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2012年12月 2日 (日)

小選挙区制からの脱却

12月4日に告示される衆議院選挙は、どこか変な選挙に思える。11月30日の日本記者クラブ主催の党首討論には、11党もの党首が参加した。11党の党首討論をどう評価すべきなのか。

日経の次のインタビュー記事は、私がいつも感じていることとほぼ同じである。(冒頭以外は、会員限定の記事であるが)

日経 12月2日 二大政党、いつか来た道 機能不全は必然か 筒井清忠氏と中村尚史氏に聞く

戦前は、「戦前と現在の政治は似ていませんか。」とあるように、戦前の政友会と民政党の二大政党がぶつかり、互いポピュリズムに走り、足の引っ張り合いをし、国民に政治の幻滅を与え、日本は戦争へ進む道を歩むこととなってしまった。私は「太平洋戦争は、戦争を指導した軍部が悪かった。」という軍部責任論が100%の正解ではなく(ソ連陣営ではなく、米国陣営の国に引き留めておく意識等がある)米国占領GHQ史観が入っていると思う。長引く不況は、日本の中のみの原因ではなく、世界的な要因があり、不況脱出は容易ではない中で、二大政党は足の引っ張り合いを行い、ポピュリズムに向かい、幻想と裏切りを与える。政治腐敗を訴え立ち上がったとする感性に訴える2.26事件のような精神論に人々は惹かれてしまう。

戦前と今を比べるのは、おかしいとの議論があるとは思う。しかし、実は多くの面で、戦前の状態が今も残っていると思う。NHKのTVでは、「国」という言葉が多用されている。国とは何であるか。戦前は、イコール天皇であり、天皇制であった。現在、State(国)との表現を多く聞く地域がある。それは、旧ソ連あるいはつい最近まで東側諸国と呼ばれた国々である。ソ連崩壊から20年を経過したが、今でも政府のことを国家と言うのかと思う。しかし、考えてみれば日本は、それ以上長い期間を経過している。70年近いのに、未だに政府のことをNHKは国と呼んでいる。アスベスト問題も国が悪いとの意見がマスコミで報道されるが、立法の不作為であるか、政府が立法を働きかけるか法の下での規制が不十分だったのか、アスベストに対する情報開示や注意喚起が不十分だったのか、国が悪いとは、何であるのかと思う。

今の二大政党制については、現民主党が欠陥制度であることを証明してくれたと私は思っている。政権を取るために嘘八百をマニフェストして発表した。普天間問題については、米国と相当突っ込んだ交渉をするのだと思った。しかし、どこまで交渉したか不明であり、結果としては、交渉すらしなかったとも思える。普天間問題は、マニフェストに入っていなかったと言うなら、年金・医療は、どうであったのか。もし、それについて、年金・医療のために消費税増税をしたと言うなら、マニフェストと違和感があるし、年金・医療問題のマニフェスト項目にあった歳入庁の創設や共通番号制も前進したように思えなかった。やはり、これらは実現して欲しかった。何しろ、税源とは無関係であったのである。

今回の選挙を現しているのは、原発問題と思う。私は、今回の選挙で論点にすること自身が間違っていると思う。従い、未来・嘉田代表、「再稼働容認」発言は誤解なんて、訳の分からない話が出てくる。私は、原発問題はプルトニウム問題でもあるとも思う。プルトニウム問題とは、この9月17日のブログで触れた日本学術会議の高レベル放射性廃棄物の処分についてのことでもあり、また2011年8月10日の長崎原爆を製造した原発で書いた核兵器原料であるプルトニウムのことでもある。プルトニウムをどう管理するのかは、大問題である。日本の中で、プルトニウムを管理できる場所とは、どこであるのか、どうするのが適切であるのか。MOX燃料に加工して原発で再利用するというのは、一つのアイデアであるが、その行き着く先とは何であるのか。高レベル放射性廃棄物の処分同様に、日本学術会議やその他信頼できる専門家集団に報告書を依頼して、その結果を公開された場で国民を交えて議論する。そのような議論をすべきであり、選挙で白黒つける問題ではないと考える。年金や医療、その他多くの事についても同様である。国民が様々なことについて議論に参加できる場を作りますというマニフェストだけで選挙に臨む政党があっても良いように思うのである。

選挙に出ること、投票すること、政党をつくること。これらは全て自由であり、その自由は守らねばならい。多くの意見を尊重することが重要であり、小選挙区制では残念ながら実現困難と思う。

次は、私にとってはうれしい結果です。

日経 読者アンケートの結果 12月2日 二大政党制「日本に向かない」71%  創論アンケート

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