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2016年12月29日 (木)

やはり話題は年末も東芝だった

一旦踏みはずれると、どんどんと行ってしまう。そう思えてしまう東芝の数千億円損失事件です。

東芝プレスリリース 12月27日 CB&Iの米国子会社買収に伴うのれん及び損失計上の可能性について

日経 12月28日 東芝に厳しい視線「減損3000億円規模」の見方も 

東芝の2016年9月30日における株主資本合計は3632億円なので、2017年3月末には債務超過に近くになるかもと予想される。

株価チャートを見ると次の通りである。

Toshiba201612aToshiba201612b

株価は奈落の底へと向かっている雰囲気もある。

何が原因なのだろうと考えると、やはり原子力に対する過度の投資判断と考える。原子力はCO2排出がなく、コントロールがうまくできれば、低コストでクリーンなエネルギーが得られる。そして、コントロールの部分こそ、技術であり、東芝はこの技術に賭けたと言える。WHとは原子力潜水艦の動力を原子力に置き換える事に成功した会社である。

原子力をコントロールすると言葉で言うのは簡単である。しかし、技術とは人間があみだしたものである。神ではない故、不完全である。ビジネス用語で言うなら、リスクがある。しかも、原子力に関するリスクは確立を低くする事ができても、ゼロにはできず、発生すると損害額・被害額・賠償額は膨大である。

もう一つの観点は米国社会である。米国社会では、責任者・原因者の損害賠償・現状復帰義務をとことんまで追究する。そして、そのような責任や義務についての仕組みが社会を発展させる原動力になっていると考える。だから、スリーマイル島事故後には、全ての新規原発建設が中止となった。Too Large Risksであると、事業者が中止を決定したのである。日本は、社会主義国であるようで、役人と政治家が密室で原発推進を決定し、それを上場企業である電力会社に建設させ運転させる。そして事故発生の全責任は電力会社であるとの法律までつくる。免責が保証された日本の原発市場でビジネスをしてきた東芝が米国や世界でビジネスをできるとは思えない。ところが、日本のビジネス感覚で世界に、こともあろうか、原発で出て行った。

CB&Iであるが、東芝が興味を持ったのはStone&Webster(SW)である。SWは、Engineering会社であり、ゼネコンである。WHとSWが東芝の傘の下で、米国で原発の設計・機器供給から建設まで全てできる。このことの付加価値を東芝はねらった。しかし、現実は甘くはない。SWも技術者がいて価値がある。技術者が離散すれば、価値ゼロである。一方、仕事もなく、原子力技術者に高給を払い続ける事は難しい。CB&Iが、更に東芝の足を引っ張る可能性もある。

2016年8月29日の日経ビジネスの有料記事であるが、原発失敗が生んだ負の連鎖 東芝、1兆円リスクの震源地(記事はここ)があった。フリーポートLNGプロジェクトに嵌っていると言うのだ。米国のLNG事業は、日本とは全く異なるビジネスであり、プロジェクトである。この2016年8月15日の電気新聞の記事も東芝がフリーポートLNGを年間220万トン引き取る約束をしていると報道している。220万トンとは、金額では1000億円規模である。これが、半額になったり、3倍ぐらいの価格になったりと激しい値動きをするのである。日経ビジネスの1兆円リスクと言うのもデマとして片付けられないのような内容である。

これから東芝は、どうなるのだろうかと思う。

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2016年12月20日 (火)

大失敗の平成の市町村合併

何の展望もなく進められた平成の市町村合併が大失敗になっている。

ビジネス+IT 12月13日 平成の大合併は「大失敗」か、今も続く借金返済と商店街解散の悲劇

市町村合併をして借金をし、無駄な投資をし、破綻をする。バカな人たちです。自分さえ良ければと、他人の事は考えない。バカは無謀な成功シナリオ以外を考える事ができない。

これは市町村に限らず、日本政府財政もやがて破綻をするのではと思います。将来の世代は思う。「バカな祖父母は、自分たちの楽しみだけしか考えず、贅沢三昧の暮らしをして、孫以下の子孫を苦しめる。」

