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2012年6月 8日 (金)

原子力(政策・方針)は政治家の意図で動いてはならない

6月8日の野田首相の記者会見で感じるのは、原子力発電所が、首相の意図で、簡単に停止したり、運転したりというのが日本の実態と思えたのである。

日経 6月8日 首相「大飯再稼働が私の判断」 夏場限定は否定

この首相官邸のWebに、野田首相記者会見があり、動画があり、また発言を読むことができる。

1年と少し前の2011年5月6日の同じ民主党内閣の前菅首相の記者会見で、浜岡原発を停止したのが始まりだった。この首相官邸Webにあり、「国民の安全と安心を守るためには、こうした中長期対策が完成するまでの間、現在、定期検査中で停止中の3号機のみならず、運転中のものも含めて、すべての原子炉の運転を停止すべきと私は判断をいたしました。 」と述べた。「すべて」は、浜岡原発にかかるのであり、日本の全てではないのかもしれない。しかし、現実には、ストレステストとかを持ち出して、日本の全ての原発の定期点検終了後の稼働を認めなかった。

問題にしたいのは、判断根拠である。前菅首相の記者会見には、「内閣総理大臣として本日の決定をいたした次第であります。」とある。今回の野田首相の会見には、「それがこの国論を二分している問題に対して、私がよって立つ、唯一絶対の判断の基軸であります。」とある。

私は、3条委員会として発足させる原子力委員会が決定すべきであり、政権交代やあるいは政権内部の権力争いの結果で、原子力の停止・運転を含め原子力政策や方針が変わるべきではないと考える。自民党提出の原子力規制委員会設置法案には、「第7条 委員長及び委員は、人格が高潔であって、原子力利用における安全の確保に関して専門的知識及び経験を有する者のうちから、両議院の同意を得て、内閣総理大臣が任命する。」とある。優れた専門家で、反対意見を含め他人の意見を傾聴し、専門的見地から批判を行い、グレイゾーンはグレイゾーンで明確にし、国民に対して適切な情報公開を実施できる人達が委員となる原子力委員会が主導して欲しいのである。

前菅首相は、訳の分からないストレステストを持ち出したが、その結果として何が判明したかの説明すらない。テスト結果の報告書を読んだが、問題がなかったといった表現であった。原発を止めてまで、何故実施したのか不明なのである。だからこそ、今回も大飯原発について、ストレステストで安全が確保できたと言えないから言わないと思えてしまう。大飯原発は、事故があっても、ベントをすることができないはずだが、問題はないかと問いたい。どうなのだろう。このことについて、専門家の意見や説明を聞きたいのである。もし、PWRだからと言うなら、ではBWRとどう違うか、温度上昇により圧力が高くなるのは、全く同じはずと思う。

なお、関西地区の今夏の電力不足解消のための大飯原発再開に間に合わない緊急事態と言うのであれば、現在だって、原子力委員会と原子力安全委員会が政府の組織に存在するのである。何故に、これらの委員会の意見を聞かないのかと思う。原子力保安院は、経済産業省であり、大臣を上司とする組織である。これを環境省とするなんて、愚の骨頂である。

私は、2011年7月2日のこのブログで、4)項目目になるが、2012年5月には、稼働中の原発がなくなる予想のグラフと定検に入り、停止する時期の予想を書いた。私でも、これぐらいの予想ができたのである。政府関係者は、私より早い時期に、もっと正確に自体を把握していたはずである。従い、ずっと早く手を打てた。しかし、手を付けかなった。

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