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2015年11月 2日 (月)

旭化成杭問題

杭問題で旭化成は記者会見を行い、横浜市の傾斜マンションでデータを改ざん実行の担当者が携わった41件の杭打ち工事のうち、19件でデータを流用するなどの改ざんがあったことを認めた。

日経 11月2日 旭化成副社長「杭打ち19件で改ざん」 横浜の担当者分 

旭化成の発表はここにあり、県別、種類別の表がこちらにある。41件のうち19件なので46%に不正あり。これで驚く事なかれ。マンションについては13件中9件が不正ありで、なんと70%が不正実行率。正規な杭の建物は3分の1もない。

旭化成による杭工事実績3,040件についての調査結果は、11月13日発表と言うことである。これについてNHKは300件程度が不正と報道(これ)。日経報道では同様な報道もあるし、旭化成から出た数字ではないとの報道もある。もし、本日と同じ率で不正があるとすると、1500件の不正が予想されるが、真実はどうなるのだろうかと思う。

この不正(犯罪)が旭化成にとどまるのかと言えば、決してそうとは思えない。10月20日のブログにも書いたが、オーガーで穴を掘削し、現場でコンクリートを流し込む等する現場施工杭には全く同様の不正(犯罪)が行われている可能性がある。

何故、こんな不正(犯罪)が実行されるかと言えば、工期維持が品質維持より強く要請されている結果と考える。杭工事が遅れれば、全ての工事が影響を受ける。杭工事完了に強いプレッシャーがかかる。建築工事とは、様々な業種の工事屋(下請)が協力して施工する。元請けの力とは、起用する工事屋(下請)を如何にうまく捌くかである。工事屋(下請)は一つの現場から次の現場へと手待ちなく工事を実施できるかが重要であり、予定工事期間のずれは最悪である。また、工事費は工事期間が長くなれば確実に増加する。品質より工期が優先され、手抜き工事は当たり前。後でばれない部分は、手抜き・不正(犯罪)が横行する。だからこそ、。10月20日のブログでは、建築学会が改善策を検討し打ち出すべきと書いた。技術とはアカデミックな部分もあるが、人と社会が利用する物をつくる学問であり、品質維持についても技術者が研究し、品質維持に尽力すべきである。重要な部分は施工者と検査者は独立した別組織になっていなければならない。

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