日経新聞が12月19日に「2030年 不都合な未来」という特集記事を出していました。全文を読むには購読か登録が必要なのですが。

日経 12月19日 2030年 不都合な未来(1) 高齢者医療、チェックなき膨張

日経 12月19日 2030年 不都合な未来(1) 75歳以上の1人当たり医療費、市区町村で格差2.6倍

日経 12月19日 2030年 不都合な未来(1) 公助・共助・自助、現場に「解」探す 

日経 12月19日 2030年 不都合な未来(1)学習院大の鈴木亘教授「社保改革の約束、景気冷やさず」 

日経 12月19日 現役だけで維持は困難 元経済財政相 与謝野馨氏

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2016年12月19日 (月)

銀行に関する本 2冊

『住友銀行秘史』という本が、最近話題になったりしており、読んでみました。

 

『住友銀行秘史』の最終章は、「しかし・・・・・。私は湧き上がってくる無力感を抑えようもなかった。」で終わるのですが、私自身、読み終わって、同じような気分になってしまいました。この最終章の後に、エピローグが続くのですが、それも次の終わり方です。

Sumitomokunishige

上の地位に昇ろうとして権謀術数を尽くす。果たして、それで幸福なのか、冷えた目で見れば、幸せの尺度も忘れた餓鬼状態と思える。住銀から行ったイトマン河村社長も表面的な業績数字を出すために、伊藤寿永光の手にかかり、インチキ不動産投資にのめり込む。1990年頃と言うべきか、もっとそれ以前の時代も含めてであるが、バブルに沸いた人たちや企業がいた。その中で、住友銀行はどうだったのかと考えるには良い本と思う。では、他の銀行や企業はと言えば、残念ながら、それほど私はよく知らず、何も言えません。

逆に銀行関係の本で読んで楽しくなったのは、次の本でした。

 

地方銀行、信用金庫、信用組合のことが書かれていますが、物的担保の価値が融資を決めるのではなく、企業の借り入れ能力(成長性)を見極めて、支援することでないと、地方経済は消滅するとの観点からの本です。なかなかおもしろく、読んでいて、こちらは気分が良くなります。そうですよね。企業の本当の魅力は将来の成長です。MicrosoftやGoogleのような企業が何故日本では生まれないのか、考えてみると良いのかも知れません。

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2016年12月15日 (木)

滑走路無しで辺野古に移転を実施する

米海兵隊の辺野古への移転のための埋め立て承認の県知事による取り消しは認められないとした福岡高裁の結論が、20日に予定されている最高裁判決により確定する見通しであるとのニュースが12日にあった。

朝日 12月12日 辺野古埋め立て、沖縄県の敗訴確定へ 最高裁弁論開かず

13日の夜に、普天間飛行場に所属する米海兵隊のオスプレイが名護市の海岸に不時着水し大破する事故があった。

朝日 12月14日 オスプレイ、空中給油中にプロペラ損傷 「最善の決断」

この12月14日の朝日の記事には、次の記述がある。

ニコルソン氏によると、事故機は沖縄本島の東方約30キロ付近を飛行しながら空中給油機から給油を受ける際、給油ホースが切れてオスプレイのプロペラが損傷した。機体は不安定な状態になり、普天間への帰還を試みたが、パイロットの判断で、目的地を、市街地に囲まれた普天間ではなく、東海岸沿いのキャンプ・シュワブ(名護市)に変更した。しかし、たどりつけず、午後9時半ごろ不時着水を試みたという。

沖縄本島の東30km付近での空中給油の訓練中の事故で、普天間への帰還は市街地上空を飛ぶ事になり、危険性があるので、キャンプ・シュワブへの帰還を目指して飛行したが、残念ながら名護市安部付近へ不時着水となった。下の地図で右の半島が安部崎であり、左の半島がキャンプ・シュワブ(辺野古)である。それぞれ岬の先と先の間の距離は4.4kmである。

