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2012年12月 6日 (木)

小選挙区制の問題点(過去3回の結果から見る)

今回の衆議院選挙は、やはり小選挙区制からもたらせる不幸が増大するように感じる。選挙の議席予想は、新聞各社とも、ほぼ同じようであり。

日経 12月5日 自民が単独過半数の勢い、民主は半分以下 序盤情勢

朝日 12月5日 自民、単独過半数の勢い 衆院選序盤、朝日新聞情勢調査

読売 12月5日 自民、過半数超す勢い…衆院選情勢10万人調査

MSN産経 12月6日 自公で過半数上回る見通し 第三極伸び悩み 本社情勢調査

理由は、簡単である。小選挙区だから、時の流れに乗って第1順位になれば、他を圧倒して勝利を得ることができる。

理論や理屈より、過去3回の衆議院選挙の結果を見ることが一番早く、結果をもとに、議論すべきであると考える。

Shugiinelec201212a_3
国民新党、新党日本、新党大地を含めた表は次をクリックください。
Shugiinelec201212b
第45回衆議院選挙は民主党政権交代選挙であり、第44回は小泉郵政選挙、第43回は選挙直前の2003年9月に民主党が自由党と合体しての選挙であった。

グラフにすると、次のようになった。
Shugiinelec201212c_2
現行の小選挙区比例代表制については、2つのことが言える。1つは、得票数の少しの差が、議席数では大きな差となる。得票の傾向は、比例区の得票率で見ており、小選挙区と得票パターンが異なる場合もあるが、例えば、小選挙区でも共産党は多くの立候補者を要しており、共産党の小選挙区の得票率は高い。そこで、比例区が政党支持率を反映していると考え、比例区の得票率と各党の小選挙区プラス比例区の合計議席獲得数を比較するのが妥当と考えた。

その結果は、上の表のように、前回第45回衆議院選挙では、民主党の比例得票率は42.41%にも拘わらず308議席(64.17%)の議席数を得た。その前の第44回選挙では、自民党が38.18%の比例得票率で296議席(61.67%)の議席を得たのである。議席数の割合(480議席中でその政党が獲得した数)と比例得票率との比率を見ると、第1党となった政党の比率は、1.51、1.62、1.41と極めて効率がよいことが分かる。時の勢いで強ければ、一方的な勝利を得ることができるのである。

もう1つの特徴は、この獲得議席と得票率の比率が小政党では、極めて低くなっていることである。前回みんなの党が選挙前にでき、頑張ったように思ったが、この比率による結果では0.24である。2大政党に意見が集約できるのであれば、2大政党制でも良いかも知れない。しかし、現実には、2大政党に失望しているというより、日本の現状が2大政党制や小選挙区制にそぐわない。多様である意見をくみ取っていない、くみ取れる制度にすべきである。

今回の新聞各社の調査でも、第三極の伸び悩みを伝えているが、獲得議席数では、現制度においては、そうなるしかないと思う。その第三極の主張は、だんだん訳が分からなくなった。みどりの風も結成直後は、少数の意見を大事にする党なんて述べていたが、妥協してある程度の大所帯にならないと当選できない。小選挙区比例代表制は、大きな力を持たないと議員になれない制度である。

その結果は、ボス政治がはびこり、二世議員が多くなる。政治と国民の距離は遠ざかる。私が、政治家になったら、政治家個人の考え方や意志を尊重する党とし、国会決議で党議拘束をしないこととする。党員全てが、同じ意見というのは、どう考えてもおかしい。基本線の考え方が同じでも、個別の事項に対する考え方は、違って当然だし、人は自分が信念を持って正しいと考えることをすることが立派だと思う。こんなことを言っているから、政治家には無理だと思います。

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