分の信念で、医療と年金の現在の財政状態と将来の財政見込みに関する情報開示を、新首相にはきちんと実施してほしい。医療も年金も保険料負担を増加させれば、財政が健全化するシナリオを描けるであろう。しかし、低所得者層はおろか中間所得者層まで、負担を重くするシナリオは、日本を滅亡に導くおそれがある。税が、有効に支援しないと持続できない状態にある。

震災復興、原発事故対応、景気対策等は、他の人に任せることができる。しかし、増税については、他人に任せてはならない。首相が、自ら取り組んでこそ、可能である。法人税を減税して、消費税を増税とするなら、それなりの説得力が必要であり、国民が受け入れられる説明と案を示さないと駄目である。所得税・贈与税についても同じ。徹底した情報開示と、国民的議論により増税は可能と思う。増税がないと日本社会の未来がないと懸念するからであり、真摯に取り組んでほしいと思う。

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コメント

>そのように思われているなら、逆に野田新首相には、それを利用して欲しい。何故なら、増税を唱えることで自らのイメージを悪化させたり、失うものはないからである。

野田首相は大統領のように国民によって直接選ばれているわけではないので、イメージが悪化しようが関係ないと思います。

投稿: yuskay | 2011年8月31日 (水) 06時25分

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