この地図を航空写真に切り替えてキャンプ・シュワブを拡大して見ると分かるが、グラウンドは存在するが、多くの建物がある。この状態でオスプレイが緊急着陸ではあるが、着陸できるなら埋め立てして滑走路を作る必然性はないと考える。

なお、キャンプ・シュワブは国道329の南側全てに広がっており結構大きな敷地である。埋め立てせずに普天間から移転するとしても、現在の建物のほとんどは取り壊して、海兵隊用の基地に作り直す必要がある。しかし、それでも埋め立てして滑走路を作るより良いはずである。ちなみに、GoogleMapで距離測定をすると、キャンプ・シュワブの端から端までの最大長さは1,500mある。

日本政府としては、普天間問題の解決に向けた初段階として、キャンプ・シュワブの埋め立て滑走路を取りやめた移設を米国に要請すべきであると考える。沖縄県との法廷闘争はなじまず、国民から賛同が得られる案を推進すべきである。

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2016年12月13日 (火)

戦艦大和・武蔵の大砲は有効だったのか

直前のブログで戦艦武蔵を書いたので、果たして戦艦大和と武蔵の46cm砲は有効だったのか、考えてみたいと思う。

1) 46cm砲の威力

このWikiによれば、最大射程は42,026mで、砲弾の初速780m/秒であったとある。どのような弾道を描いて飛んでいったかを推定したのが次の図である。

Yamatomusashi46cm

40km以上もの射程範囲があるとは、すごい。砲弾重量は1,460kgと1,360kgとがあり、これだけの重量の砲弾が命中すれば、その威力は相当大きかったと思う。

初速780m/秒と言えば、音速340m/秒より早くマッハ2.3程であるが、仰角30度で発射した場合に、私の計算では、43km飛んで着弾するが、その到達時間は75秒となった。仰角20度では到達距離34kmで、飛行時間は53秒となった。

2) 目標艦の位置測定

敵目標艦の位置をどうやって測定したかですが、当時は測距儀なるものを使っていた。原理は、左右離れた位置から見た目標は、微妙に角度が異なるので、角度を正確に測定できれば、距離が判明する。

大和・武蔵には一番高い前檣楼の上部にあり、15m測距儀と呼ばれていたので、中心から7.5mづつ左右に張り出して、先端部に対物レンズがある、双眼鏡の左右レンズが15m離れていて、左右の像がぴったり合った瞬間のレンズ角度を読み取れば、距離が判明するし、その時の角度から相手艦の方向も判明するという仕組みです。

計測とは常に誤差が入る。15m測距儀で、どれくらいの誤差があったかであるが、ここに測距儀の誤差について書いておられる方がいた。視力2.0で0.5秒の角度まで読み取れるとして、計算されておられる。0.5秒だとすると40km先の物であっても、倍率30なら20cmの大きさまで識別できる。即ち、測定誤差はわずか20cmである。しかし、距離方向(手前・奥行き)については、40kmだと500mにもなる。とてもじゃないが、百発百中はあり得ない。ちなみに、距離方向の測定誤差について、計算した結果は次の図のようになった。

Yamatomusashidisme

20km程度の距離になれば誤差は150m程度となり、相当正確な砲撃が可能だったと思う。最も、20kmであれば、敵も攻撃が可能になっている距離であり、砲撃競争の結果どうだったか、運も関係すると思う。46cm砲の砲が破壊力は大きいので、命中すれば、相手の被害は大きい。従い、戦艦同士の一騎打ち的な戦いであれば、勝率は大和・武蔵の方が少しは高かったと思う。しかし、艦隊対艦隊なら、そう単純ではないはず。

3) 風の影響

40km先に75秒もかかって着弾するのだから、もし10m/秒の風が吹いていれば、750m風に流される事になる。当然、発射時に風を計算に入れて撃つのであるが、40kmの弾道の間中、風は安定して一方向に吹くわけではない。風速誤差5mとすれば、着弾誤差は375mである。風速誤差2.5mでも190mの誤差となる。

