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2014年11月26日 (水)

日本のGDPの国際比較

先ずは、世界全体のGDPが幾らかと言うことで、IMFが発行しているIMF World Economic Outlookから各国のデータを抜き出してグラフを作成しました。図表1がそれです。(図表1~4全て、IMF World Economic Outlookからです。)

Worldgdp201411a_3

シリアについてはデータがなかったりしているが、実質的にこれが世界のGDPだと考えて良いはずです。IMF WEOでは、日本の2013年GDP米ドル換算値は4兆8985億米ドルとなっており、世界のGDPの6.6%を日本が占め、米国16.8兆ドル、中国9.5兆ドルに次いで世界第3位であります。図表1の右にある凡例は上位13国です。

GDPだけを眺めていても解りつらい部分もあり、同様に人口について作成したのが図表2です。

Worldgdp201411b

人口で見る場合と経済・産業活動で見る場合の差が、図表1と図表2を見比べて何となく体験できるように思います。世界人口を70億2千万人とする、日本の人口の比率は世界の1.8%になります。人口でも世界10位です。

今度は、実質GDPの前年増加率を比べます。こちらは、世界全体で比べると、途上国の中でも地下資源が豊富な国は、資源価格により高いGDP増加率になったり、そもそもGDPが低い国は成長軌道に乗ると高い成長率を記録したりします。そこでOECD34国について比べる事としました。それが図表3です。

Worldgdp201411c_2

IMF WEOによる2013年日本の実質GDP増加率は1.5%で、一人当たりGDP38,468米ドルでした。図表3では、日本については色を変えて表示しています。増加率がマイナスの国は、-3.9%がギリシャ、-1.9%がイタリアでした。

なお、図表3から感じるのは、一人当たりGDPが50,000米ドルを超える国もずいぶんあることです。そこで、一人当たりGDPが日本より大きい国の一覧表を図表4として掲げます。

Worldgdp201411d

図表4において、一人当たりGDPは名目GDPの米ドル換算値であり、前年比増加率はその国の実質GDPの前年比増加率です。一人当たりGDPとは豊かさを計る上での一つの重要な指標であり、人口減社会においては一人当たりGDPの成長を重要視すべきと考えます。日本より一人当たりGDPが高い国が、18国存在するのです。従い、世界何位になれるかは分かりませんが、現在より増加させることは可能なはずです。日本の現状について、丹羽宇一郎氏は、この日経ビジネスの記事で中間層が豊かになっていないと述べておられる。企業のトップが、平均的労働者の10倍、20倍もの報酬を取るのが当然のような仕組みで日本の将来が豊かになれるのかと私も疑問を持つ。図表4に掲げている国には、社会保障を含め充実した豊かな社会の仕組みを維持している国がある。日本が本当に手本にすべき国とはそんな国であり、消費税を法律通りに10%で実施せずに、社会基盤の整備を放置して、選挙をやるなら今だと、衆議院を解散するようなやり方は、私には気分が悪い。

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コメント

ルクセンブルク
租税回避地として、例えばフランスの金持ちが移住する国です.

ノルウェイ
人口400万人で、例えば電気は全て水力発電で賄われ、余った電力を他国へ売ることが出来る国です.
この国も、物価が高いはず.

スイス
物価は、他の国の2倍とか3倍で、本当に生活が豊かと言えるかどうかは、怪しい国です.

オーストラリア
鉄、石炭、ガス、資源立国の国です.

デンマーク
スイスと比べ、物価は安く社会保証が充実しているので、ある程度資産を持った人で、老後の移住先として選ぶ人が多いそうです.
車の税金は200%で、まず普通の感覚では車を買うことは出来ません.
食料を含むエネルギー輸出国なのですが、車の税金を安くすれば、当然車の輸入が増え、同時にエネルギー消費量も増えて、エネルギー輸入国になりかねません.
このような政策は、やはり小さな国なので許されることで、日本では無理だと思われます.
(学ぶべきことが一番多い国だと思いますが、単純に日本が真似を出来るわけではない)

スウェーデン
鉄の資源を持ち、やはり、国土に対して人口が少ないので、成り立っている国ではないでしょうか?

アメリカ
カナダ
オランダ
フィンランド

オーストリア
企業は、ドイツの下請け様な企業が多いらしいのだけど、なぜドイツより上なのか?

アイルランド
租税回避国として問題になっています.

ベルギー

アイスランド
たしか、多くの国民が外貨で借金をして家を建て、破産したはず.

ドイツ
フランス
ニュージーランド
イギリス
--------------------------------------------
と言うことで、日本が参考になる国は、ドイツ、フランス、イギリスぐらいで、日本と大差のない国だけです.
原発を除いたエネルギー自給率が、数年前で、イギリス50%、ドイツ30%程度の数値は有ったはずで、数字が少々間違っていても、北海油田の権益、ロシアからパイプラインでガスを輸入できる等、エネルギーに関しては日本より遥かに恵まれていることを考えると、私は日本は良く頑張っていると思うのですが?

投稿: rumityan | 2014年11月28日 (金) 00時38分

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