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2015年9月10日 (木)

半藤一利氏の「いま戦争と平和を語る」

自民党が呼ぶところの平和安全法制整備法案、反対運動の方々の呼ぶところの戦争法案は中央公聴会を9月15日に開催し、その翌日には委員会決議、翌々日には参議院本会議決議へと与党は強引に成立を目指すと思います。

本年は戦後70年の年でもあるが、平和安全法制整備法案・戦争法案について考える上でも、半藤一利氏の「いま戦争と平和を語る」は参考になると思いました。

日本経済新聞出版社より2010年に単行本として出版され、2015年5月に文庫本としても発行されており、その両方のリンクを掲げます。

  

半藤氏は、大学を卒業して文藝春秋に入社された。「週刊文春」の企画「人物太平洋戦争」に携わったりして、多くの旧軍人に会いに行かれた。しかし、何もしゃべってくれない人もいるし、無責任な軍人も多かった。そのような中で、その後も多くの人と会われ、現代史に肌で接し、その結果を書いておられる。(本書の場合は、対談であり、聞き手の井上亮氏に語っておられる。語り口調であるから、読んでいてリズムがあり、心地よい気分にもなる。)

歴史は、近い時代ほど重要である。一方、近い時代ほど、生きている人が存在するのであり、不都合な真実が多いとも言える。人は真実の一部しか見れない。全てを俯瞰することはできない。証言が事実を全て述べておらず、隠したり、虚偽が入ったりもする。文字に記録されていることが全てではない。証言により立体的に復元できたりもするが、単に証言は正しいとして扱うと誤りを犯すこともある。歴史として捉えるには、真実に基づき客観的に把握する必要があるが、容易ではない。そのようなことを分かった上で、戦争と平和について語っておられるので、感心させられることが多くある。

聞き手の井上氏の投げかけも鋭いのである。次のような視点からの問いかけには、冷水を浴びさせられるような感もある。半藤氏の答え方は、この本を実際に読んでいただくか、各人で想像し、考えて頂くかにしたいと思います。

Handou20159a

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