IXI(アイ・エックス・アイ)の民事再生手続の申し立て
東京(2部) 上場のIXI(アイ・エックス・アイ)-本社所在地大阪-が21日に大阪地方裁判所に民事再生手続の申し立てを行いました。日経の記事とIXIのプレスリリースを掲げておきます。
日経-IXIが民事再生法申請
IXIプレスリリース-民事再生手続の申立に関するお知らせとお詫び
この結果、東京証券取引所は、再生手続を必要とするに至った場合に該当するとして、IXI株の整理ポストに割り当てと2月22日の上場廃止予定を決定しました。
東証からのニュース(2007/1/21)上場廃止等の決定-(株)アイ・エックス・アイ-
その前には、IXIが昨年12月末近くの28日に行った以下のプレスリリースによる「半期報告書が会計監査人の監査が終了していないことから、期限内に提出が遅延する。」との報告がありました。
IXIプレスリリース-第19期半期報告書の提出遅延についてのお知らせ
上場企業が一気に民事再生手続き、上場廃止となった件であり、もう少し見てみます。
1) IXIの業績
IXIという会社を私も初めて知ったのですが、コンピュータ・ソフトの会社であり、業績(連結売上高、連結経常利益、連結純利益)は下のグラフのように、すごい右肩上がりだったのです。
もう一つ、別の角度から見るために、連結貸借対照表の図を以下に示します。
資産では、現金預金、受取手形・売掛金と棚卸資産が大きくて資産全体の84%を占めます。一方、負債では、買掛金が負債と純資産の合計の20.6%、純資産(資本の部)が61.8%です。コンピューター・ソフト会社であり、一般の製造業や卸・小売業と当然異なるのですが、絵に描いてみるとその実感がよくわかります。
2) 循環取引
「IXIプレスリリース-民事再生手続の申立に関するお知らせとお詫び」には、「循環取引が行われていた」との表現があります。循環取引とは、販売した同じモノを再び仕入れて又販売することで、これを繰り返せば循環取引です。売上高400億円です。IXIの人員は連結ベースで130人です。一人当たり3億円ですから、自社製作のソフトのみではなくソフトの外注が多く含まれます。
ソフトウェアの棚卸資産は何かわかりますか?どこにあるかと言えば、コンピュータの中あるいはメモリーの中です。監査法人が調査しても、私は分からないと思います。これがソフトだと言われても、ソフトなのだろうが、この特定のソフトかなんて分からないし、それが棚卸資産かどうかも分からない。だから、循環取引が生じても分からない。悪用しようとすると、いくらでも売上も利益もごまかせる。
循環取引で思い起こすのは、高橋篤史氏の粉飾の論理の第四章に書いてあったメディア・リンクスの循環取引です。コンピューター・ソフト産業に潜む悪夢なのかも知れないと思いました。
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