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2016年9月11日 (日)

アフガニスタンで活躍する中村哲医師から学ぶインフラ支援

NHKがETV特集「武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~」 という番組の放送をしていた。

NHK Web ETV特集「武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~」

医療も社会の重要なインフラの一つである。同様に水も社会の重要なインフラである。9.11以後の米軍による攻撃により破壊されたアフガニスタンと言ってしまえば、米軍が施設に被害をもたらした悪者となってしまうが、勿論そんな単純なことでもない。軍事的な攻撃は人々の暮らしを破壊し、社会の成立を壊す。そのような中を、武器を持たずに活動を継続されている中村哲医師やペシャワール会には敬服します。

NHK ETV特集のおもしろかったのは、中村哲医師の医師としての活動よりも土木技術者としての活動を多面的に伝えていた。土木とは、社会的な施設の建設・維持であり、純技術的な事項以外に社会的な要素が多く関係する。優れた土木技術者とは技術以外に多方面の知識・経験を保有し、社会のことや相手のことを理解し、社会に貢献する設備をつくる人である。中村哲医師は偉大な土木技術者である。

用水路の水を取水するクナール河の水量は季節により変動し、冬の水位は低い。このためにも、取水堰が必要である。筑後川の山田堰を参考にして斜め堰を採用した。山田堰に関しては、Webで検索するとたくさん出てきます。(例えば、この日経のトラベル)Google Mapでは次です。そして、私が山田堰をすばらしいと思うのは、1790年に築造され、改修や補強工事は何度もされているのですが、基本的には築造時の姿を残していることです。優れた土木資産とは、何世紀もの間生き残るのです。中村哲医師とペシャワール会、そして現地の人々が建設した灌漑施設も何世紀もの間活躍し、豊かな農作物を生み出すことに役立って欲しいと思います。

安倍首相が途上国インフラ支援とか言っていますが、インフラとは社会が必要とするものであります。そのインフラを利用する人々や社会に価値があることが重要であり、日本企業の利益のためではないことを前提に考えるべきです。その上で、その途上国では、どのインフラが最も重要か、どのような優先順位で整備すべきかを検討することも重要であり、そのような検討に対する支援を実施することも含まれる。

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