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2011年10月22日 (土)

オリンパスはどうなるのか

オリンパスについては、様々な面から、色々言えそうな気がする。

英ジャイラス社買収の件については、このFACTA Online 8月号 オリンパス 「無謀M&A」巨額損失の怪が最初に指摘し、それをウッドフォード前社長が読み、真実かどうか調査を行い、当時の会長・現社長の菊川氏に問いただし、退任要求をした。しかし、10月14日の取締役会で逆にウッドフォード氏を代表取締役から解任する決議がなされた。そこで、ウッドフォード氏は、17日に、ロンドンのBritain’s Serious Fraud Officeに告発した。このような経緯等が、この現代ビジネス 10月20日 これが杜撰経営の核心!ほとんど価値のない会社を700億円で買収したオリンパス「疑惑の取締役会資料」をスクープ公開に書いてあり、FACTA Online 8月号の記事を書いた山口義正氏による投稿記事である。

1) オリンパス株価

オリンパスの株価は次の通りで、10月14日から大幅な値下がりが続いている。

Olympusshareprice201110

2) オリンパス業績

オリンパスの業績はと言うと、グラフに書くと、次のように右肩下がりになっている。2009年3月期は連結で1148億円の純損失、単独で1362億円の純損失であった。損失の原因は、連結ではのれん償却と前期修正損であり、単独では関係会社株式評価損と前期修正損である。ジャイラスが対象になり、ジャイラスに係わる金額が多いと思われる。

Olympusperform201110 

連結貸借対照表で見てみると、次の通りである。2008年3月期で固定資産が増加しているのは、ジャイラス買収の結果であり、同時に流動負債(借入金)が増加している。2009年には、のれん償却で固定資産は減少したが、同額程度純資産が目減りした。当然のことですが。

Olympusbs201110

3) 企業買収

企業買収や事業買収は、手っ取り早く事業を拡大する方法である。自らが、手がけると人材や設備、そして販売網や仕入網に加え、市場競争可能な競争力・技術力を育てねばならない。企業買収は、ある程度まとまった形でこれらを手に入れられる。だから、ジリ貧会社が手を出しやすいとも言える。勿論、企業買収の結果、大きな成果が得られる場合もある。やはり、結果を評価することが、重要・必要である。失敗だと思えば、その会社の株を売却するなり、経営者の退陣を要求したり、株主代表訴訟に持ち込むことも可能と思う。

ジャイラスもそうであるが、2008年4月にオリンパスが行ったアルティス、NEWS CHEF、ヒューマラボの企業買収は、でたらめと思ってしまう。3会社合計で734億円を払いながら、2009年3月期556億円の減損を計上するのであるから。買収決定の取締役会決議が2008年2月なので、1年経過したら、1/4の価値しかないとするのであるから。

3000億円ほどの現金がオリンパスから社外に流出した(まさか、キックバックはないと思う)。このキャッシュは、株主に渡るべき金であったとも言えるし、従業員が懸命に働いた結果であろうし、従業員にも、払われるべき性格もあった。ムダ使いであったのか、株主や従業員も強い関心をもって当然と思う。その一人は、ウッドフォード氏であったのだ。なお、菊川社長や取締役会はウッドフォード氏を代表取締役から退任させることは出来ても、取締役の地位を剥奪することは出来ない。取締役は株主により選任されたのであり、株主のために働く。従い、ウッドフォード氏が現在していることは、株主のため、日本の株式市場の正常な発展のために、活動していると言える。様々な牽制が働いてこそ、最も望ましい形になると考える。

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