円高為替の今後
このエントリーを書いている時点での、ニュースでは、次のような報道があります。
日経 3月20日18:59 ロンドン外為9時半 円は対ドルで続落して始まる(前日終値に比べ40銭円安・ドル高の1ドル=99円70―80銭で推移している。)
為替について書いていきます。(チャートは、クリックすると拡大されます。)
1) 円高・ドル安
いずれにせよ、100円を切っているのであり、感覚からしてずいぶん円高・ドル安になってきています。Yahoo Japanのチャートを出してみます。
1年前が120円ぐらいであったのですから、20%近くドルが下がっています。但し、下がり始めたのは、7月に入った頃からであり、それから110円になるまで5ヶ月かかったが、1月に110円を切ったら加速して、ついに3月13日に100円をも切ってしまいました。
3月13日 ロイター ドル12年ぶり100円割れ、ユーロは導入来の高値更新
2) 外国通貨は米ドルが全てではない
確かに、この1年なり、3ヶ月間なりの為替相場の動きを見ると不安になるのですが、FXの相場をはっているのでなければ、冷静に見るべきだと思います。次のグラフは2007年3月20日以降の円、米ドル、ユーロ、英ボンド、中国人民元、インドルピー、韓国ウォン、タイバーツの為替相場のチャートです。通常のチャートと異なるのは、SDRとのレートの変化で表しました。SDRは、ユーロ、日本円、英ポンド、米ドルで構成されたバスケット通貨ですから、これら4通貨の加重平均相場です。
2008年1月1日以降の部分を拡大したチャートが次です。
3) 円高やドル安の影響
この3ヶ月間だけを見ると円は確かに高くなっているのですが、それでもユーロとそんなに大きな差はないのであり、むしろ1年間で見ると黒線の米ドルが一方的に下がってきており、それよりも更に下げているのが韓国ウォンです。通貨が下がるというか弱くなるというか、そんな場合は、その通貨の購買力が低くなるのであり、輸入品が全て値上がりします。
米国は、多くの消費物資を輸入している国ですから、それらが全て値上がりするわけです。今年の米国は大変です。サブプライムで苦しんで、景気後退が予想されており、それを更に物価上昇が追い打ちを掛けるわけですから。イラク戦争以来、悪夢の中にいる状態でしょうか?イラク戦争も、完全な泥沼で、抜けるためには米国が戦後処理をせざるを得なくなっている。
それからすれば、ブッシュとネオコンは、何と浅はかだったのだろうかと思ってしまいます。イラクに侵略する理由などなかったはずで、唯一あったのは、「イラクは今だったら簡単に落とせる。」だけだったのではと思います。ただし、サダム・フセインも、よもや米国は仕掛けてこないと読み間違えたのだろうと思いますが。結果、戦争が起こって苦しむのは、誰なのかイラク戦争を見ているとよく分かりますね。
少し、話がそれすぎた感がありますが、元に戻すと、円高は決して悪いことではないと言いたいのです。当然、戦争とは比較になりません。輸入品が安くなることは悪いことですか?別の言い方をすれば、収入が増えることは悪いことですか?ガソリン、灯油、軽油、鉄、飼料色々安くなるはずです。
例えば、次のチャートは過去5年間のユーロと円の為替です。
円高とは全く異なった印象を受けるはずです。世界は、そんな単純ではないと思います。だから今回の円・米ドル相場もこの数日は足踏みをしていますが、もしかしたら日銀総裁と関係があったりして。日銀が、信用されるならもっと円高ではないでしょうか?福田首相も絶妙の手腕の持ち主だったりして!
4) 今後の為替
為替レートは、誰にも分かりません。言えることは、悲観する必要は何もないと言うことです。NHKニュース3月20日 16時59分 半数超の大手企業 減益を懸念(リンクがすぐに切れるかも知れませんが、対策はしません。)というのがありますが、減益で丁度良いのではないでしょうか?損失ではありませんし、対応にはある程度時間を要するのはやむを得ないのですから。
上に掲げた過去1年間の円、米ドル、ユーロ、英ボンド、中国人民元、インドルピー、韓国ウォン、タイバーツの為替相場のチャートを見れば、円は勝ち組にいるんです。勝ち組にいることの強みを、今後どう生かしていくのかが重要と思います。
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