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2013年12月23日 (月)

無能なリーダーの見本なのかな

諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門調査が期限内に実施できない事は、日本が法治国家ではないことを示していると思え、極めて残念であり、この事態を生んだ菅直人とは、無責任きわまりない人だと思いました。

日経 12月21日 国の無策で袋小路に 諫早開門判決、履行できず

諫早湾干拓事業が、無駄な公共投資であるかどうかについては、具体的に事実を確認しつつ検証する必要があり、その議論には触れないこととします。(私も、そこまで、検証できていないのが実情です。)又、福岡高裁も潮受け堤防の高潮時や洪水時の防災機能については認めたのであり、判決確定の日から3年間の排水門の開放猶予を相当とし、排水門の開放後、干潟生態系が淡水域から海域の生態系に移行するための2年間と、気象の変動を考慮した複数年の調査を必要として、開門は5年間に限って継続することを認めるとした。(2010年12月7日福岡高裁判決要旨は、この日経Webにあります。但し、読むには登録が必要。)

最高裁まで争うことはあり得た。12月21日の日経記事のように、農林水産省は上告を最後まで主張したが菅直人首相の決断により、上告せず高裁判決が確定した。それなら、潮受け堤防排水門による恩恵を受けている長崎県諫早の農業者に補償を含め真摯な対話による解決をすべきであった。首相の決断には、誰もが従うべきだのような独裁的リーダーがいたことが、悲劇の始まりだったのだろう。農林水産省の事業として諫早湾干拓事業は実施されていたのであり、干拓について無意味と断言できるのではなく、現実に農業従事者もいた。諫早湾を含む有明海は明治の前から干拓による農地拡大が行われていたのであり、佐賀県にも熊本県にも干拓地も干潟も存在する。

福岡高裁判決の政府対応としては、最高裁まで争い、最高裁判決の結果を基に、農業者または漁業者に適切な政府支援を実施することが、最も容易な対応であったはず。そうではない福岡高裁判決を受け入れ、高裁判決を確定させる決断は英断であったと言える。しかし、交渉や事務作業を初め膨大な仕事量を生む決断であり、リーダーが力を持っていない限りできない決断であった。しかるに、現実には、無能リーダーの見本を示した。法を遵守しない、コンプラができない政府なんて聞いたことがないよと言いたい。なお、政権交代は何の言い逃れにもならない。

しかし、実は、このような無能リーダーは、世の中には、結構存在するのである。一見、格好がよいが、張り子のリーダーで、芯がない。企業経営者や企業の管理職についておられる方々も菅直人を反面教師として、自分の行動・言動・決断に無責任な面がないか、これを機会に考えてみることも必要でもあるかなと思いました。

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