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2014年6月 6日 (金)

混合診療、自由診療、保険診療

混合診療の対象が拡大する方向に向かいつつある様子です。

日経 6月4日 「混合診療」、15年度から拡大 新成長戦略に明記へ

どう考えるべきか、Diamond onlineの次の記事が考える一つの材料になればと思いました。

Diamond online 6月6日 なぜ僕らは病院の待ち時間にイラッとするのか?患者目線で徹底解析!「よい病院、悪い病院」の正体

Diamond onlineの記事は、病院の待ち時間についてであり、混合診療のことではありません。ホリエモンこと堀江貴文氏が病院で、予約があるにも拘わらず、1時間20分以上待たされ、結局堀江氏は、次の仕事に間に合わないので診断受けずに1080円払って退散した。「やっぱダメだな日本の医療業界。」となるのですが。

何故病院でそんなに待たされるのか?です。医師他医療関係者が怠けているとか、さぼっているなら、解決は簡単です。患者が多いから、多すぎるからではないでしょうか?そんなことを言うと、病気になって病院に行くのが何故悪い?患者としての当然の権利であるとお叱りを受けることになりそうです。

病院の待ち時間と保険診療とは密接な関係があると思います。保険診療と言っても、日本の医療保険制度での医療ですが、患者自らが受診する医療機関を選択でき、医療機関は受診を拒否できません。そして医療保険が適用され、料金と自己負担金も、診療内容により差は出ても、誰も同じ料金です。人気のある病院には大勢の患者が集まる。そして患者の待ち時間は長くなる。

もし、全くの自由であるなら、市場原理により患者が多い病院は価格を上げ、時間があれば、待たされるが安くて済む病院に行く。保険制度で同一価格適用だから、有名病院の待ち時間が長くなるのはヤムを得ないことだと思います。

そこで英国の状況を紹介します。次のBBCニュースを読んでみてください。

BBC News 24 December 2013 GP visits: Millions wait a week or longer

GPとは”General Practitioner”の略であり、日本語ではかかりつけ医とか家庭医とか訳されています。NHS(National Health Service)と呼ばれる英国の医療保険制度では、GPを受診しないと病院で治療を受けられないのです。GPは、自分が選択できるのではありません。NHSから「あなたのGPはこの診療所です。」と指定されるのです。そのGPで診察を受けるのに、1週間以上待つのはごく普通であるというお話です。でも、その先は、もっとすごいのです、GPから紹介を受けて病院に入院するには3ヶ月待たねばならない。そして、手術を受けるなら、更にもう3ヶ月待つという日本に住んでいると嘘に思えますが、本当の話です。

でも、そんな英国のNHSに耐えられない人には、自由診療の道があり、そのための民間医療保険(Private Medical Insurance)があります。この損保ジャパン総研レポートが参考になります。

日本で患者人口は今後とも増加します。結果、病院待ち時間は更に長くなる。医療機関は誰に対しても同一価格で医療を提供するので、病状により診察時間を長くしても、病状以外の理由で差を付けることができない。

さあ、そこで自由診療であれば、どうでしょうか?大病院では難しいでしょうが、クリニックなら「自由診療の方は、待ち時間なしで診ます。」としても良いように思うのです。自由診療なら、価格制限がないので、診察だけでも5万円としても良いのです。逆に、「追加料金○○円を払えば、待ち時間なし。」とすれば問題だと思います。保険診療を受けるにも拘わらず、追加料金を払って優遇を受けるのは、保険制度の悪用であり、保険制度を揺るがすと思いますが、どうでしょうか?

混合診療、自由診療、保険診療について参考になればと思います。

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