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2015年5月22日 (金)

安倍晋三首相の歴史認識弱いのは本当なの?

次の朝日新聞の記事から思ったことです。

朝日 5月22日 ポツダム宣言「本当に読んでないようだ」 志位氏が皮肉

5月20日の国家基本政策委員会両院合同審査会における党首討論での討論における発言なので、動画が政府インターネットテレビにアップされており、このWebで見ることができる。

安倍晋三首相が歴史認識に弱いのか、党首討論の攻防の作戦上の答弁としてとぼけているのかは、動画を見て自分自身で考えるのが一番良いと思う。

ちなみに私は、朝日の「世界征服のための戦争であったと明瞭に判定しているポツダム宣言の認識を認めないのか」との志位氏の質問と報道していることについては、誤報が含まれると認定する。私が、動画を見た限りでは、志位氏の質問の主体は「間違った戦争であったとの認定を認めないのか」であった。

志位氏の質問に対しては、安倍首相は村山談話を初め過去の認識を継続するとは言ったが、直接的には答えていない。しかし、ポツダム宣言に関しては、朝日の報道にあるように「その部分をつまびらかに承知をしていない。読んでいない。論評できない。」とのように安倍首相が答えている部分がある。

ポツダム宣言はこの国会図書館のWebにあり英文はこのWebの右上のEnglishをクリックすると英語原文が表れる。ポツダム宣言は、外交文書であり、そこには駆け引きや圧力さらには妥協もあり、受諾をしたから、その内容がすべて正しいと認めることになるとは思わない。しかし、その大枠を否定したら、国際関係はおかしくなるはず。首相が承知をしていない、読んでいない、論評できないと言うのは、やはり首相失格と思う。積極的平和主義と言うのであれば、やはりポツダム宣言受諾も踏まえてという論理構成であるべきと考える。

なお、朝日の記事に、月刊誌「Voice」2005年7月号の対談で、当時幹事長代理であった安倍氏が「ポツダム宣言が原爆投下の後」と発言したのであれば、とんでもない間違いの歴史認識である。7月26日にポツダム宣言があり、原爆投下は8月6日と9日である。ソ連の日本への宣戦布告8月8日、9日戦争開始となり8月15日の玉音放送がある。ポツダム宣言やヨーロッパV Dayの5月8日から遅くない時期に戦争を終わらせていれば、原爆投下はなかった。そんなことが簡単にできるような日本国内や日本軍の状況ではなかったことはある。しかし、原爆投下に関しても複雑な要素があり、単純に米国を非難することはできないと思う。それゆえ、原爆反対運動とは、二度と核兵器を使わず、破棄することを目指す運動であると考える。また、その運動の成功のためには、正しい歴史認識は重要である。

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