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2015年8月30日 (日)

物価を考える

寅さんの「男はつらいよ」の主題歌に「目方で男が売れるなら こんな苦労も・ こんな苦労も掛けまいに」と言うフレーズがある。世の中のことは、単純に一つの指標が全てを表すわけではない。

消費者物価指数について、7月の消費者物価指数が横ばいであったとのニュースがあった。

日経 8月29日 日銀、デフレ心理警戒 7月の消費者物価横ばい 

日経の物価ウオッチというWeb(ここ)であるが、総務省統計局の物価指数のみならず日経・東大日次物価指数、一橋単価指数、Tポイント物価指数(TPI)をグラフにしている。この日経の物価ウオッチで見ると、特に一橋単価指数は最近においても物価上昇率は年率2%程度であり、あまり変動していないことになる。理由は、スーパーマーケットやドラッグストアなど全国約4000店舗の購買データをもとに算出していることや、他の条件の差によると考えられる。また、総務省物価指数については生鮮食料品を除外していることにもあるとも思える。

総務省物価指数は、統計品目の物価をウェイト付けをして集計した総合物価指数のみを発表しているのではない。588品目に渡り調査をし、中分類集計を含めて公表している。マスコミが報道する総合物価指数以外に目的等に応じて分析・検討・判断しないと結論を誤る可能性がある。

とりあえず、総合及び総合(食料品を除く)と食料品の3項目について日経の物価ウオッチのチャート同一期間の2013年1月以降の推移をグラフ化した。2010年を100とした指数表示と前年同月比の2種類のグラフを掲げる。

Cpi20158a
Cpi20158b

日経の物価ウオッチは、前年同月比であり、下部のグラフとほぼ一致する。但し、食料品については総合物価指数と差が相当ある。2013年5月頃と比較すると食料品は8%程物価上昇している。

さあ、どうなのだろうか?物価上昇が不十分であるとしてインフレ政策を拡大すれば、家計支出で最も重要な食料品支出が更に増大し、貧困の拡大になる懸念はないだろうか?正確に統計結果を分析しないと、寅さんが警告をする「男を目方ではかる」ようなバカなことをすることになると思う。

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