株価・為替・金利の動向
この記事から、始めます。
日経 7月28日 米国株、大幅続落――ダウ208ドル安で2カ月半ぶり安値 信用リスク懸念
日経 7月28日 NY円、続伸――118円55―65銭で終了
米国株が安値になりつつなるのか、ダウ平均のチャートを見てみますと、以下の通りです。(Yahoo Chart)
この7月中頃までは、極めて順調に続伸を続けていた感じです。7月中旬に何があったかというと、一番上の日経記事に「信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した信用リスクへの警戒感が引き続き市場心理を冷やしており」とありますが、サブプライムローンのニュースが出たのが丁度7月の中でした。(参考Nikkei Net FXマーケットウオッチ 市場にまん延するドルへの不信感 今井雅人 nikkei Net FXマーケットウオッチ サブプライムローンの呪縛 今井雅人)
なお、ドル/円為替を見てみると、次の通りです。(こちらも、Yahoo Chartです。なお、期間は1年間の動きで上のダウ平均は6ヶ月間のチャートですから、少しチャートの横軸が異なっています。)
ドル/円為替は6月の中旬に124円近くまでなって、それからは円高に向かっています。
これから、どのようになるか誰も先の相場は分からないのですが、最近6ヶ月間の日経平均の動きです。
この7月の動きは、米国株の動きと似通っている気がします。
日本の経済の現状は、自動車等の好調な輸出により好景気・株高となっていると考えられます。米国の景気が後退しても自動車産業の中では、日本メーカはシェアを伸ばしていく可能性はありますが、販売台数や売上高は景気の影響を受けるはずです。それと、現在の輸出の好調は円安為替による利益があると思います。為替レートが円高に振れた時、おそらく下請け企業に相当なしわ寄せが行くのではと私は思うのです。
それと、円キャリートレードです。円キャリートレードで円資金により外貨資産に投資をしていた場合、円高はモロ損失です。機関投資家で円キャリートレードをしている連中は、相場を見て直ぐに反対トレードを行って、ポジションを下げ、あるいは逆ポジションに持って行きます。このあたりは、すさまじいし、キチガイみたいな動きをすると表現をしておきます。
何故、逆トレードをするかというと、キャンセルが容易ではないからです。従い、新しく逆のポジションを作るのです。即ち、円資金でドルに投資をしていた場合は、ドルを借り入れて、円に投資をするのです。同額の逆トレードをすると何もしていないことと同じです。むしろ、手数料分だけ持ち出して損をします。しかし、相場の動きは手数料などよりはるかに大きいのです。でも、これを普通の素人の投資家は簡単にはできません。もしかしたら、指をくわえて見ているだけの形になるかも知れません。おすすめは、場合によっては自分で決断して、手数料が大きくてもキャンセルをすることとと思います。
ここに来て、私が感じたことは、相場が大きく動く可能性があるのではと思ったのです。勿論、動かないかも知れません。おすすめは、警戒感を強くすることです。それに、明日参議院選挙ですが、この結果も、可能性としては、大きく相場を動かす震源になりうるのではとも思いました。
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