« 計画停電を計画したのは誰だったか | トップページ | オリンパスから資金が暴力団に流れた可能性 »

2011年11月18日 (金)

食品中の放射能

すみません「放射能は存在せず、存在するのは放射性物質と放射線である。」と8月25日にここで書きながら、一般受けする放射能という言葉を使ってしまいました。

福島県の米から500mBq/kgを超える放射性物質の存在があったとのニュースです。

日経 11月17日 福島市大波地区のコメ、出荷停止を指示 政府

政府の出荷停止や同地区の他のコメについても更なる調査をし、部分的な出荷停止解除も検討するというのは正しい判断と思います。全量検査をせよとの考えを持っている方もおられるようですが、現実にはサンプル検査しか実施不可能であり、現実的に最も効果がある有効なサンプル検査を実施し、最善を尽くすことが正しいと考えます。

日本で現在食品について実施されている放射性物質飛散の管理で大丈夫かどうかについて、興味ある記述があるので紹介します。長崎北徳洲会病院の鬼塚医師が書いておられる11月11日のブログに、m3.comという医療関係者専用のサイトにあったレポートを紹介されておられる。

鬼塚医師のブログ 11月11日 内部被曝量、子供と成人で減少幅に差 食品出荷制限も有効か

内部被曝量、子供と成人で減少幅に差 2011年11月11日 京正裕之(m3.com編集部)

11月6日の「現場からの医療改革推進協議会」主催の第6回シンポジウムでの南相馬市立総合病院で支援に当たっている東京大学医科学研究所の医師、坪倉正治氏の報告によると、南相馬市で実施しているホールボディカウンターを用いた内部被曝量検査で、これまで検査を終えた約2900人の子供のうち、セシウム137が検出されたのは約1割にとどまり、大半は体重1キロ当たり10Bq以下と微量の値だった。内部被曝量の減少も子供の方が早い傾向にある。食品の出荷制限規制の奏功が示唆される。

これに対して、チェルノブイリ原発事故の5~10年後にベラルーシ、ウクライナ、ロシアで計約11万人に実施されたホールボディカウンターによる内部被曝の検査では、検出されたセシウム137の値は、0~50Bqが77%、50~100Bqが13%、100~200Bqが5%、200Bq以上が5%、500Bq以上が0.3%というデータがあり、「ウクライナでホールボディカウンターを導入して検査をしたのが事故から5年後ぐらいで、当初は検査が全く行われてこなかった。かつ、食べ物の制限がなく、自給自足の世界で山の中でキノコを採って食べたりしていた」と指摘。「日本はある程度、出荷制限がかかって、産地を気にして生活できることで差が出ているのではないかと感じている」とし、食品の出荷制限の効果が見られると分析する。

とのことです。分からないから安全サイドに行くと言うのは良いのですが、過度に安全サイドに行くことは費用の面でも困難であり、投入しうる機材や人材も限度があり、適切な対応が最重要である。そして、適切な対応とは、早い時期からのモニタリングとそしてそのモニタリング結果のフィードバックです。適切な対応について尽力されておられる多くの人を支援したいと思います。

|

« 計画停電を計画したのは誰だったか | トップページ | オリンパスから資金が暴力団に流れた可能性 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200131/53270467

この記事へのトラックバック一覧です: 食品中の放射能:

« 計画停電を計画したのは誰だったか | トップページ | オリンパスから資金が暴力団に流れた可能性 »