仮に敵艦の大きさが大和・武蔵と同じとしても270mx40mである。風の影響で200m誤差が入るとなると、弾の無駄打ちを避ける事はできない。

なお、敵艦は動いているのである。20ノットとして75秒間には800m進む。勿論、進む先をめがけて発射するが、40km先を航行している敵艦の進行方向や速度が、どれほど正確に掴めているか、疑わしい。

4) 40km先が見えたのか

これもやっかいな問題である。地球は丸いので、高い所に登っても見える範囲に限界がある。大和・武蔵の測距儀が水平線上何mの位置にあったかであるが、ネットで探しても諸説ある。35mとか40mとか。

40mであったとしても、見える範囲は22.5kmです。但し、水平線までであり、もし相手が30mの高さがあり、この相手の10m以上の部分、すなわち上部20mが見える距離とすると、34km先の敵艦まで見える事となる。敵艦の20mより高い部分が見えればとなると、39km程度まで何とか大丈夫となる。

マストや艦橋の一部で確認が可能だとすれば、40km先の視認はできると思われる。それぐらい、月月火水木金金で練習して、大丈夫だという話なのでしょうか。

もっとも大和・武蔵は偵察機を搭載していた。偵察機なら40km先に敵艦がいても確認できる。しかし、距離測定は測距儀に頼らざるを得ない。そして、マストしか見えない敵艦に発射しても着弾箇所はよく分からない。この場合、補正しつつ命中精度を上げていく事は、不可能に近いはず。

5) 船は揺れる

船も軍艦もローリング、ピッチングで揺れるのである。正確に測定して、大砲の初速や角度を指定通りで射撃するのは簡単ではないはず。0.1度ずれたとすると、40km先ではどれぐらいの誤差になるかと言えば、左右方向では70m、仰角での0.1度のずれは60mである。しかし、0.5度ずれた場合は、左右で350m、仰角0.5度は300mとなる。

果たして、どの程度の誤差で抑える事が可能なのか、よく分からない。訓練の結果、指揮官は誤差範囲を掴み、その上で戦闘指揮をしたのだと思う。

6) 私の結論

大和・武蔵の主砲弾の搭載数は1砲門あたり100-120発程度だったようである。9砲門同時の一斉射撃をするはずなので、100回-120回射撃をすると終了する。9弾同時発射で9弾の間隔を100mに配置したとして一辺200mの正方形の範囲である。これで20回(180発)ぐらい撃てば中には命中弾も出たのかも知れない。しかし、距離40kmでは、上に書いたように多くの困難があり、20回撃っても、1発も命中しなかった可能性もあると思う。

日本海海戦は至近距離での大砲の撃ち合いだったわけで、撃てば命中した感じであったはず。太平洋戦争はそんな甘い時代ではない。大砲はあたらないが、航空魚雷は簡単にあたるし、戦艦も簡単に沈む。あたれば、航空魚雷は大和・武蔵の主砲より威力が大きかった。

建造費と効果を天秤にかければ、無駄使いと言えると考える。そもそも軍拡競争とは、無駄使いの最たる物である。これがないと・・・と色々な仮定を積み重ねて、軍備を増強する。しかし、そんなことよりも平和のために金を使った方が、よほど賢いと考える。勿論、軍備や平和あるいは生活と言った様々な面でバランスが取れた金の使い方が重要である。その場合でも、軍備と平和を天秤にかければ、平和のために金を使った方が、セキュリティーを高くする目的でも有効と思うのである。そんなことを思わせる大和と武蔵である。

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2016年12月 6日 (火)

戦艦武蔵

NHKが「戦艦武蔵の最期~映像解析 知られざる“真実”~ 」という番組を放送していた。航空魚雷により前部が損傷し、それにより速力低下、引き続きの航空魚雷による装甲板(ボイラーとタービン部分を覆ったアーマープレート)の破損による浸水から沈没、そして水中での大爆発と言ったような内容であった。

