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2008年5月16日 (金)

家庭用太陽光発電システム

(訂正あり:太陽光発電の場合は、電力会社が販売単価相当で購入するとWeb(とりあえず東京電力、中部電力、関西電力を調べました。)にあることから、間違い部分を訂正しました。)

5月15日の朝日新聞の私の視点に、加藤和彦様という方が、太陽光発電について「保守点検はやはり必要だ」と投稿しておられました。

10月12日のエントリーバイオ燃料で大気中にCO2濃度が急速に高くなっていることを記載すると共に、バイオ燃料1トン製造するために、燃料を0.76トンのエネルギーを使用し、しかもこの製造のためのエネルギーは化石燃料であると書きました。

住宅用太陽光発電について、Webを探してみるとここにシャープの「住宅用太陽光発電システム サンビスタ」というのがありました。

価格を見ると、「1kW当りの平均設置価格は70万円前後が目安となります。」と書いてありました。年間発電量に関しては、「4.3kWの設備で、4,587kWhで10.7万円お得です」とありました。平均電力単価を計算すると23.3円/kWhですから、電力会社から購入する際の電気料金とほぼ等しい単価です。夜間は、太陽光発電は発電せず、雨や曇りの日も同様です。だから、家庭内の電力使用より、晴天時の発電による電力会社への売電の方が多いと思うのですが、そうなると、そんなに高い料金にはなりません。電力会社3社を調べましたが、太陽光発電の場合は、販売単価相当で電力会社が購入するとしています。参考まで、東京電力関西電力中部電力です。

耐用期間については、「期待寿命については太陽電池モジュールで約20年以上です。その他の機器は設計寿命が10年程度の部品を使用しております。」と書いてあります。

そこで、私なりに計算してみました。

設備費: 4.3kW x 70万円 = 300万円

年間収益: 10万円

20年の耐用期間で、収益合計は200万円です。そんなバカな!バイオ・ディーゼルよりインチキがまかり通るのと思いました。

勿論、メンテナンスも問題です。自分で危険を冒して、屋根に登れませし、不具合を発見できません。メンテナンスには専門家を呼ばねばならないが、それでもメンテナンスが完璧にできる保証はない。加藤和彦様の投稿によれば、不具合箇所を発見できず、正常な部分の交換が必要であるとして35万円の見積が送られてきたケースがある。ソーラーといえども、自分で発電設備を保有するわけで、通常の場合の電線のみのメンテナンスと差があるのは当然と思います。

CO2削減効果も不明であると思います。ソーラーパネルの制作時にCO2を排出しているから、設備に含まれているCO2の排出を考慮しなければならない。ちなみに、年間4,587kWhの発電のCO2量は20年で45トン位です。

一面だけを見て判断を下すことの恐ろしさだと思います。例えば、電気自動車にしても、発電所で発電した電力を使うのだから、無公害ではないし、発電所でのCO2は発生する。燃料電池も水素は化石燃料から取り出すのだから、本質的な解決ではない。

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