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2011年8月13日 (土)

京都五山送り火での陸前高田市の薪使用についての真実

お盆の週末。高速道路は大変混雑しているようです。毎年、京都では五山と呼ばれる五つの山で5種類のお盆の送り火が焚かれる。しかし、今年は残念なニュースがありました。

朝日 8月12日 送り火用の被災松からセシウム 京都市、使用中止を発表

ところで、耳にするニュースは二転・三転ですが、真実や真相は、何であろうかと思います。

1) 京都五山送り火

このざ・京都のWebにあるが、毎年8月16日に焚かれ点火時間が、大文字 (如意ヶ嶽・大文字山) 20時00分、妙・法(万灯籠山・大黒天山) 20時10分、船形(西賀茂船山)20時15分、左大文字(大北山・大文字山) 20時15分、鳥居形(曼荼羅山)20時20分と少しづつ時間がずれ、それぞれの送り火は約30分焚かれる。20時20分から20時30分の10分間は、全五山の送り火を同時に見ることができる。

全国にある夏のお盆の行事の一つであり、地元の人々によって始められ、受け継がれてきた。京都五山送り火は、大文字保存会、松ヶ崎妙法保存会、船形万燈籠保存会、左大文字保存会、鳥居形松明保存会により実施されている。これら五山送り火の各保存会が、京都五山送り火連合会として作っているホームページがここにあります。

送り火の点火に用いられる護摩木に姓名・年齢・持病等を書いて納め、 火床で最初の点火用として焚いてもらうと、厄除け・病気平癒になるそうです。各保存会の志納所で受け付けてもらえ、火床に組んで燃やす松割木は1本400円、護摩木は1本300円とのことです。

2) NPO法人「ふくい災害ボランティアネット」(福井県坂井市)

ところで宗教行事で、陸前高田市の薪使用となった理由については、次の読売のニュースが、ヒントです。

読売 8月10日 送り火問題で京都市長「大文字も参加して」

このニュースの中に、次のことが書かれています。

市などによると、薪500本は、陸前高田市の薪を販売して復興に役立てる活動をしているNPO法人「ふくい災害ボランティアネット」(福井県坂井市)から買い取る計画で、11日夕方には京都市役所に届く予定。

つまり、保存会が実施している行事とは、すこし主旨が異なる気がします。薪を販売する。そして、地元の団体ではなく、福井県の団体で、ここにホームページがあるが、活動履歴を見ても、5年以上前の活動しか、記載がなく、よくわかりません。そして、京都送り火用に専用Webを立ち上げたとあります。NPOというより、薪販売業者と、どこが違うのかと思ってしまいます。保存会は、前もって必要な薪を手当てしているはずだから、やはりスペック通りの板を護摩木とし、姓名・年齢・持病等を書いて、保存会にお願いするのが伝統的な宗教行事を大切にすることである。

実は、このニュースを最初に耳にした時には、福井の団体については知らなかった。大文字保存会が、中心となって実行していることと思ってしまった。あるいは、保存会と関係が深い京都の人達の活動であるかに誤解した。

3) あるWebにおける説明と解説

@Wikiという無料サーバーを利用して、本事件に関しての説明と解説がある。次が、そのページです。

京都府と岩手県陸前高田の送り火偏向報道問題まとめwiki

この説明には、藤原了児氏という人形作家が、発案者として出てきます。訳が分からなくなってくるが、保存会の人達の意向を無視して、自分たちの欲と思いつきで、押し通そうとした結果に思えてくる。どこかの首相みたい。

@Wikiに「結局誰が悪いの?」というページがあり、これで、ほぼあたっていると思うのですが、大文字保存会という説明に「薪の準備やマスコミへの連絡が進んだ後に、藤原了児氏から話を持ちかけられた団体」とあります。これじゃ、無茶苦茶じゃんです。

4) 放射能汚染

言葉として正確なのは、放射性物質と放射線ですが、簡便的に放射能と使います。冒頭の朝日の記事は、放射性セシウムが発見されたとあるが、実施された検査方法は不明であり、Cs134かCs137かの記載は無く、表皮のみ1キログラムあたり1130ベクレルとある。「環境省は、焼却処分が可能な放射線濃度の基準を示していない」ともあり、評価の難しさはあるが、分析結果の公表は、京都市のWebを見ても見つからず、公表されていないことに憤りを感じる。国民をバカにすることは、いけません。

そう考えるが、読売 8月12日 屋外保管の薪や木炭、福島県に出荷自粛を要請とかのニュースがあり、ただただ混乱するばかり。保安院を環境省に移すなど、どうしようもないことを考える首相がおり、混乱が続くだけと思える。薪の放射性物質含有量は、どこまで許せるか、誰もが合理的に納得できる基準を環境省でなくて良いから、政府の関係者が協議して暫定基準でも良いので案を出して、国民が議論できるようにして欲しい。

読売 8月12日 原発放出物質対策、時限立法制定を…東大教授提言という報道がある。私は、時限立法などなくても、現行法で放射性物質の拡散測定、拡散計算、現象予測計算等は実施可能であり、信頼できる新しいメンバーによる委員会の設置も可能と信じる。これをしないのは、首相の無能と怠慢だけと思っている。仕分けで叩いたスーパーコンピュータ京は、まだ使えないであろうが、他にもスパコンはある。

除染なんてことが、叫ばれているが、除染をしても、放射性物質も放射線量も量は全く変わらず、単に移動するだけである。水で洗い流して、下水道を汚染し、作業員が被爆することで良いのだろうか。分析・評価が行われずに実施されることは危険である。

放射能とは異なるが、被災地復興におけるアスベストの危険性は、どうであろうか。放射線については、100mSV/Year以下は人体に対してのリスクは現在は評価不可能。しかし、アスベストは、リスクありと明確に言われている。双方とも、癌のリスク。放射線以上にアスベストのことも騒がれないでよいのだろうかと思う。

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