不沈艦などあり得ないが、不沈艦と誤解した。原発とそっくりさんみたいである。そのことは、設計者なり、物事をきちんと考える事ができる人は、分かっていたはずである。

戦艦の装甲板の外側は大砲であれ、魚雷であれ、命中すれば、たちどころに破壊する。大砲は装甲板の外側であるが、大砲自身の外側に装甲板を付けてあり、たちどころの破壊は免れる。動くことが可能で、大砲を撃つことができれば、何とかなるというような考え方である。しかし、同一箇所に何発か被弾すれば、装甲板も壊れるし、浸水する。当然の事である。

戦艦武蔵の事を書いた本で、私が好きなのは、吉村 昭の「戦艦武蔵」である。長崎の船台での建造を目隠しするために、シュロを買い占めする話から始まる。

 

武蔵は大砲を一発も実質撃つことなく沈んでいった。大砲を撃つためにレイテ沖に向かったが、到着する前に沈没した。大金をつぎ込んで、スクラップ以下の価値であった。

何故大和・武蔵なんて作ったのかは、アメリカに備えるためであった。アメリカとの戦争を望んだのかと言えば、望まなかった。しかし、海軍というものがある以上は、海軍は戦えずとは言えず。「ある程度は、抵抗する。本土は、簡単には侵略させない。」と言う事になってしまうし、そのための策は講じざるを得ない。大和・武蔵とは、そのようなアメリカへの対抗策として生まれた。即ち、アメリカは大西洋と太平洋に面しており、軍艦はパナマ運河を経由して行き来できないと効率が悪すぎる。そこで、パナマ運河通過可能が条件となり、Panamax船形で押さえられる。新パナマ運河の完成前のPanamaxは最大船幅32.3mである。ミッドウェイ海戦のアメリカ軍空母エンタープライズ、ホーネット、ヨークシャーいずれも船幅は25.4mである。大和・武蔵の船幅は38.9mである。

戦艦は横方向に大砲を撃つ。大和・武蔵は砲塔3本で各3本の砲があるので、同時に9砲発射でき、各砲の角度を微妙に変えて、ある範囲に着弾するようにするようにする。9弾のうち、どれかが命中すれば、戦果が上げる。一方向の右か左に一斉に撃つので艦は当然反動で傾く。傾きを押さえ、安定させるのが、船幅であり、広いほど安定する。最大射程距離40kmある46cm砲は、アメリカの軍艦は装備できない。このような考え方である。かと言って、大和・武蔵でアメリカ本土を攻撃するのは無茶である。万一、日本にアメリカ軍艦が来ても、大和・武蔵があれば、ある程度は対抗できるとの考え方。海軍軍人の中には、大和・武蔵は最後の砦であり、その前に外交交渉で解決して欲しいとの気持ちであった人もいるはず。

武蔵は、実質大砲を撃たなかった。大和は、レイテ沖で少しだけ撃った。しかし、大和も、沖縄に出撃した時は、もはや活躍可能な世の中ではなかった。大和・武蔵は我々に大きな教訓を残したように思う。ある一つの考えに凝り固まってはならない。総合的に考えて計画を練り、悪ければ直ちに修正をすることの必要性である。大和・武蔵は巨額の税金を使って建造された。この税金の一部でも、当時貧しかった東北農村の人たちのために回す事ができていたなら、少しは変わっていたのだろうか?

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2016年12月 5日 (月)

アクセル効かず ブレーキ効かずの可能性

よく分からないのですが、福岡市で病院にタクシーが突っ込み2人が死亡し、5人以上が負傷した事故です。

12月3日 日経 病院にタクシー突っ込み2人死亡 博多、64歳を逮捕 「ブレーキ踏んだが止まらず」

タクシーですから、ブレーキとアクセルの踏み間違いというような可能性は低いと思います。運転手を現行犯逮捕したのは、やむを得ないと思うが、運転手の運転ミスで終わらせてはならず、運転手が述べている「アクセルワークが効かなかった。ブレーキを踏んだが停車しなかった」との事態について調査・解明すべきと考える。

