ガソリン・スタンドはどうするのか
明日でガソリンの暫定税率は一端課税されなくなるようですが、ガソリンスタンドはどうするのか考えると眠れなくなりそうです。(私は、ガソリンスタンドの経営をしていないから、大丈夫ですが)
1) ガソリン税は製造場から移出時に課税
先ずは、ニュースを一つ。
共同 3月31日09:45 ガソリン卸値22-23円下げ 出光興産など3社
記事の中にもありますが、「石油元売り最大手の新日本石油は4月1日以降、製油所から出荷されるガソリンの卸価格を暫定税率分の1リットル当たり25円10銭値下げするが、3月末までに出荷されて油槽所に保管されている在庫については暫定税率を含んだ税額を卸価格に上乗せする。」ということで、暫定税に相当するのは、25円10銭ですが、揮発油税はメディアが言う「蔵出し税」ではなく「製造場所からの移出時課税」です。
だから、複雑です。ガソリンを製造する場合には、税務署に届出をし、製造場所から保管用のタンクにガソリンを運搬して移したりしたのも含めて、移出した量を基準とする税務申告書を毎月税務署に提出して、納税します。
だから、出光興産、ジャパンエナジー、コスモ石油は、既に移出をして旧税率で1リットル当たり53円80銭の税を払ったガソリンがあることから22-23円の値下げと言っていると理解します。
2) ガソリン販売価格は?
自由価格です。誰も統制なんかしていません。もともと税が53円80銭だろうが28円70銭だろうが、いくらで販売しようと自由です。だから皆、安いガソリンスタンドへ殺到するのでしょうね。
3) ガソリンスタンドの競争は?
ここが問題でしょうね。1)の記事からすると
a) 新日本石油は何時から25円10銭の値日をするのか?4月X日Y時z分の出荷からでしょうか?厳密に適用すると、あるタンクローリーの半分は値引きなし、半分は25円10銭値引き適用なんてあり得るのでしょうか。それより、下がる前と後のガソリンが、どのガソリンスタンドに配達されるかで、運命が決まったりして。
多分、1月まとめて請求する段階で、公平になるように調整するのでしょうね。
b) 出光興産、ジャパンエナジー、コスモ石油の場合も、いずれは25円10銭の値引きをするのでしょうね。
大変なのは、ガソリンスタンドで、客は25円も値段が違えば、安い所に必ず行く。石油元売りの販売だったら、掛け売りだから、請求段階で調整は可能であるが、現金・クレジットカードに、「後で価格調整します。」とは言えませんから。
例えば、10キロリットルの在庫を持っていた。所詮値引きしても25万円をはき出すだけ。この在庫がなくなり、元請けから安いガソリンが入荷するまでは、値引きをしないと頑張っても、近くに25円10銭の値引スタンドがあれば、全く売れなかったりして、25万円の損どころか100万円以上の損を出したりする可能性があります。
一方、25円10銭の値引スタンドは、1リットル10円の祖利益があるなら、25キロリットル多く売れれば、トントンで、それ以上売れれば、儲かってしまう。それでなくても、ガソリンスタンドって熾烈な競争をしています。多分、多くのスタンドは25円値引きになるのでしょうね。そうなると、誰が得をしたのか、訳が分からなくなる。下手をすると、「課税に応じて販売価格を決めていく正直者が馬鹿を見る。」なんてことになるような気がしました。
元請けも、直営ガソリンスタンドを幾つかは持っているのであり、変な販売競争はしたくない。でも直営店での販売が伸びないのであれば、頑張ってばかりはおれないでしょうね。
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