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2011年9月 3日 (土)

子宮頸がん予防ワクチンと性教育

これが、厚生労働省の子宮頸がん予防ワクチンに関する一般向けリーフレットです。でも、よく分かりません。

こちらが、東京都中野区の「子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種費用の一部助成」というWebです。まだ、こちらの方が、分かります。

1) 子宮頸がん

子宮頸がんとは、子宮の「入り口」にできるがんで、婦人科のがんで最も多い。前がん病変である異形成を経て発症し、異形成から発がんの過程でヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)の感染が原因であるとされている。HPVには、100種類以上のタイプがあり、このうち15種類が子宮頸がんの原因となる高リスク型に分類されている。HPVは、性交渉により感染することが知られており、HPV感染そのものはまれではなく、感染しても、多くの場合、症状はない。HPVに感染した人の中に、10年以上を経過して前がん病変となり子宮頸がんを発症する人がいる。

2) 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)公費助成

HPVがウィルスであることから、予防ワクチンが当然考え得る。日本では、HPVワクチンとしてサーバリックスが2009年10月に薬事承認され、同年12月から販売開始となった。政府は、平成22年度補正予算で措置した交付金を原資とした「ワクチン接種緊急促進基金」を設置し、市区町村が行う子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種費用を助成し、予防接種の促進を図ることとした。

厚生労働省から都道府県知事宛の通知は2000年11月26日であったが、これ以前から独自にHPVワクチンの公費助成を実施している市区町村もあった。2011年7月に4価HPVワクチンであるガーダシルも薬事承認され、8月から販売開始となった。厚生労働省は、サーバリックスに加えガーダシルも助成対象とし、9月15日から適用するとした。このことが、冒頭の子宮頸がん予防ワクチンに関する一般向けリーフレットの内容です。

政府の助成金額は都道府県に対して約690億円で費用の1/2まで。平成23年度までであるが、平成24年度も継続されると私は思います。なお、上に掲げた中野区の助成は1回に付き8,000円となっている。しかし、この横浜市のWebには、無料(公費負担)でワクチン接種とあり、市区町村により助成内容は異なっているようです。

サーバリックスにしろガーダシルにしろ、3回接種を受けねばならず、3回目は6月後となるので早めに1回目の接種を受けるべきと考えます。

なお、HPVワクチンを接種したとしても、子宮頸がんになる可能性はあります。従い、子宮頸がんの検診は、HPVワクチン接種に拘わらず必要です。この国立がん研究センターがん対策情報センターのWebの下の方の「3.子宮頸がん検診の重要性」には「子宮頸がん予防ワクチンは子宮頸がんの治療薬ではありませんし、定期的な子宮頸がん検診の代わりとなるものではありません。ワクチン接種に加え、正しい子宮頸がんの知識を持ち、何よりも早期発見のために子宮頸がん検診を定期的に受診することが重要なのです。」と書いてあります。

3) 性教育

HPVの感染の全てではないかも知れないが、ほとんどは性交渉による感染と考えられている。また、臨床研究の結果として、セックスパートナーの数、喫煙、経口避妊薬の服用、他の性行為感染症、慢性炎症、経産回数(お産をした回数)、年齢などがHPV感染にかかわる危険因子とされていると聞く。

政府の助成対象となる接種は、13歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女性であり、中学生と高校1年生です。理由は、子宮頸がんが40歳代以下の年齢層で増加しており、特に25-29歳の年齢層で増加割合が大きいのです(1975年と2005年の比較)。このことも踏まえてと思うが、感染から発症までが10年以上であり、高校生の時期における初めての性交渉を経験する者の割合の増加との関係が指摘されている。米国では、ACIP(the Advisory Committee on Immunization Practices)のリコメンデーションは、11-12歳の女性が優先的な接種対象としているとのことです。

ワクチン接種も良いのですが、やはり、同時に性教育をすることが重要と考えます。学校の先生に知識・能力がそれほどあるとは思えず、産科医師や専門家に依頼してよいと思います。講師謝礼より、ずっと大きな利益がもたらされると思います。

4) LUPOさんのブログ

LUPOさんは、ブログでどのように書いているかと見てみると、ここにありました。さすがに、次のように書いています。

中学生にパピローマウイルスのワクチンを打つ際には(全年齢の女性に打ってます)、生殖器の解剖・生理とセ☆ クスという行為について、性感染症と避妊についてお話をしています。

「セ☆ クスは本当に自分を大事にしてくれる人と、責任がとれる大人になってから。そして、妊娠出来る年齢には期限があります」という話まで。中学生にピンとくるかなと思いつつ、大事なお話なので。

また、LUPOさんの子宮頸がんについてのブログはここにあります。

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