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2014年2月 2日 (日)

小保方晴子研究ユニットリーダーによるSTAP細胞の研究

興味ある研究であると考えます。STAPとは、刺激惹起性多能性獲得(stimulus-triggered acquisition of pluripotency)であり、刺激惹起性多能性を獲得した細胞をSTAP細胞です。ともに研究ユニットが名付けたのです。

卵子が精子と合体して受精卵となる。卵子も受精卵もたった一つの細胞です。成人の細胞数は100兆ほどになるそうであるが、受精卵から単純に増加するのではなく、脳細胞、心臓細胞、皮膚細胞・・・と多くの種類(体細胞)に分化する。これに関係するのが遺伝子であり、遺伝子は受精卵の遺伝子がコピーされていき、どの細胞も同じ遺伝子を持つ。遺伝子が、細胞分裂を繰り返す際のコントロールをする機能を有しているが、進化した脳をいくら遺伝子が作用しても、受精卵(あるいは細胞分裂が始まってから初期の受精卵)ではないとから、他の細胞(体細胞)にはならない。

研究論文は英国の科学雑誌『Nature』(1月30日号)に”Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency”として掲載された(当該ページの論文)。進化した体細胞が刺激により初期状態の細胞に近い多能性を獲得することがあるという研究成果である。大きな可能性をはらんでいるし、今後とも暖かく見守っていくべきと考える。基礎的研究についての治療への応用のような早急な要望は絶対にすべきではない。

研究成果の詳細は、研究を実施している独立行政法人理化学研究所の次の1月29日付広報を読むのが一番よいと考える。

理化学研究所 プレスリリース 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 

また、西川伸一氏が代表を務めるAASJのWebで発表されているこの解説がわかりやすいと思う。

しかし、マスコミには、偏った報道や取材活動があるようで、理化学研究所は、このようなSTAP細胞の研究成果に関するお問合せ・取材対応についてという発表をしている。興味本位の追求で、研究のことではなく小保方氏のプライバシーを追いかけるようなことは、すべきではない。芸能人や政治家ではない。

政治家といえば、そして理化学研究所との組み合わせでは「スパコン 京」が否が応でも頭に浮かんでくる。「一番でなくてはいけないのですか」と、研究予算を削れば社会のためになるとの発想である。これは、、この言葉を発した人のみにあてはまるのではない。研究はこれからの社会を豊かにするために必要かつ重要なものである。どう扱うかは、あたたかく支援することであると考える。理化学研究所のお問い合わせ・取材についてには「暖かいご理解をいただき、小保方晴子研究ユニットリーダーが研究に集中できる環境を確保することにご協力いただけますれば幸いです。」と書いてある。

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