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2013年9月28日 (土)

最高裁出生届判決と夫婦別姓

9月26日に最高裁で住民票記載義務付け等請求事件に対する棄却判決があったのだが、この事件を調べると嫡出子か非嫡出子かの問題ではなく、夫婦別姓が認められていないことが存在すると考えます。

最高裁判決文は:ここにあります。

なお、裁判に関する報道として、産経と朝日の記事を紹介しておきます。(朝日の記事は、わかりにくいし、私にとっては意味不明部分がある。朝日は、無料のNet記事は字数少ない。但し、本記事の有料記事を見ても、内容は同じであり、私はほとんど意味がないと思う。)

MSN産経 9月26日 出生届の婚外子区別「不可欠ではない」 規定自体は「合憲」 最高裁

朝日 9月27日 嫡出子の届け出義務「不可欠でない」最高裁、合憲判断も

夫婦別姓が認められていないことが背景にあると考えたかは以下です。

1) 子どもの住民票

2005年4月7日に3月●日に誕生した子の出生の届け出を世田谷区役所に届け出たが、区役所は「嫡出子又は嫡出でない子の別 」の記載がないとして、受理せず、最終的に2012年12月に母親の本籍地我孫子市に通知をし、我孫子市が職権によりこの子の戸籍の記載を2013年1月10日に行った。これを、我孫子市が世田谷区に通知し、この子の住民票の記載が2013年1月21日になされた。

この子には、8年近くも、戸籍も住民票が無かったのである。出生して14日以内に区役所に届けたにも拘わらず。

2) 世田谷区の不受理理由

世田谷区の不受理理由は、次に掲げた戸籍法49条の必要事項であるアンダーライン部分の「嫡出子又は嫡出でない子の別 」が記載されていなかったからです。

第49条  出生の届出は、十四日以内(国外で出生があつたときは、三箇月以内)にこれをしなければならない。
②  届書には、次の事項を記載しなければならない。
一  子の男女の別及び嫡出子又は嫡出でない子の別
二  出生の年月日時分及び場所
三  父母の氏名及び本籍、父又は母が外国人であるときは、その氏名及び国籍
四  その他法務省令で定める事項
③ ー省略ー

3) 最高裁判決

最高裁判決は「嫡出子又は嫡出でない子の別を記載することを届出人に義務付けることが、市町村長の事務処理上不可欠の要請とまではいえないとして も、少なくともその事務処理の便宜に資するものであることは否定し難く、およそ合理性を欠くものということはできない。」とし、「嫡出でない子」という用語は法律上の婚姻関係にない男女の間に出生した子を意味するものとして用いられているものであり、嫡出でない子について嫡出子との関係で不合理な差 別的取扱いを定めたものとはいえず、憲法14条1項に違反するものではない。」とした。

そして、櫻井裁判官が「出生届に子が嫡出であるか否かの記載を求めることが、戸籍事務処理の便宜に資するものであることは認められるとしても、平成22年通知に記述されているとお り他に確認の手段があるのであるから、必ずしも事務処理上不可欠な記載とまでは いえないであろう。そうであれば、本件のような事態に陥る嫡出でない子の問題の発生を将来にわたって極力避けるためには、父母の婚姻関係の有無に係る記載内容の変更や削除を含め、出生届について、戸籍法の規定を含む制度の在り方について しかるべき見直しの検討が行われることが望まれるところである。」と補足意見を加えた。

妥当な判決であると考えるし、判決と補足意見が矛盾する訳ではなく、国会においてアンダーライン部分の「嫡出子又は嫡出でない子の別 」を戸籍法49条から削除する法改正をすべきと考える。

4) 父親 夫婦 家族

MSN産経の記事には父親が記者会見する写真があります。この子の出生届は、この父親が提出し、その出生届には当然自分を父親としての名前が書いてあったのです。父親は、この子が生まれる前の2月24日に母親の本籍地である我孫子市に対して胎児認知の届出をしており、受理されていたからです。その際、法律上の結婚をしていないので嫡出子としては届けられない。しかし、嫡出でない子と届けることはしたくないとの考えです。

この人のホームページがここにあります。例えば、ホームページ上に「私たちは、東京都世田谷区で、婚姻届を出さずに共同生活を送っています。それも家族の一つの形であり、私たち夫婦にとっては気持ちのいいライフスタイルです。でも、なぜ婚姻届を出していない女性から生まれた子どもは「嫡出でない子」なんてレッテルが貼られるのでしょう?「嫡出」という言葉は「正統な」という意味があります。親に対して自分の子どもを「正統でない子」として届けることを強制するのは、人権侵害です。子どもへの差別です。

 そう思って、私たちは、子どもの出生届の「嫡出でない子」という記載を一切拒否してきました。・・・」とあります。

5) 私の意見

子どもにしわ寄せをするようなことをしてはならないと第一に考えます。そして、様々な生活スタイルを認めることが必要であり、今後日本が発展を遂げるには、女性の力を生かすことが重要です。シングルマザーも婚外子(嫡出でない子)も大いに推奨し、支援する必要があると考えます。

9月26日に安倍総理が国連で26分の一般討論演説を行ったのですが、この演説の後半部分はほとんどが、ウィメノミクスとの言葉を使ったりで、日本の成長は、女性の力の活用で図ると言うような内容でした。演説は、この首相検定のWebにあります。

新しい成長社会にふさわしい新しい社会制度を築いていく必要があると考えます。

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