さて、アクセルもブレーキも効かない可能性ですが、電気系統かコントロール系統がダウンすれば、そのような可能性はあると思うのです。昔の車だったら、アクセルペダルの先にはワイヤーがあり、それがキャブレターのバルブ角度の調整弁につながっていた。ブレーキも、同様にブレーキペダルの先が機械式にブレーキシューを押さえるようになっていた。しかし、現在の車は、必ずしもそうではない。電子エンジン制御であり、ブレーキもアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)等の電子制御が組み込まれている。従い、電気系統かコントロール系統の故障による事故の可能性もあると私は思う。

車種は発表されていないが、冒頭の日経記事の写真をクリックして拡大して見ると、プリウスのように思える。プリウスなら最先端電子制御の固まりである。そしてこの朝日新聞の地図を見ると、病院で建物に突っ込むまでの間、約350m直進で入り、しかも数10m手前で急加速の可能性があることを示している。即ち、車はハンドルさえ効かなかった可能性がある。プロの運転手なら、車のブレーキが万一効かなくなっても、ハンドルを切って壁にぶつけてでも止めようとするはずである。

この事故については、タクシー運転手は加害者ではなく、被害者の可能性がある。そして、もしも最先端の車に、そのようなコントロール不能の危険性があるなら、徹底的に解明して解決する必要がある。通常は生じないというのは、駄目であり、どのような状況下に於いても絶対に生じないというのが、一般道を走行する車の要求される品質である。もし、この事故が車の安全性向上につながるとするなら運転手は英雄とも言えるのかな?プリウスだとしたら、トヨタはきちんと対応しくれると思うのである。

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2016年12月 4日 (日)

横浜市の軽トラックによる集団登校の児童の死傷事故

87歳の男が集団登校中の小学生の列に軽トラックで突っ込み、小学生ら7人を死傷させた悲しい事故が10月28日の朝に発生した。

現在この男は鑑定留置され、認知症の有無が調べられている。

日経 11月11日 横浜小1死亡、87歳男を鑑定留置 認知症の有無調査 

男は「どこをどう走ったか覚えていない」との供述をしたとあり、認知症との判定がなされる可能性は高いと思う。そこで、思い起こされるのが、次の最高裁判決について書いた私のブログです。

2016年3月2日ブログ すっきりしない解りにくい最高裁判決 JR東海共和駅構内認知症患者事故賠償事件

2016年3月4日ブログ 認知症損害賠償の最高裁判決を受けての民法改正

認知症と判定されれば、刑事罰を問う事は困難となる(刑法39条)。そして、賠償責任についても責任を負う必要はない(民法713条)。

死亡した子供の親は、どう思うのだろうか?どれほど悲しむのだろうか?この男の家族についてよく知らないが、家族も責任はないと判断される可能性がある。最高裁のJR共和駅構内認知症患者事故賠償事件の最高裁判決である。家族が、どこまで責任を負うべきか、最高裁判決は、賠償義務無しとした。ちなみに、JR共和駅構内事件での賠償金額はJR東海が請求したのは720万円であった。死亡したなら、そんな金額では満足できないはず。そして、家族に財産があり、支払能力があるかの問題もある。JR共和駅構内事件の認知症の高齢者の場合では、相当多数の不動産を所有するとともに,5000万円を超える金融資産を有していたとのことであるが。

自動車保険については約款に「当会社は、対人事故により、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害に対して、この賠償責任条項および基本条項に従い、保険金を支払います。」と書いてあるのが通常です。民法713条と最高裁判決をあわせて考えるとどうなるのでしょうか。このWebによれば、2015年10月に発生した宮崎市中心部での軽乗用車歩道暴走による2人死亡、4人重軽傷の認知症の人が起こした事故では自動車保険で損害賠償保険金が出たようです。これが、どの程度、他の場合にも適用できるのか、私には判断がつかないのですが。

