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2014年12月24日 (水)

2014年衆議院選の小選挙区投票分析結果は小選挙区制度反対

総務省が衆議院選の選挙結果を12月19日に発表している。12月16日のブログで分析した比例区に加えて、小選挙区についても分析をしてみました。第47回の2014年衆議院選の総務省発表はこのWebからダウンロード可能です。

比例区での当選者は無所属を除き所属政党は8政党であり、これら8政党の区分で小選挙区の得票数についての票を作成しました。(得票率の計算上みんなも加えている。)

Hrelection201412c

今回の投票者数は54,743,0876(52.66%)であり、前回の2012年選挙の1,669,473(59.32%)よりは低いので、得票数よりは得票率の方が意味があるように思う。そこで下段に得票率を記載した。但し、この表に記載の9政党の合計得票数を母数にして計算したので、総務省や報道機関が発表している得票率とは少し異なった数字となっています。

共産党に批判票が入ったと言われていますが、自公合計で得票率を考えると前回2012年の55.2%から51.0%に下がっているのです。今回の小選挙区議席数は自公合計で231であり前回の246より5議席少なくはなっています。しかし、それでも得票率では51.1%であり、3分の2に達していない。自公の大勝って本当?と言いたくなります。民主党は、小選挙区での当選者数では今回は38であり、前回の27と比較すると、ずいぶん多くの当選者を出した。しかし、得票率で考えると5.1%も低かった。即ち、支持されなかったのだが、当選者数では多くなった。小選挙区制の奇妙な特徴だと思います。

民主党は、年明けに代表選とのことである。12月23日の日経記事民主代表選 細野氏、前原氏不出馬に期待なんかを読むと、代表選だから様々なことが議論されても、政党内部のことであり、外部の者がとやかく言う必要はない。しかし、政策論議ではなく野党再編についての支持・不支持が内部議論されるというのは、政党ではなく集団の派閥争いであり、結局は国民の信頼を失うように思います。でも、民主党とは、政策は個々人バラバラで、地位や権力を目的として集まった集団であると言えるようにも思える。意見が異なるが、自公政権打倒で集まると言うのは、戦国大名の生き残りのための行動と余り変わりがないように思えます。(戦国ドラマで、どちらに附くかとやっている重臣会議みたい。)民主党が308議席を獲得し、政権交代となった2009年の衆議院選でも、政策の実現を目指して結成された団体ではなく、自公政権を打倒して政権にありつきたい人が、その目的を目指して寄り集まったのだと私は考える。政策ではなく、怨念が政治を決めるなんて、堕落政治だと思う。

堕落の一番の原因は小選挙区制である。一人しか当選できず、その一人になるために、なりふり構わず行動すると共に、それが日常活動の原点でもある。更には、党の公認を得なければ、小選挙区で勝てないと同時に、比例区にも立候補できない。小選挙区制は投票側の選択肢を狭めていると同時に、立候補する権利すら歪めている。民主党の今の野党再編論は維新との合併論である。意見の違いや国民は、どうでもよく、次の選挙で議員として残れるかどうかが重要であると考えているように思える。国民の選択肢を狭めることは、国民の政治不信を深めることである。そんなことすら解らない連中なのか?しかし、議員のみの問題として片付けては、解決しない。やはり、小選挙区制が悪いのである。

政策についてYESとNOが明確に分かれているなら小選挙区制でも良いであろう。しかし、現在はそうではない。高齢化社会とは単に高齢者が多い社会ではない。高齢者比率が増加している社会である。負担と給付の問題をどうするかは、選挙では誰もが現状維持か双方の改善を主張する。しかし、あり得ない事である。本当は、国民が参加する検討会を設けて、国民の求める方向は何であるのかを検討することが必要なのである。消費税10%を実施しない安倍政権はけしからんと、このブログでも書いた。民主党マニフェストには『複数税率だけでなく、消費税の還付措置(給付付き税額控除)の導入についても検討を行い、低所得者対策、逆進性対策を確実に講じます。』とのみ書いてあった。必要財源を消費税で確保して社会保障の充実を図り、一方で給付付き税額控除を導入すると、野田政権当時の主張を書かなかった。

民主党は2009年のマニフェストでも高速無料化を謳っていた。小選挙区制とは、バラマキと反対政党攻撃という戦闘が繰り広げられるだけである。個別の政策の議論は生まれにくい。将来の日本のためには、小選挙区制を一刻も早く廃止すべきである。国民の意見が多様化しているなら、それらの意見を反映した議員が国会で法を制定し、内閣は連合(現在も自公連合ですが)で組閣すれば良いのである。国民の意見を反映しない構成の議会とその歪んだ議会により選出される内閣となる制度を運用している国の国民は不幸である。日本全国で1選挙区としても良いと思う。

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