パスモ情報の悪用は組織犯罪ではないの
他人のパスモの乗車履歴を駅員がネットで投稿していたとのニュースがあった。
東京新聞 4月17日 東京メトロ駅員、パスモ悪用 女性客の乗車履歴公開
昨年2月の事件であり、この駅員を昨年3月に解雇していたとの報道である。何故、1年以上も経過してと思ったが、記事の最後に「女性からの求めで問題を公表していなかったという。」とのことで、そうだったのかと思う。
ところで、これはその駅員の犯罪であるが、同時に東京メトロという組織の経営上の欠陥を露呈していると思える。何故そのような犯罪を誘発するような仕組みを導入したのかである。パスモの履歴が駅で検索できる必要性はない。仮にあるとしても、リスクを考えれば、できないはず。
現代は、カード時代である。クレジットカードも非常によく使うし、その使用履歴もPCから簡単にDownloadできる。パスモと同じようなプリペイドカードも多くあるし、お財布形態のような電子マネーもある。これらは、全てパスモと同じように、履歴が管理できている。
我々が、カードや電子マネーを安心して使用できるのは、自分以外の人間がデータを見るのは、犯罪捜査等極めて特殊な場合のみと信じているからである。業者が、データを見る場合は、個人を特定できる情報が隠された、統計データとして入手する場合のみであると考えているからである。電子情報についての信頼を、全く無視したのが、東京メトロである。
東京メトロは、代表取締役社長奥義光を初め、役員全員が直ちに辞任すべきと思う。鉄道会社として、存在価値がないと思う。地下鉄に乗らずに、済ませることはできない。できることは、役員全員の辞任である。当該駅員の解雇で済ましてはならない。電子情報社会は、人々の幸福のために存在するのである。
(追記)
他人が、自分の記録を見ることができる場合として、犯罪捜査等極めて特殊な場合と書いた。即ち、警察でも、裁判所の捜査令状がなければ、情報を得てはならないという厳しい条件であってよいのではと思う。
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