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2014年12月 6日 (土)

衆院選の選択基準

自民300議席以上で圧勝と予測するマスコミ報道がある。国民は、アベノミクスに誤魔化されて無党派層も含め、自民が票を集めようとしているのかも知れない。

日経 12月5日 無党派層、自民に流れる 比例代表で3割

現状を正しく把握し判断しての選択であれば、それでよいと思う。しかし、単にムードに流されてと言うのでは、後で後悔しかねない。私が考える現状分析を述べることとする。

1) 大インフレだが賃金は上がらず

賃金は減少はしないと思う。しかし、物価は上がる。即ちインフレである。所で、インフレ脱却は良いことなのかと言えば、決してそうではない。インフレの苦しみを知らない人が多くなっており、更にインフレを経験した人は、インフレ以上の賃金上昇を経験した人である。これから来る時代は、インフレ率より賃金上昇率が低いという厳しい時代である可能性が大きい。一部の勝ち組の人達は、その中でも富を得ていけるが。

次チャートは、2014年の米ドル為替の動きである。

Exrate201412

現在の米ドル121円というのは、円安でありすぎる。100円時代からすれば20%上がっている訳で、輸入品価格は20%上昇していても当然である。無理に、為替レートを100円にしろと言っているのではない。円安に向かう状況の時は、そのような時の政策が存在する。それは、決して金融緩和でない。アベノミクスを継続するなんて主張する馬鹿には、考え直して貰いたいと思う。

今のアベノミクスでは、力のある企業は独力で成長を続けるであろうが、中小を含め流されざるを得ない企業や人々は、しわ寄せを喰う可能性が高いと思う。

2) 考え直すべきアベノミクスの部分

アベノミクスを金融緩和、財政出動、成長戦略だとすれば、金融緩和と財政出動は不要である。必要なのは、成長戦略であるが、単純ではない。また、抽象的な標語で語るべきではない。具体的な政策を討議し、その政策の結果として予想される利益と共に不利益を分析して決定するのである。そして、そんな難しい政策議論は、議員達には任せたくはない。民・官を含めた国民が議論して決定していくのである。議員達は立法に専念すればよい。

選挙選において候補者や政党が言うことは、希望のみである。例えば、エネルギー問題もああだこうだと結論づけられるほど単純ではない。国民が参加して民・官で考えてこそ、正しい選択が得られるはずである。選挙で勝てば、「勝てば官軍」と、何が何でもマニフェストと叫んで国民の声を聞こうとしなかった人達がいた。民・官の声を大事にする政策が重要なのである。

3) アベノミクスの評価は

私は、消費税10%実施のためには、アベノミクスもやむなしと考えていた。しかし、消費税10%を放棄したなら、アベノミクスには弊害のみと考える。

アベノミクスの評価は、人によって異なって良い。自分自身にどのような恩恵がめぐってきたか予想されるかでも良いと思う。なお、政府財政問題については、次のグラフからしても、真剣に考えるべきと思う。1000兆円とは30年均等償還でも償還が毎年30兆円以上になるのであり、消費税10%で得られる税収入25兆円より大きいのである。

Jgdebt201411

衆院選に関する社説が色々あるが、河北新報の12月3日の社説’14衆院選 アベノミクス/確たる「別の道」はないのかは、そのなかでは一番おもしろいと思いました。

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コメント

公務員の収入は既に上がってますし
大都市などアルバイトの時給も上がっていると。
原油価格も半値くらいにはなってると思うんで、
いろいろですね。

投稿: sonohigurashi | 2014年12月 6日 (土) 17時43分

sonohigurashiさん

コメントをありがとうございます。

公務員の給与については、私自身が公務員でないことから、何とも申し上がられません。収入が上がっているという統計数字やエビデンスがあるのでしょうか?

大都市のアルバイト時給は上がっているでしょうね。その理由の中には、ブラック企業と名指しされた飲食チェーンもありましたから、上げなくては雇えない状態が発生したのだと思います。

OPECの原油価格Basket Priceが12月4日でUSD66.27/bblですから、相当下がってはいますが、今年の初めUSD105程度だったので、40%近くは下がっています。但し、これは日本の影響はほとんどなく、だから、どう対応すべきかは全く次元の異なる話です。

投稿: ある経営コンサルタント | 2014年12月 6日 (土) 21時26分

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