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2011年8月12日 (金)

円高は続くか(チャートから考える)

異常なほどの円高が続いている。

日経 8月11日 円、最高値まで一時6銭 日銀「照会」のうわさで乱高下

これから先どうなるのか、チャートでも眺めつつ、考えてみる。先ずは、この3月ぐらいの動きのチャートを見ると、次の通り。

Usdeur20118a

7月5日頃から円高が始まった。念のため、同じ5月以降の米ドルとユーロの為替レートを見ると次のチャートの通りとなる。なお、米ドルで表示していることから、数字が大きいほど米ドル高であり、低いほどユーロ高である。

Usdeur20118b

円とは異なり、7月5日以降の期間で特にユーロ高にはなってはおらず、むしろ一旦ドル高になり、7月12日に0.715EUR/USDで最高値となり、7月26日には0.690EUR/USDの最安値で、昨日は0.699EUR/USDであった。欧州金融不安と米国連邦政府債務限度額引き上げ不安とが、丁度打ち消しあっている状態かも知れない。

より先の為替を考えるには、遡って過去のレートを見つつ考えることも重要である。2005年5月からの6年強の為替レートが次のチャートである。

Usdeur20118c

特にユーロ為替のチャート・ラインは特徴がある。リーマンショックがあった2008年9月にドーンと落っこちている。そして、米ドルの長期傾向を読むと、2007年6月頃より、米ドルは安くなり続けており、それが止まらないだけのことに思える。このチャートを見る限りでは、米ドル77円は、驚くに足らないと思える。

今後は、米ドルが更に弱くなる可能性もあると思える。つまり、米国の不安が小さくなる可能性があまりないと思えることである。米国債のデフォルトは避けることができた。しかし、支出削減をせざるを得ない。政府財政支出による政策は限られ、ゼロ金利政策による景気刺激しかない。貧困層への配慮は、オバマ政権の意図に反して、ほとんど実施できなくなる。その結果は、どのようになるであろうか。下手をすると、社会不安の増大になる可能性があると思う。そのような状態は、避けねばならないが、市場は、それがあり得ると見れば、やはり売りに出るはず。

従い、今の円高は、当然の状態と思う。むしろ、更に円高が進んで、当然と考えるべきではないか。最後に、2005年5月以降のEUR/USD為替チャートを掲げておく。

やはり、米ドルやユーロより円が、やはり強いと感じられる。何故それほど、市場で円が買われるのか?アジア通貨であるからという要素があると思う。今や、アジアこそ、世界経済を牽引する力を持っているのではないか。日本の将来は、中国を始めアジアの中で、その優位性・有利性を発揮して、アジアの繁栄からもたらされる富の一部を手にすることに期待されると思う。

但し、何もしないで、アジア諸国の富の恩恵にあずかれるわけではない。やはり、日本が過去の高度成長で経験したこと、蓄積したことを、アジア諸国の発展のために提供し、協力することで、日本も、同時にその発展の恩恵にあずかることができると思う。そうなるなら、円高が進むことは、歓迎すべきことである。そうできなかったら、どこかで悲惨な状態になる気がする。

Usdeur20118d

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