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2013年6月 5日 (水)

再生可能エネルギーの証券化

再生可能エネルギー発電に関する証券に投資をしないかと勧誘する電話を受けた。電話では、金融庁の名前を出したりして、もっともそうに説明をし、最後には○○県の方限定で特別に募集をしているとか言っていた。

それ以上は、相手は語らなかったのであるが、MRIの投資で、巨額資産消失により損失を被っておられる方が現実におられるわけで、再生可能エネルギー証券投資で同じように投資に失敗する人が出ないとも限らず、念のため、思うことを書いてみたい。

1) 証券化とは?

株式や社債のみならず何でも証券化は可能である。例えば、MRI事件もこの47ニュース 5月30日 MRI社長を詐欺容疑で刑事告訴 巨額資産消失疑惑にも、「MRIは診療報酬を保険会社などに請求できる権利を債権化した金融商品への出資を募っていた。」とある。詳細は、私もつかんでいないが、多分手が込んだ手法で素人が騙されやすいスキームを使っていたのだろうと想像する。

金融商品になじみがない人にとっては、デリバティブと聞けば、恐ろしそうという印象を受けると思う。しかし、××の権利を証券化した安全な投資ですと説明されれば、安心してしまうかも知れない。金融商品とは、納得できなければ、投資をしてはいけないモノです。そして、一旦投資(購入)をしてしまうと中途解約・中途売却はできないのが通常と思うべきです。株式が売却できるのは、証券取引所に上場しているからです。

2) 誰が証券化して売るか?

金融の常識はこうです。儲かる投資なら、誰にも売らないか、高く売りつける。あるいは、あるプロジェクトを仕組んで立ち上げたとするなら、それを細分化し、その中で、自分は低リスクで高収益を得られる部分を取り、高リスクで低収益となる部分は他人に売るのです。一つのプロジェクトで低収益部分を多く作れば、高収益部分のリターンはめちゃ大きくなる。

そのようにして作ったハイリスク・低収益部分の投資を歩合給でセールスマンを使って、やたらめったら電話を掛けさせて売りまくるのです。不況下なら、セールスマンを雇うことは簡単だし、やばいことをしていると気がつかれても、核心部分は教えないし、ぶら下がったニンジン目指して走るセールスマンなわけです。

再生可能エネルギーで、そのようなことは可能かと言えば。メンテナンス契約をする会社を作って、そこで高利益を手にすることが考えられる。まして、再生可能エネルギーなんて脚光を浴びているわけで、自然エネルギーなんて訳の分からない言葉を発している人もおり、セールスで騙すのは、容易な分野と思う。

3) 再生可能エネルギーの未来は明るいか?

もしかして明るいかも知れない。しかし、50年以上先のことかも知れないし、それ以上要するかも知れない。

少なくとも、今は開発段階、試験段階です。「そんなことはない。現実に太陽光発電に投資をし、洋上風力も出てきている。」と仰る方もおられるはずです。では、電気料金の請求書を見てください。そこには、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」との項目が書かれています。現在は、0.35円/kWhですが、これに更に太陽光発電促進付加金(電力会社により異なり、0.02円/kWh~0.09/kWh)です。太陽光発電促進付加金は、2015年3月で終了するが、終了しても再生可能エネルギー発電促進賦課金は、現在より高くなることは間違いがなく、毎年値上げが続くと予想される。発電促進賦課金は、この3月までは0.22円/kWhであった。2014年3月には0.35円/kWhから更に値上げ確実です。

なぜ、再生可能エネルギーの電力は高いかと言えば、業者の言いなりの価格で購入することを政府は2012年に決定してしまったからです。未だ、それらの設備は全量稼働しておらず、稼働すればするほど電気代を高くして、業者への支払に充当する制度だからです。少し前までは、太陽光は、住宅用を高くしていたが、買電可能な電力は家庭で消費した余剰分という考え方であった。ところが、現在同一価格で、且つ全量販売される。そして、一旦設置された再生可能エネルギー発電設備は稼働可能な限りフル稼働となる。一旦、契約すると販売電力価格は10年間固定である。

私は、再生可能エネルギーの利用について賛成する。しかし、適度な調和を保って、推進すべきである。未来の技術であり、上手に利用できるようになって本格的に利用できるのである。但し、現状でも大きな無理はなく利用できる場合もあると思う。その場合は、発電しても許容範囲と言えるコストに収まるはずである。

2003年4月以降の認定分については、少し買い取り価格は下がった。太陽光の場合では、40円プラス消費税等から36円プラス消費税等へと。しかし、促進付加金は上昇を続けるのであり、どこかで消費者からと産業ユーザーから不満が出てくる可能性がある。従い、現段階で予想される再生可能エネルギーの投資収益の期待が今後とも継続するかは不明であると思う。

再生可能エネルギーへの投資勧誘について今回書いたのですが、投資勧誘を電話で受けた際は、相手の身元がはっきりしない場合、いくら甘い言葉をささやかれても、オレオレ詐欺の同類項だと思った方が間違いがないと私は思います。

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