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2016年3月11日 (金)

北朝鮮問題

3月2日に国際連合安全保障理事会が、本年1月6日の北朝鮮により実施された核兵器実験に対する重大な懸念を表明し、2270号の決議を採択した。ニュースは次の通り。

CNN 3月3日 国連安保理、北朝鮮制裁決議を採択 厳しい内容

この決議文の和訳を本日11日の官報(特別号外11号)に外務省告示67号として掲載されていた。(この官報目次の当該部分をクリックすると読める。)

安保理決議22070号(英文)はここにある。

1) 日本への脅威は潜水艦発射ミサイル

その後3月10日には、北朝鮮軍が日本海に短距離ミサイルを発射したというニュースがあった(参考 日経記事 3月10日)。日経記事に「スカッド」と推定されるとあり、射程は最大700km程度なのかも知れない。その場合、福岡や広島といった西日本地域は北朝鮮のミサイルの射程内に入るかも知れない。もし、ミサイルの弾頭が通常爆弾ではなく核弾頭だとしたなら、重大な被害が発生する可能性がある。

安保理決議22070号の中に、英文では2ページ目の最初の文章中(官報では1ページ目の後ろから4番目のパラ)に『the submarine-launched ballistic missile ejection test in 2015』、『2015年の潜水艦発射弾道ミサイルの射出試験』とある。多分この毎日新聞の報道(写真特集2015年05月09日)のことと考える。

2015年の潜水艦発射弾道ミサイル実験は成功していないとの見方もあるようだが、北朝鮮が潜水艦を保有しているのは確かだし、そうなると水中からの発射はできなくても、浮上しての発射は可能だと思う。そうすると、日本の比較的近い海域で突然浮上して日本の都市等を攻撃可能となる。首都への核攻撃もあり得ることとなる。

北朝鮮が2月7日に発射したのは人工衛星ロケットか事実上の弾道ミサイルかは別にしろ、潜水艦発射ロケットの方が、日本が警戒しなくてはならない脅威と考える。

2) 北朝鮮の考え

安保理決議22070号は、石炭、鉄、鉄鉱石の北朝鮮よりの購入を禁じる内容(パラ29)を含み北朝鮮にとって厳しい内容のはずである。その前からの国連安保理決議で、そのようなことは北朝鮮は予想していたはずである。それにも係わらず、何故強行するのか?

その何故は、イラクだと思う。イラクは、米軍により破壊・破滅された。北朝鮮は、なんとしても米軍による破壊・破滅は阻止したい。そのための抑止力は、米本土をミサイル攻撃する可能性があると脅す威嚇だとの考えを持っているのではと思うことがある。

3) 最悪シナリオ

日本にとっての最悪シナリオとは何であろうか?北朝鮮潜水艦が日本に核ミサイルを撃ち込むことだろうか?確かに脅威ではあるが、その先の見通しもなく、無節操な策は取らないと思う。米国もイラクのように石油がない北朝鮮に無理矢理進行していくこともないと思うし、そうなると米国も恐れる中国が出てくるので、イラクより遙かにやっかいなことになるので避けるだろう。しかし、ドローン攻撃はあり得るのだろうか?

日本にとっての最悪の脅威とは、私は北朝鮮が破綻国家になってしまうことと考える。北朝鮮とは金正恩の独裁国家なのか、あやつられた人形であり黒幕組織がいるのかは知らないが、破綻国家ではなく、政府が機能しており無政府状態ではなく、人口25百万人の中規模の国であり、人民・国民も政府の下で生活をしている。北朝鮮には核兵器が存在し、潜水艦やミサイルもある。それらがコントロールが効かない状態になった時、恐ろしい状態になると思う。イスラム国のような状態になり、大量難民発生のみならず、核兵器の脅威が世界中に広まったら、恐ろしいと思う。

4) 解決に向けて

北朝鮮問題の解決はSix Party Talk:6者会合(六カ国協議と使っているマスコミもいる。)と考える。日本、北朝鮮、韓国、中国、米国、ロシアの6者会合であり、一方的に北朝鮮が譲歩をする必要はない。まずは、軍事的なリスクを下げることをしなければならない。自国の防衛力を高めることは、リスクを下げるのではなく、リスクを高くしてしまう可能性がある。

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