いずれにせよ、認知症が疑われる場合は、自ら運転する事を止めるのが人としての社会的責任であると考えます。これを社会的な強制ルールとするなら、高額の罰則金を課するようにすることだと思います。自分自身で決定できることです。家族も決定できるので、可能だと思います。それでも言う事を聞かない年寄りには、家族が縛るなり、拘束しても良いのでは?他人を殺す可能性がある人間を野放しにはできない。

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カジノ解禁法に反対する良識

2014年2月7日に次のようなブログを書きました。

大王製紙の前会長井川意高の「熔ける」を読んで

この「熔ける」という本を読んで、井川意高氏が人間性に問題がある特別な人とは思わなかった。むしろ、ごく普通の人で、ストレス発散ができたと、深入りし、抜け出す事ができなくなった被害者です。企業の経営者も心底から相談できる相手がなく、孤独だとよく言われる。経営者でなくとも、企業戦士として働く人はほとんどが同じような境遇です。そんな人が賭博にはまりこむ。東映やくざ映画が頭に浮かびます。

そんなことを思い起こさせるのが、12月2日に内閣委員会で可決された統合型リゾート推進法案(カジノ解禁法)です。

日本のトランプ型政治家が推進している悲しい法案で、良識ある新聞社は、こぞって反対する社説を掲げている。

日経 12月3日 社説 拙速なカジノ解禁は問題多い

朝日 12月2日 社説 カジノ法案 危うい賭博への暴走

読売 12月2日 社説 カジノ法案審議 人の不幸を踏み台にするのか

毎日 12月2日 社説 カジノ法案 唐突な採決に反対する

産経 12月2日 主張 カジノ解禁法案 懸念解消を先送りするな

河北新報 12月3日 社説 カジノ法案/「負」の部分から目そらすな

マスコミもこぞって反対するトランプ構造です。どうなるのかな?

参考に井川意高氏の「熔ける」へのリンクを掲げます。カジノの魅力(恐ろしさ)を体験した人の本です。

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2016年12月 1日 (木)

柳原病院の医師のわいせつ行為に関する変な裁判

8月2日のブログ で書いた事件ですが、11月30日に第1回の公判があった。

日経 11月30日 手術後にわいせつ行為、被告の医師が無罪主張 東京地裁

私も8月2日のブログで書いたが、このブログ の主張のように検察の行為はけしからんことです。無罪の人、そして証拠隠滅も考えられないのに、8月25日の逮捕以来約3カ月以上の勾留を続ける。人権に反する事です。

マスコミの多くは、検察の主張をそのまま伝えているが、江川紹子さんは、裁判を傍聴されたのだと思いますが、検察官の証拠開示のあり方が問われる~準強制わいせつ罪に問われた医師の初公判を書いておられ、「証拠開示を巡る検察の対応は、お粗末に過ぎるのではないか」と言っておられる。

根拠のない事で、こんなことをすれば、医療機関や医師は乳ガン患者の治療を敬遠せざるを得なくなる。本来は、全身麻酔によりガンの部位を完全に撤去すべきが、警察に捕まり3月以上も入れられる。乳ガンの治療はしてあげたいが、逮捕されるなら、敬遠する。そんな事態を想起させる事件です。

さて、この患者ですが、2CH情報によれば、小松詩乃と言われている(Wikiはここ )。探すとこんなの があったりする。小松詩乃はブログを書いており、5月13日にはここ で「10日の13時半から全身麻酔で手術し、6センチのしこりちゃん摘出」と報告している。

この事件、2CH風に考えると、小松詩乃の所属事務所が更なる収益増をねらって、警察に無理矢理告訴したと想像される。その可能性は、どうですか?売り出したい芸能人は、事務所に言われるまま、何でもする。芸能事務所なんて、医療がどうなろうが、社会がどうなろうが、関係ないという考えで行動している。

もし、所属事務所の作戦であったなら、実は小松詩乃も被害者となる。本当は、乳ガン手術で無事ガンが摘出され、心配が少なくなったなら、色々な事に感謝して幸せになれるのに。

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