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2013年4月22日 (月)

核燃料サイクル 次世代原発

朝日新聞4月22日の社説は、「核燃サイクル―もはや机上の空論だ」と題して、現核燃料サイクルを批判し、転換を求める社説を掲載していた。

何を求めているのか、全体像が今ひとつ明確ではなく、読んでも論点がよく理解できなかった。国際公約との言葉も出てきて、国際公約を破るとは何であろうか?使用済み核燃料をMOX燃料に加工して、一方でMOX燃料の利用の目処がないことを、そのように使っていると思える。しかし、廃棄の目処のないまま、プルトニウムとして保管していても、朝日の用語では国際公約違反となるはず。そんな小手先のことではない、本質問題を論じるべきと考える。

原発は運転をすれば核廃棄物(プルトニウム他)が生まれる。従い、MOX燃料の議論以前に使用済み各燃料の処分の方が問題であるはず。原発問題とは、放射能問題があるが、同時にエネルギー問題であり、そして核兵器問題である。本当に解くのが難しい問題である。

例えば、東日本大震災の前である2010年3月24日に原子力発電の輸出と題してブログを書いた。その当時「ゲイツ氏、東芝と次世代原発 私財数千億円投入も」というニュースがあったことから、書いたのであるが、この次世代原発とは、劣化ウランを主燃料とし燃料交換無しで運転するTraveling Wave Reactor(進行波炉)と呼ばれる原子炉である。同じような原子炉に、トリウム原発もある。トリウム原子炉もトリウムを燃料とし燃料交換無しで、使用済み燃料は、廃炉後も原子炉の中で保管管理する。放射線が強すぎて、核兵器への転用が困難であることが、核兵器消滅へ向かうと期待する人もいると理解する。果たして、何を次世代のエネルギー源として利用することになるのか、よく分からないのであるが、様々な可能性を求めて行かざるを得ないと思う。

なお、朝日新聞の社説は翌日になるとWebでは有料会員のみが読めることになるようである。朝日新聞は、有料化を進めているが、そんなことで良いのだろうかと思う。記事の内容が一番重要と思うが。

2010年3月24日のブログに日本のプルトニウムを含む核燃料物質の量についての表を原子力委員会資料と電気事業連合会資料から抜き出して掲げており、参考として再度掲載しておきます。

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コメント

商業用炉では、PU239にPU240の添加量が多く核爆弾にはつかづらいです。 プルトニュウムの生産量を減らすには、遅速中性の利用しか。 問題は、被覆管材料。 発電効率を上げるためには。

http://www.ekouhou.net/%E8%A2%AB%E8%A6%86%E7%AE%A1%E5%8F%8A%E3%81%B3%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89/disp-A,2012-237574.html

投稿: omizo | 2013年4月28日 (日) 23時32分

omizoさん

いつもコメントをありがとうございます。

商業用炉の使用済み核燃料に含まれているPUを核爆弾の材料として使用するには、ハードルは相当高いと思います。しかし、そのハードルが様々な技術発展に伴い低くなりつつあり、将来更に低くなると思います。

現実問題として北朝鮮の核爆弾が言われているが、プルトニウムを使った核爆弾と思います。北朝鮮の技術レベルがどの程度か分かりませんが、北朝鮮のレベルが少し進歩すれば、商業用炉の使用済み核燃料を核爆弾に利用できる技術が得られる可能性があると思います。

現実に、日本は使用済み核燃料とプルトニウムについてIAEAの核査察を受けている。当然であり、あらゆる国は、そうすべきと考えます。(最も、核兵器保有国は簡単に応じないと思いますが)

私は、原発を再開するにせよ、再開に反対するにせよ、使用済み核燃料とプルトニウムの問題は、国民にその情報を伝え、決定すべきと考えます。

投稿: ある経営コンサルタント | 2013年4月29日 (月) 17時09分

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