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2017年4月22日 (土)

自衛隊による原発安全対策

続けて原発ですが、朝日の法と経済のジャーナルに次の記事があった。

法と経済のジャーナル 3月30日 日米でこんなに違う原発事故の対応、福島の教訓

米テネシー州メンフィスにある陸軍の物流拠点に電力各社が共同で運営する緊急事態対応センター(National SAFER Response Center)の倉庫があり、24時間以内に全米のすべての原発に緊急時の機器を届けられる体制にしてあるとのこと。道路が使えず、ヘリコプターで輸送する場合にも備え、機器はすべて、ヘリの能力に合わせて4トン弱より軽くしてあり、つり上げが容易なように機器の上端部にフックが取り付けられている。

福島第一原発の事故被害を最小限にできた可能性は、事故直後に自衛隊を出動させ、直流電源だけでも復旧にあたることであったと思う。当時の菅直人政権は、自衛隊を全く使わなかった。電源車が原発に向かったものの、避難する車で通行は容易ではなく、役に立たなかった。チェルノブイリ事故では、直ちに軍が駆けつけた。自民党政権でも同じであった可能性はある。

原発事故においては、何があるか分からない。各原発に必要な機材があるから十分であるとせずに、非常事態には何があるか分からず、自衛隊が事故発生と共に直ちに出動し、緊急対応機器を事故現場に輸送できる体制を日本でも構築すべきと考える。原発のみならず、青森県の六ヶ所再処理工場他も視野に入れて、万一福島第一原発事故のような事態が発生しても国民を守る仕組みを構築すべきである。

机上の空論で、安全と判断されれば安全であるとか、運転絶対反対ではなく、安全性を国民が議論できるようにすべきである。

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コメント

-----引用開始-----
『ヘリコプターで輸送する場合にも備え、機器はすべて、ヘリの能力に合わせて4トン弱より軽くしてあり、つり上げが容易なように機器の上端部にフックが取り付けられている。』
-----引用終了-----

あなたは、ちゃんと自分で重要なことを書いているのですから、自分が書いたことがどの様なことか、自分自身できちんと理解しなければいけません.

1.東電は電源車の輸送を、自衛隊に頼んだ.
2.自衛隊は、ヘリコプターでの電源車の輸送が可能かどうか検討した.
3.その結果、電源車の重量が約9トンで、ヘリコプターの能力の限界に等しく、輸送に困難が予想されることが分った.
4.東電は、重量の制約により、電源車のヘリコプターによる輸送をあきらめ、地上を輸送した.
5.東電が送った電源車が渋滞に巻き込まれたため、東北電力にも電源車の手配を依頼した.
6.ヘリでの輸送は不可能であったが、自衛隊も地上輸送で電源車を輸送した.
7.結果、最終的に69台の電源車が、福島第一へ送られた.

ヘリコプターの能力が9トンで、重量9トンの電源車を運べそうに思えたが、電源車はヘリコプターの荷物室に入らない.
だから、ワイヤーで釣り下げて運ばなければならないが、電源車には釣り下げるためのフックがなかった.
つまり、何も準備がしていなかったので、すぐにはヘリコプターで電源車を運ぶことは出来なかったのです.

投稿: rumichan | 2017年6月14日 (水) 21時06分

九州電力は、災害時に備えてヘリコプターで輸送できる電源車を開発した.
http://www.kyuden.co.jp/library/pdf/press/2007/h070919b-3.pdf

[ 開発経緯 ]
平成 17 年9月 台風 14 号の影響で宮崎県の椎葉村が孤立し、停電復旧作業に時間を要しました。

平成 17 年 11 月 ライフラインの迅速な復旧を目的に、自衛隊の大型ヘリコプターで発電機車などの特殊車両を空輸できる「車両吊り装置」を開発し、低圧発電機車、高所作業車の空輸は可能となりましたが、風圧加重が大きいことなどが理由で、高圧発電機車の吊り上げはできませんでした。

平成 18 年 12 月 熊本県の陸上自衛隊西部方面隊大矢野原演習場において、高圧発電機車の吊り上げに成功しました。

平成 19 年9月 今回の熊本県主催の総合防災訓練において、空輸訓練を実施しました。

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ヘリコプターで運べるように対策を行わないと、電源車は運ぶことが出来ない.

投稿: rumichan | 2017年6月18日 (日) 22時12分

風圧加重
よく分からないのだけど、推察で書くと、
風圧加重とは、ヘリコプターが上昇しようとする風が、釣り下げた電源車の屋根に当たると、電源車を地面の方向に押し下げる力になってしまい、つまりは荷重が大きくなって持ち上げることが出来ない.

だから、電源車の屋根にRをつけて、屋根に当たった風の力を弱めるような対策が必要で、事前に対策を行って効果を確かめておかないとダメ.
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東電に頼まれたのに自衛隊は運ぶことが出来なかったので、きっと申し訳なく思ったのでしょう.
数台の電源車を自衛隊はトレーラにのせて運んだようです.

投稿: rumichan | 2017年6月18日 (日) 22時34分

rumichanさん

いくつものコメントをありがとうございます。

専門家ではないので、確たることは言えませんが、陸上自衛隊の輸送用ヘリコプターはCH-47JAで、Wikiには次のように書いてあります。
「機外吊り下げは胴体下の3箇所のカーゴフックで行い、CH-47Dなら合計11,793kgまで吊り下げできる」
だから電源車を運べると短絡はできない。しかし、応急的にフックを溶接付けしたり、重量制限内にするために不要な部分を取り外ずすこともできたかも知れない。

自衛隊が原発事故に対して必要な活動をしたのかも、原発事故検証の重要な一項目と私は考えます。

自衛隊は、防衛戦争のためのみに保有しているのではない。災害復旧という目的のためにも存在するのである。勿論、自衛隊の出動には、災害復旧のためであろうと、シビリアンコントロールが原則であり、首相は適切な管理をしていたかは問われるところです。

投稿: ある経営コンサルタント | 2017年6月18日 (日) 23時31分

CH-47JAとCH-47Dでは、エンジンの出力が違のですが.....戦闘機もそうですが色々な種類があって、アメリカの最新鋭の装備の機体が、日本の自衛隊に配備されていることは、まずありません.(アメリカに比べて日本の方が、いくらか機能が落ちるのが普通です)
九州電力の場合は、電源車の重量約9トンに風圧加重が加わって運ぶことが出来なかった、この事実をどうして理解できないのか?.
東電に頼まれたけど、重量がぎりぎりなので、本当に運べるかどうか良く確認しろと言ったら、ダメだったと自衛隊は言っている.

災害時の自衛隊の派遣要請は、県知事が行うのではなかったか.....

投稿: rumichan | 2017年6月19日 (月) 00時28分

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